気になるよね、RS4に乗ってたら。 大排気量NAエンジンは市場から退場です。 原因は燃費だけなんですけどね。
だけど、北極の氷を溶かすとホッキョクグマが絶滅しちゃうので、仕方ない。
BMW320dに乗った。 街中の運動性能にいたく感服。 速い、スムーズ。 名機と名高いZF8HPとの組み合わせで、イージーにRS4的な結構な加速で街中をすいすい走れる。 なお、ZF8HPならなんでも良いのではなくて、自動車メーカーのセッティングに負うところも大きいらしい。(by福野氏)
トルクメーターが付いていて、見てるとすぐにフルパワーの400Nm近くまで出てしまう。 すいっとアクセルを踏むと、涼しい顔してすっと車が前に出るが、実は全開で走っているんだなぁと思った。 まぁ、RS4でも街中で4速以上で全開にすることあるけど、同じようなものですが。
最近、燃費の良いダウンサイジングターボエンジンが引っ張りだこ。 低速トルクがあるのに加えて、変速無敵のDCTの実用化が進み、大流行している。 低速トルクがあるエンジンと、2台のクラッチを機械仕掛けでスパスパ変速し、変速大得意の多段変速との組み合わせは、燃費良し、ドライバビリティー良し。
方や、トルコンステップATも負けじと変速速度を高め、ロックアップ領域を広げ、多段化を進めて応戦。 ダウンサイジングエンジンの前途は洋々でありあます。
一方、日本で世界に先駆け実用化に漕ぎ着けたCVTは、変速機の理想である無段変速を実現しておきながら、そもそもの伝達効率の悪さ、運転感覚とエンジン回転数の乖離の違和感が致命的で、日本メーカーのみが採用、ガラパゴス化してきた感があり、将来先細りして行きそうな雲行きだなぁ。 (「CVT効率」でググると、ばんばん
記事が出て来ます)
が、我が師匠、兼坂弘氏曰く、究極の(貧)チューンは大排気量NAと仰ってました。 でかい、重い、燃費が悪いの三悪で、燃費規制に堪えられず、消えていくともノストラダムスばりに、予言されていたが、パワーの出方は随一。 実用車では、この数年でドイツ御三家から、消えつつ(もはや「つつ」では無いな)あり、後追い戦法のトヨタが5L/NAを残す限りとなりました。(2018年には2UR-GSEも燃費規制で消える運命と何処かで読んだが、ソースが見当たらん)
世の中ダウンサイジング一辺倒ですが、大排気量NAガソリンエンジンと客観的に比較してみましょう。
大排気量NAガソリンエンジンはBNSね。良く知ってるし。 V8 NA 4163cc 420ps/7800rpm 430Nm/5500rpm
ダウンサイジングの代表は、速いと大絶賛の2.2Lスカイアクティブディーゼルのエンジンです。
素人の速いの記事は沢山あるんだが、プロの記事が少ないんだな。
SH-VPTS L4 TD 2188cc 175ps/4500rpm 420Nm/2000rpm
低速トルクが高いほど運転しやすいと言います。
2.2Lで4.2Lガソリンエンジンと同級のトルクを出すのは立派。 しかも低回転から出てるのはさぞかし走り易そうに思える!!

比べると御覧のとおりの性能線図となる。 意外とピーキーなトルク特性。
あれーっ、すんげぇーと感心したはずだがと思ってたら、マツダは、可変回転数グラフを開発して、トルクバンドを広く見せようとして、騒ぎになった模様。
丁寧に最後の200rpmを広くして、回らないのを誤魔化してるやん。

公式ホームページで
謝罪したようだが、現在は抹消されている。
ま、人のうわさも49日ですな。
気持ちは分かるが、数字はごまかせない。 折角良いエンジンなのに、つまらんことしよる。
RS4のエンジンをBNSから、SH-VPTSに積み変えたとする。 エンジン軽くなるけどそれは考えない。
SH-VPTSは 2800rpmまでは、BNSより一枚上手。 が、発進時にエンストしそうな1000rpm付近のトルク曲線ではある。
欧州にはMTの設定が有るのよな。
2800rpm以上の高回転は120~130kW前後で頭打ちで、5200rpmまでしか、回らない。
でも、世間では5200rpmまで、力強く、みっちり回ると書いてある。 ホントかなぁ?
なんでダウンサイジングエンジンの燃費が良いのか? パワーを出す時は、同じように燃料を燃やす。 燃費に差が出るのは、パワーが要らない時。
・20psで走るのなら、4.2Lよりも2Lのエンジンの方がロスが少ない。 だから最近のエンジンは気筒休止をするんだね。
・5200rpmでレッドゾーン。 高回転を捨てて、燃費に振れる。 バルブタイミング、バルブスプリング、吸排気系。
これを、書き貯めながら、意識してBNSの3000pm縛りで走ったけど、結構走る。 しかも1500~2500rpmは SH-VPTSの方がパワーがある。 CX-5は車重もRS4より軽いんだから 良く走ると騒ぐのも分かる。
この先3000~8250rpmの楽しみを悪魔に売って、街中12km/Lの実燃費を達成。 BNSなら街中5km/L。
車重を考えるとRS4のほぼ倍走る勘定。 立派ですな。
ここまでの分析で(只の比較ですな。)、エンジンを積み替えた時にRS4に起きること
●マニュアルだと発進に苦戦しそうな低速トルク。
●3000rpmまではBNS同等以上のパワーがある。 90kw辺りでの話。
●3000rpmからは、盛り上がらず5200rpmまで等馬力で回るだけのエンジン。
つづく。
Posted at 2017/04/21 21:19:23 | |
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