
【前回からの続き】
※写真がエラく季節はずれですが無視してください。
ワタシから見る限り、エクシーガに『明らかにココはNG!』という点はなく、クルマの出来自体は良いんでないか、と。
ただ、一般に多くのスバルファンが持つ『スポーティ』という意味合い以上の特長も見出しにくくフツーにミニバンの購入を検討する層に対するアピールポイントは…、
ややキビしい。
ユーザーレポートを流し読みすると、皆さん『気にしない』と言いながらも内装の品質感について言及があり、やはり率直なトコロ
『安っぽい』は否定できません。
素材の見た目、という要素もありますが、作り込みの精度感も
少々疑問を感じるレベル。(チリの合わない箇所が目立つ、2列目のアームレストを引き出したところでピタッと止まらない、ドアトリム~インパネ間の隙間が左右で異なる…等 B型以降は改善されてるんですかね?)
そんな所にばかりお金と手間をかけて基本性能が置き去りになるのは本末転倒ですが、やはり対象マーケットを考えるとこういうディテールへの配慮ってのは無視できない…ような気がしてます。
基本、良くできたクルマであることは間違いない…けども、カユいところに手が届くような細かさはない。
でも、クルマを買うときってそんな細部も気にし出すと止まらない。そんな感じ。(ってどんな感じ? 自分で書いててどこに着地したいのか不明。)
そうした『ちょっと気になる』の積み重ねと、『スポーティーなイメージ、クルマとしての基本的な出来栄え』のどちらが勝つか…。
まして、同乗者は”スポーティ”な運転をされてもあまり楽しくないのでは? 積極的にイヤな場合もあるでしょう。
本気の7シーター、というコピーがありましたが、本気で走ってドライバーが楽しく、且つ同乗者もみんな楽しい…というドライビングを実現するには相当の技量も必要。少なくともワタシが『俺、チョー楽しい!』って運転をすると、家族(カミさん+娘2人)からは大ブーイングです…。
だからオンナは…、いやいや、聞き流してください。
まぁ、ここまでつらつらと考えてきましたが、結局のところナニが言いたいんだ?と。
自分でもわからなくなってきました。
良いクルマだと思ってるのに世間的には今イチで、『なんでみんなわからないんだぁぁぁ』みたいなモヤモヤを吐き出した…だけっぽいです。生産的じゃないですね。
ワタシ思うに、
『選ばれなかった理由』ってのが大事な気がしてます。
ワタシの勤める会社は一般個人向けに直接モノを売る業種ですが、商品開発を行うチームと話をしていて違和感を持つことがありまして。
どういうことかと言うと、新しい商品の開発に着手するにあたり、開発の担当者はよく『買ってくれたお客さん』の話を聞きに行きたがり、実際にそうした機会を得て『生の声が聞けて良かった』みたいなコトを言うわけです。
長所を磨いていくためにはそれも大事なんでしょうが、ソレだけで満足しちゃってると『何だかなぁ…』という思いにとらわれます。
買ってくれたお客さんは、何だかんだ言ってもウチの商品を気に入ってくれたわけですし、細かい注文はあったとしてもトータルで『合格』と判断してくれたということです。そういった人たちに話を聞きに行って、我々にとって本当に『耳の痛い話』が出てくるか…というと少々疑問。
本当に大事なハナシは、むしろ『買ってくれなかった=選ばれなかった』事案にあるのではないか、と。
そこに決定的な『ダメ』があるわけで、それを解決していくことが商品の力を向上させていくことにつながるのはないか…と考えるワケです。
ただただお客さんの言うことにばかり耳を傾けて、ソレだけを追及することで良い商品になるとも思いませんが、数多ある『選ばれなかった理由』の中にヒントが埋もれていることもある…などと思ったりします。
だから? …と言われると次の展開がない行き当たりバッタリなのですが、いくつかの候補の中にエクシーガを含めていて、最終的に他社のミニバンを買った…という方の、『エクシーガの落選理由』というものに興味があります。
ワタシの場合はほとんど他車種との比較検討をせず、ちょっとした偶然と場の盛り上がりとが重なって…というようなトコロがあります。そのため、ワタシが『良いクルマだと思うんだけど』と言っても説得力がなかったりするわけです。
逆の意味で、エクシーガの落選理由の中にある『ここがNG!』という意見の中に、耳を傾けるべきものがありそうな…、なさそうな…。すいません、自信なくなってきました。
迷走したまま、まだ続けます。
Posted at 2010/07/11 00:12:27 | |
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