MT:乾式の単板が主流。
2枚クラッチ板を持つものがある。 パワーのある車では、クラッチ板の面積を広くすると径が大きくなって、エンジンの後ろに収まりきらない。 そこで、クラッチ板を直列2枚に分けてクラッチ板の径を大きくしない車が有る。 我がRS4もツインプレートクラッチを採用(間違いでした。1枚ものです(2020/7/24))。 繋ぐ方はあまり気にならないが、クラッチを切る方は慣れが必要。
急いでクラッチ踏んでも、1枚切れ遅れてガくっとするのよ。
アクセルを抜くタイミングと絶妙のタイミングとクラッチを踏むスピードが合わないといけない。 慣れるとなぜか1枚もののようにクラッチが切れてしまう。 不思議不思議。
クラッチを切っている時にカチャカチャ言うのが味がある。 壊れかけ?
MTが好きだーと喚いているが、実は並行軸・常時噛合歯車式の変速機に単板乾式クラッチを組み合わせたものを手動で操作するのを喜んでいるだけである。
乾式クラッチは、良いとこばかりだが、クラッチミートが難しいので、自動変速にはあまり使われない。
湿式だとふわっとクラッチミートして、半クラッチが楽ちんそうな妄想がするが、そこまでお金を掛けたら、もうATへ行ってしまうんでしょうか? 半クラがルーズなのは運転しやすそうだが、ダイレクト感に欠けるような気がする。
何にしろ経験できないので、話が膨らまない。
AMT:
MTが一番シンプルであることに異論は無いと思う。 AMTはMTのクラッチ操作、シフト操作を油圧で自動化した、一番シンプルなATと言える。
新興国向けに、整備技術が低い国のATとして選ばれているのが一つ。
それと半クラッチが下手くそなのに目を瞑り、動力の伝達効率とダイレクト感が好まれ、初期のBMWやお馬さんに設定されていたはず。(うろ覚え)
そのAMTは1速発進~2速シフトアップは、
ぎくしゃくする模様。 私と一緒(自虐)。
単板クラッチの制御は機械では真似できないのに加え、運転する側が変速の瞬間にもアクセルを踏み続けられたら、そら変速ショック出ますわな。 リンク先に有るように、MTの流儀で運転するATなので、スズキが適用を増やしているが、果たして市場に根付くか?
なお、スイフトはステップAT/CVTなので、あくまで安くて軽いATとして採用していると思われる。 最近軽量化で売ってるし。
で、多少クラッチの断続制御がしやすい、湿式の多板クラッチが、DCT/AT/CVTに使われる。
DCT:乾式、湿式両方あるが湿式が主流かしら。
2組のクラッチ、ギアトレインを機械で制御する。 本当の意味で、MTで替わりの効かない自動化ならではの賜物。 変速機の進化と言って良いと思います。 変速の速さは人間では敵わない。
最初のVWのDSGは変速の速さ/ダイレクト感を優先して、当初好評だったが、低速のマナーや変速時のショックがユーザーに受け入れられずに、トルコンATの様なルーズでショックが無いものに変化した模様。 ゴルフ6でDSGのダイレクト感は素晴らしいと聞いていたのに、ゴルフ7のDSGはまるでトルコンAT。 びっくりしたで。 残念ながらトルコンATに近いフィーリングにチューニングするのが主流の様で個人的には残念。
VWは初代が湿式、2代目が軽量、伝達効率向上を目指し乾式単板クラッチを採用。 変速機が革新されたので今度はクラッチの発明が待たれますな。GT-RのDCTはショック出まくっても、切り替え速度最優先の設計になってるとのこと。 漢や。
なお、GT-RのDCTはショック出まくっても、切り替え速度最優先の設計になってるとのこと。 漢や。
ステップAT:遊星ギアの変速機のクラッチにトルコンを採用したもの。
歴史は知らないが、MTからクラッチも変速機も新発明した格好。 トルコンは発明出来そうだが、遊星ギアは凄いなぁ~。
変速機はは並行軸・常時噛合歯車式の変速機を自動変速することを思いつくんだが、油圧アクチュエータやCPU等が発明当時追いつかなかったんですかね。
ロックアップ用の湿式クラッチを持って、燃費と加速時のフィーリングの改善を図るのが今時。 一人前に半クラも駆使して、スムーズさと燃費を両立する。 伝統の力か、後発のCVT、DCTに負けず、日本で普及して30年後の現在でもATとして一線の戦闘力を持つ。
遊星ギア+湿式多板クラッチが出てこないところを見ると、変速中はずるずるトルコンでないと何か具合が悪いと見た。
CVT:トルコン単体または、トルコン+ロックアップ用湿式クラッチ。 トルコンATとほぼ同じ。
無段変速なので、発進のみにクラッチを使う。
なら、割り切ったクラッチが使えるかと思いきや、クリープが欲しくてわざわざトルコンクラッチを使ったり、燃費を気にして湿式多板クラッチを使ったり。
これこそ、昔のF1よろしく、発進用と割り切って、マニュアルで乾式単板クラッチを操作してしまう手はないかしらん? あかんか?
クラッチが走りのフィーリングに与える影響は、乾式クラッチがダイレクト。
トルコンは繋がっていないので、クラッチの入り口と出口の間のレスポンス悪く、油をかき混ぜるのに力をロスするので、かつてはMTより遅くて、燃費が悪くて当たり前だったが、今ではロックアップクラッチを持ち、燃費も良くなって来てる。
油は振動を伝えないので、スムーズさは乾式クラッチよりも上。 エンジンの存在を殺してしまう側面もある。
電子制御のクラッチの多くは湿式多板クラッチが主流。 半クラが楽な事しか考えてないんと違うんかなぁ。
クラッチで車を選ぶこともないのでしょうけど、DCTも結構ヌルヌル滑って(変速が速くてもエンジンの回転数の差を吸収する必要があるのはMTと同じ)、やっぱり乾式単板クラッチをマニュアルで操作するのが一番ですな。 って、MTしかないじゃん。
(結論は決めてました。)
つづく
Posted at 2017/11/11 20:22:42 | |
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5番勝負 | 日記