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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中国メディア・騰訊教育は２５日、「中国では優秀な学生が、ドイツではなぜ、適応が難しいのか」と題して両国の学校における教育方針や、方法の相違について紹介する記事を掲載した。

　記事は、教科書の位置づけにおける違いを紹介。中国では教科書が絶対的な存在であり、その内容に沿って道理が説かれ、１つの答えが用意されるのに対し、ドイツでは教師の裁量による部分が大きく、教科書はあくまでも参考程度であると説明した。また、試験や宿題においても、教科書の内容の暗記や復習がすべてで、試験の結果が生徒の良し悪しを決定する、大きな指標となる中国に対して、ドイツでは平常時の積極的な、授業参加に対する評価のウエイトが大きいことを紹介した。

　、誤りを恐れずどんどん発言する生徒のほうが、高く評価されることから「、中国では優秀とされるものが、ドイツでは欠点になってしまう」とした。

　さらに、ドイツの学校では課外授業も含めて国語や数学といった科目のみならず、体育や芸術も重要視されるとともに、想像力や考える力を養うことに力を入れていると説明。中国の子どもたちが必死に取り組む「数学オリンピック」の勉強をするドイツの子どももいるが、それは「誰かが押し付けているのではなく、本人が興味を持っているからやっているのだ」と解説した。

　詰め込み中心の中国式教育と、考えて自らの意見を述べることを重視する、欧米式教育には少なからぬギャップが存在する。詰め込み主義の教育は、往々にして押しつけ型になるが、考えさせる教育では自発的な学習意欲を育みやすい。もちろん最初のきっかけは必要だが、問題も答えも用意されたものを与え続けるばかりでは、自分から何かを学ぼうという意欲は生まれて来ない。

　改革開放に伴う急速な経済成長によって、教育方法を含めたさまざまな、「異文化」が国外から大量に入って来るようになった中国。競争主義、詰め込み主義と称される現在の教育体制も、外からの刺激によって今後少しずつ変化していくことだろう。考えるためにはある程度の知識も必要。大切なのは、知識と感性の両方をバランスよく育むことだ。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：（Ｃ）Ｒａｉｎｅｒ　Ｋｌｏｔｚ／１２３ＲＦ） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　サーチナ　　　　　　　　　　　　　　2015-12-29 09:21