
私の車人生は、マツダはBFファミリア5DHBでスタート。
見晴らし良く、小さく、広く、使い勝手良く、パワーなく、燃費悪かった。
1.5LのSOHC8バルブの85psだったかな?
本当に何時もエンジンをレッドゾーンまで使って、引っ張って乗ってました。
2年後の車検で、マツダBGファミリア・アスティナの1.8LDOHC16バルブの135psに乗り換え。
並みのDOHCエンジンでしたが、十分楽しめました。
車重1030kgに積んだ並みの1.8DOHCは4500rpmまでは1.6のVTEC相当だったんで、それは愉しかった。
ということで、カーライフの7割を過ごしたマツダ親派であります。
次は当然ロータリーエンジンに乗る予定で、2012年にRX-8最終モデルを買う気でディーラーに行きましたが、余りの運転席の狭さに眩暈がして購入に至りませんでした。
あの時我慢して乗ってれば、今頃ひと財産と思ってたが、中古車価格は意外と高騰していなくて、買った値段くらいでは売れそうでは、あります。
で、1990年当時、レシプロエンジンに魅力の無かったマツダが30年後、完成度が低いとはいえ、世界初のSPCCIのガソリンエンジンを世に出し、欧州が、トヨタのHEVに対抗するために捻出して、自分たちで市場をお釈迦にしたディーゼルエンジンでも尿素SCRなしのクリーンエンジンを作る。
最先端のレシプロエンジンメーカーになってしまった。
曰く燃焼を極める。
ただ、その代償として200ps/Lのガソリンターボのパワー競争に参加できなかったりする。
そこまでの工数がありませんがな。
幸い、スポーツカー市場は冷え込んでいて、2L/400psのエンジンをマツダ3に積んだところで、
AMG A45,RS 3,Golf R,ルノーメガーヌR.S.、シビックTypeRに混じって薄まるだけ。
ヤリスのGRがこの手の車の150万円安の350万円位で気を吐く。
日本では120km/h迄しか出さないんで、雰囲気重視のヤリスの1.6Tで十分楽しめる。
いくら1.6L3Tがブリバリ言っても、V8NAのエンジンの迫力にはひとたまりもないんだが、幸いトヨタにはエンジンの存在の希薄なV8しかないので、それを覗くと比較の機会が少ない。
ニュル最速のドアンダー、制御しまくりのルノー、シビックは公道では持て余しそう。
A45,RS3,Golf Rは、200km/hで実力を発揮する車なんで、日本の公道では欲求不満。
200~250psのFF/FR/MRが日本には合うなぁと思った次第。
420psの4WDはお勧めしません。
さて、前置きが長くなった(笑)。
今度のマツダの3.3TDは、ええぞ。
2.2TDの単なる拡大版と思いきや、しっかり手が入ってる

。
何で読んだかなぁ。
マツダの人見氏が、「排気量増加は、最大の排気浄化装置」って言ってた。
エンジンの回転数を下げて、燃焼温度を下げてNox減らして的な。
2.2TDの2気筒足しただけのエンジンと思ってたが、制御は別物やね。
ボアピッチは共用なんで、最初にL6の構想があったかは、ちょっと疑う。
やっぱり、普通は、税金考えて排気量は3.0Lにしたくなるよな。
他の会社見てても。

BMWとベンツは、アウトバーンで左車線で競う車。
パワフルと言われるマツダの2.2TDよりもトルクが高い。
さらにエンジンを回してパワーを稼いでる。
BMWとかツイン・ツインターボ(笑)。
こいつら、最早、燃費も排ガスも考えていないに違いない。
参考までに4.0NAだと、トルクは半分、回転数を倍にして馬力を稼ぐ。
TDはパワー居るときは吸気圧上げる。NAは回転数上げて空気一杯吸う。
加速が終わったら、エンジンの回転数下げるんだけど、この時の燃費がTDが抜群なのでNAエンジンでは燃費敵わない。
淡々と走る退屈な時間が、TDの真骨頂なわけで。
で、新しい3.3TDは、2.2TDよりもリッター当たり出力はパワーダウン(笑)。
排気量を増やした分、
・空気を吸わないでEGRを増やす。 これで、排ガスの温度を下げて、NOxを減らす。
・エンジン常用回転数落して、燃焼時間を引き延ばし燃焼を改善。
最高出力3750rpm、最大トルクは1500-2400rpm
レッドゾーンは3800rpmかいな?
・8速AT採用は、2000rpm以上を常用しないためにも必要だった。
・吸気バルブを閉めるタイミングを遅らせて、エンジンに入る空気の量を減らす。
だから、排気量当たりのトルクが2.2TDの80%しかない。
実質3.3Lの8割の2.6Lエンジン相当しか空気を吸わない。
で、性能の落ちた800rpm以下の極低回転ではモーターに助けてもらう。
・その分エンジンの圧縮率を高くする。
今は、ほとんどのエンジンがミラーサイクルを使ってるので、膨張率と言った方がしっくりくるんだけど。
排ガスにはしっかり、ピストンを押し切ってもらってパワーを回収する。
そして、満を持しての8AT採用。
これは、漸く他社のケツに追いついたレベル。
クラッチが湿式で径を小さく。 何が目的か忘れた。
電制の湿式クラッチなんで、シフトチェンジのショックを演出することもできるらしい。
そんなん、ええから(笑)。
で、CX-5で足りないと思ったところが、自然と全部噛み合う。
CX-5意欲作のヒット作。
新生マツダのアイコンなので、良くできてるんだけど、それだけにエンジンの揺動は気になった。
これ以上の改善は、L6縦置きしかないと、私でも思うくらいL4横置きのFFを極めていたと思う。
しかしながら、社運を賭ける投資をよく全社に説得したものだ。
L6FR群の車が、売れなかったらトヨタの子会社確定。
AKYACTIVEエンジンは、トヨタ燃焼技術、トヨタ新レーザーエンジンになってしまうな。
これは、何時かはクラウンの時のクラウンの5ナンバーボディーに積んで小型FRセダンを出してはもらえんだろうか?
しっかり作って車重が1.4tになっても550Nmのトルクで1000~1500rpmで静々走る。
よし、次の車は、それを買おう。
質素な感じで350万円くらいでよろしく。
それはもう、SUV乗ってる連中がみんな帰ってくるよ(笑)。