
ブログに質問があったので、第6番だ。 止めたばっかりなのに。 懲りない。
でも、この勝負はやってみて、いろいろ勉強になって面白かったです。
っていうか、勝負では無くて比較です。
なお、エンジンに関する仕事をしていないので、素人ならではの間違いがあると思うのですが、ご容赦ください。 Audiかフェラーリのエンジニアが読まれておられたらご指導頂きたいです。
たしかにBNSは凄いと思うんだが、比べりゃ;
フェラーリ 458スぺチアーレ V8 4497cc 605ps/9000rpm 540Nm/6000rpm MR 1395kg (AT)
ポルシェGT3 RS H6 3996cc 500ps/8250rpm 460Nm/6250rpm RR 1440kg (PDK)
BNS V8 4163cc 420ps/7800rpm 430Nm/5500rpm AWD1730kg (MT)
見ただけで、チューニングレベルは1枚ちがう。いや3枚?
というか、車重が全然違って、走りでは相手にならんな。かなわん。
勝負を挑まれたら「同乗者を4人揃えたら相手してやる」って屁理屈いうしかないな。
パワーを、
一生勉強の 排気量の2/3乗、気筒数の1/3乗、ボアストローク比の1/6乗に比例するでBNSに換算して行く。
単純に同じV8のフェラーリ458と比べてみよう。

F458を4.2Lに補正して575ps。 ボアストロークの分補正して552ps。 133ps/Lですな。 BNSは101ps/L
BNSをF458と同じストロークにすれば、同じピストンスピードで7800rpm→8940rpm。 うむ、ほぼほぼ9000rpmまで回せる。116ps/Lになる。 計算してみると実に485ps。 これは凄いけど、いよいよ回せる場所が無いぞ。
この時点でBNSはF458より14%パワーが負けてる。
【結論】F458のボアストローク比を採用して9000rpmまで回せてもBNSはF458の出力より14%劣る。
うーん。もう少しだ。頑張ろう。
NAなので回転数を同じにするとあとは、トルクアップしかない。 トルクも同じように換算して行くと、15%負けてる。
偶然か、先の計算の14%とぴったり。 すげーすげー。
では15%トルクアップする方法を考える。

排気系は絵で見る限りBNSは結構ええ感じです。 が、
意地で4-2-1を採用してると思うが、等長なのかなぁ。
→訂正します。
フェラーリには等長4-2-1の理想的な排マニが付いていそう。 フェラーリを以てしても配置は窮屈そう。 熱くなるので回りに物を置けなくなるからなぁ。
でも、この排マニを採用しないとフェラーリには追いつかない。
マフラーはすかすか/ゆるゆるの爆音マフラーにする。ん、そのマフラーはB7に採用してもいいぞ。
吸気系は、高回転で吸気が共鳴して過給できるようにひとつ小部屋(コレクタータンク)をつくって、そこに短い吸気管を付ける。吸気抵抗の低減のために吸気管は太くて吸気ポートに真っ直ぐ向かう。
BNSは、エンジンのバンクに低回転用の長い吸気管がバナナの房のようにとぐろを巻いている。
どこかに、全ての吸気管を途中で連結するかして短い吸気相当にする機構があると思うんだけどこの絵からは分からないし、カタログにもあまり細かいことを書かないんだよな。 2000,5500rpmにトルクのピークがあるので、何がしかの切り替えはあると思う。
BNSはA4のボンネットに押し込むんだから、フェラーリ様の様に真っ直ぐで太い吸気管なわけにはいかない。 あ、あとフェラーリはドライサンプでエンジンを低く搭載して、あの吸気管を成立させている。
フェラーリの吸気管を目指すためにはバナナの房を取っ払って2000rpmのトルクの山を諦めなければならない。
青の点線のトルクカーブになる。本当に低回転を捨てることになる。

低速トルクが半分になったらさすがにがまんならん。 今なら1000rpm以上はなんとか使えてますが、それが2700rpm以上になる。
F458もGT3RSもATなので、発進したら3000rpm以下にはならない制御なのかしら。
まぁ、車重が小さいのでRS4よりは、低速トルクは必要無いんだろうけど。
エンジンのボアストロークも見直さないといけない。 BNSはロングストロークで頑張っている。ボアが大きくなるとエンジンの全長が伸びる。 あのエンジンルームにV8を押し込むためにショートボア、ロングストロークにしたのであろう。 それでも世界上位にならぶ位、精いっぱい回してくれてるわけだ。 やはりわざと回転数を落としたエンジンを積んでいる某車とは違う。
民生用としてはベストだと思う。
F458のエンジンと同じチューニングをB7RS4に施すと・・・
1)排気系がエンジンルームに入らないので車幅を20cm位増やす。
2)吸気系がボンネットを飛び出る。ワイルドスピードみたいに吸気系の臓物がボンネットから飛び出る。
3)ワイドボアのエンジンになるので、エンジン全長が5cm伸びる。 その分全長が伸びる。 さらにフロントヘビーになるぞ。
あと、燃焼室の表面積が増えて熱効率が落ちて燃費も悪くなる。
4)低回転が本当にスカスカになる。2700rpmじゃないとクラッチ繋げないぞ。
5)そして9000rpmまで回るが、速く走るためにトランスミッションはDCTだ。
6)そしてドライサンプ化
7)触れなかったが、フェラーリ限定の
フラットプレーンのクランクを使わして貰おう。 これはまたいずれネタが無くなったらブログにしよう。
この手のエンジンは、エンジンにスペースを優先して与えられる企画の車両にしか乗せられません。 F458しかり、GT3 RSしかり。
ということで、私の結論は、量産セダンベースの車両に乗せるエンジンならば、トップクラスと言えると思います。
よかった、よかった。
が、実は、BNSの上だと認めなければならないエンジンがあるのであった。(つづく)
追記:クイズではありませんので、当てにかからないでください。