
台湾メディア中央社は17日、香川県高松市本社を置くうどん店チェーン、「たも屋」の台湾進出を紹介する記事を配信した。台湾で同社店舗のオープンが、相次いでいると伝えた上で、「台湾の気候に合わせた麺づくりやゆで方」を実現するなど、「日本的なこだわり」にも注目した。
記事は、「讃岐うどん」の台湾進出について、台湾人の日本食評価、特に「ラーメン」という「日本式麺料理」の人気が高いことが追い風になっていると評した。
「たも屋」側は、台湾人顧客の評価を得ることを「チャレンジ」と考えており、「台湾の気候、温度、湿度に合う塩の加え方と熟成時間」などさまざまな要素を考えるのは「必須」であり、さらに最高の食感を得るためのゆで時間は「16分」と、さまざまな試験を経て見出したという。
台湾における「たも屋」1号店は台湾南部の屏東市で10月にオープン、2号店は台北市の101購物中心(ショッピングセンター)で11月にオープンした。これからも速いピッチで台湾各地での店舗展開を進めるという。
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◆解説◆
多くの人が台湾を「グルメの島」と認める。台湾に多種多様な「食」が存在する理由として、「温暖な島」であることが挙げられる。一般に寒い地方では、「絶品の名物料理」があったとしても、食材の種類はどうしても少なくなる。さらに、海に面している地域なら新鮮な海産物を利用しやすいので、食材の種類は内陸部よりも格段に多くなる。
台湾は日本に統治された関係で、日本食の食材も導入されることになった。戦後も海苔巻や味噌汁、おでんといった日本食、さらに「日本の昔風のカレー」が、今でも「庶民の食べ物として残っている。
また、「麺線」という台湾風の麺料理では、汁づくりに鰹節を使うなど「日台折衷式」の食べ物もある。
戦後は、共産党との戦いに敗れた国民党が台湾に移ったため、大陸各地の「高級調理師」が台湾に移った。かつての中国では「異なる地域の料理」を味わう機会は少なかったが、「台湾の中華料理」は一気に種類を増した。
最近では、コンビニやチェーン店などで、「新しい日本風味」を楽しむ機会も増えた。台湾における「讃岐うどん浸透」も、多いに期待できそうだ。なお、台湾では「うどん」を「烏龍麺(ウーロン・ミェン)」などと呼ぶ。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF。たも屋の商品をあらわすものではありません) サーチナ 2015-12-20 09:33
Posted at 2018/08/01 11:41:30 | |
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