

アメリカにおける、労働者の作業着に起源を持ち、今や世界的なファッションアイテムとなっているジーンズ。近年では日本製のデニム生地やジーンズ製品が、確かな品質や技術によって多くのファンを獲得している。中国メディア・今日頭条は29日、「アメリカ人さえ舌を巻くほど、日本のジーンズはどうしてこんなにスゴいのか」とする記事を掲載した。
記事は、日本のジーンズ技術が持つ特色として、生地、染色、重さ、後処理の4点から分析している。まず生地については、「 豊田自動織機 」が1920年代に、開発したという織機の存在を挙げた。「古い織機でできる生地の数は限られ、現代の織機に比べたら生産速度がかなり遅い。しかし、この織機の生地は、ジーンズに変化の不確定性を与えるのだ。そして、独特の質感は、この旧式の日本製織機でなければ出せないのである」と論じている。
染色技術については、数百年にも及ぶ和服の染めものに、関する技術の蓄積があり、豊富な歴史と経験をベースとした染色が施された、日本のデニム生地は特徴的な色彩の変化を生み出し、ブランドによっても使用による、色落ちの味わいが明らかに異なるとした。
また、生地の重さも日本製デニムの大きな要素だという。重い生地のジーンズは耐久性や保温性に優れ、色落ち時に発生する折りジワ跡も、軽量の生地よりもはっきりと出ることから、「履くことでジーンズを育てる」ことを、愛する人たちから大きな支持を得ていると紹介した。
さらに、日本のジーンズは防縮や光沢などの、後処理がしっかり施されているものがあるとともに、後処理を、全く行わないものもあると説明。後処理をしないため、洗濯後に縮むことを想定した、寸法で選ぶ必要がある一方で、何度も履いていくことで美しい折りジワや、ダメージ感が得られるという「リターン」があるとしている。
記事は日本のジーンズ業界について、「アメリカのビンテージものの、復刻に完全依存することなく、独自の風格も持ち、あっと驚くものを生み出す。こういった点に、デニムに対するリスペクトが感じられるのだ」と評している。
中国でも若い世代を中心に、ジーンズが広く普及しており、特に冬場は女性の着用率が高くなる。経済が豊かになり、価値観が多様化するなかで、ジーンズに対する、こだわりもさらに強くなっていくことだろう。(編集担当:今関忠馬) サーチナ 2017-08-01 14:40
Posted at 2018/08/18 09:07:57 | |
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