

中国メディアの捜狐はこのほど、「キュウリでゴキブリが駆除できる」、「豚の血で肺がきれいに」など多くの中国人が信じている方法は「まったくの迷信。効果なし」と紹介する記事を掲載した。
どの国にも、同様の「迷信」が存在する。もちろん「まるで迷信」と思っていたことが、実は正しい「生活の知恵」である場合もある。捜狐が取り上げた「迷信」にも、「中国人の悩み」や「文化」が反映されているようだ。
■ 「豚の骨付き肉のスープでカルシウム」……うそ!
まず取り上げたのは「豚の骨付き肉のスープでカルシウムを補うことができる」だ。中国では母親が、子どもにカルシウムを摂取させようと、骨付き肉のスープを与えることが多いという。
記事は、酸性の水溶液で煮込まないかぎり、骨のカルシウムはスープには溶けださないと指摘。通常の場合ならば、骨付き肉のスープに溶けているカルシウムの量は、牛乳の数十分の1と紹介した。なお、食酢に含まれる酢酸には骨に存在する炭酸カルシウムを溶かす性質はあるが、食酢中の酢酸濃度4%-5%だ。人が通常に飲食できる「酸っぱさ」では、炭酸カルシウムが溶ける効果は、あまり期待できない。しかも、酢酸は過熱すると、どんどん揮発してしまう。
■ 豚の血の煮凝りで、大気汚染の悪影響を緩和……不可能!
記事が次に紹介したのは「豚の血の煮凝り」だ。中国ではイスラム系住民などを除き、広く食べられてきた食品だ。最近になり、この「豚の血の煮凝り」には、肺の中に吸い込まれた「埃」を取り除く効果があるとの言い方が広まって聞いた。
記事は、ねっとりとした食感があるので「豚の血の煮凝り」には「埃」を除去してくれる効果があるようにも思えるが、食べ物は消化管を通るのであり、肺の掃除とは無関係と指摘。大気汚染に苦しめられている中国人だけに、このような俗説が広まったのかもしれない。
■ もぐさ+ネギでシックハウス症候群を回避……あきらめろ!
次に、もぐさにネギやタマネギを混ぜていぶると、ホルムアルデヒドを除去してくれるという言い方も否定。中国では、新築住宅の部屋で、建材から発生したホルムアルデヒドなどが健康被害をもたらす「シックハウス症候群」が問題になることがある。
■ キュウリでゴキブリ駆除……無理! だが別の方法はある!!
次に「キュウリ、タマネギ、唐辛子でゴキブリを駆除できる」との説も「無効」と説明。花椒(中国山椒)には、ゴキブリを駆除する効果があると紹介した。また、たばこの葉を浸して作る溶液は、さらに効果が大きいという。
■ 黒ゴマ食べて髪を黒く……腹をこわすぞ!
記事は最後に「黒ゴマを食べて、髪を黒くすることができる」も「効果なし」と断定。黒ゴマはミネラルやビタミン、その他の栄養素を多く含むので、健康によい作用があるのは事実だが、通常の生活で食べる量で目立った効果はでないと指摘。また、胃腸など内蔵の弱い人は、あまり多く食べるべきではないいと注意した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF) サーチナ 2016-02-29 22:15
Posted at 2018/08/27 13:22:31 | |
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