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とっさん165のブログ一覧

2016年12月27日 イイね!

「新シリーズ!スタートします。」が、続けられるかは不透明・・・(笑)


お立ち寄りありがとうございます。

今年もホントにラストスパートとなりました。仕事は、ほんとに今日で終わりました。w
本年も、ただひたすら自分の車を弄るだけの、ブログに、多数の方に、
訪れていただき大変感謝感激であります!

本年は、習慣!セリごにょというシリーズを主に繰り広げてきましたが、
その中で、実際、整備関係の方や、車業界に携わってる方でないと、理解に苦しむ説明や、
解読不明な単語などが、さぞ、当たり前の様に繰り返されたと思います。

で、なんですが、来年は、このシリーズで進めたいと思ってます。

題して、「教えて!メカニッくん!」 ダジャレです。(笑)
私が、車を弄る時の常識や、メカニズムのからくりなんぞを、主観で繰り広げて行く、
シリーズだと思って下さい。

なので、真のプレイベーター様方から見ると???な部分も多々あるかとも思いますが、
そういった部分は、コメントなんかで、火花を散らせると、なお、楽し・・・。
な、スタイルで進めようと、思ってます。

ただ、今はネット検索で、ほぼ、ヒットする時代なので、
ただ、ブログネタ確保の手段。というのが、本音です。(爆)

記念すべき、第1弾のテーマは、「ノッキング」。
とあるみんともさんのブログで非常に腹が立つ事があって、どうしても、愛車を大切にされてる方に、
是非、知っておいてもらいたい基本的な仕組みを、JKでも解るぐらい噛み砕いて、
説明できればと、思っておりますのでお付き合いいただければと、思います。

まずは、エンジン燃焼のメカニズムから、
レシプロ4サイクルエンジンを、基本で説明しますので、2スト&ロータリーは、
この限りではありません。

エンジンが、回転する為に必要な物は、「空気+燃料」 これだけです。
ちなみに、ディーゼルエンジンは、ほんとにこれだけで廻ってます。w

これに、ガソリンエンジンの場合、電気(火花)が、必要になります。

では、4ストレシプロエンジンのサイクルを、



良い時代になりました。(笑) 全てネットから拝借です。(怒られたら作女します。w)
4つの行程を要するので、4ストロークエンジンと言います。

1、掃気 ここでどれだけの空気(酸素)を取りこむかで、おのずと出るパワーは決まります。
2、圧縮 ここでどれだけ圧縮できるかで、爆発力の差が生まれます。
3、爆発 スパーク力が高ければ高いほど、燃えない混合気を減らして、爆発力を大きくできます。
4、排気 糞詰まり無く、スムーズに吐き出す事が、できれば、
      次の行程に影響無く、最大限の爆発を繰り返す事ができます。

簡単に言うと、これだけ。

で、気持ちの良いエンジンにする為の効率的な触り方の順序は、実は、この順番通りなんです。

1は、吸気効率を上げる。市販パーツで言えばエアクリーナー。


2は、基本、外部からは、改善できないので、スルー。

3は、いつもきれいなプラグ(定期的な交換)、安定した電圧の確保。(コイルのメンテ)


4は、マフラー交換。


てな、感じです。

これで、ほぼエンジン開発者(設計者)が求めた、エンジンポテンシャルは引き出せます。
ここから先は、続編へ続く。

で、今回のお題目、「ノッキング」。実は、ノッキングには、2種類あります。
異常燃焼によるノッキングと、水の塊で叩いてしまうノッキングです。
前者は、通常、デトネーションと呼び。後者は、ウォーターノックと言います。

前者の場合、良く発生するのが、ピストンヘッド熔解と、タナ落ち。


ピストンヘッド熔解と、タナ落ちの見本。(笑)
大抵、一緒にシリンダ(ピストンが上下する筒)にキズを付け、ヘッドの燃焼室を、
アバタ顔にし、バルブフラワー(バルブの花びら)を変形させ、ピストンリングを粉々にし、
エンジンの内部に金属片を撒き散らします。(爆)
これぐらいなら、まだ良い方で、このピストンが、ひっかかったりすると、ピストンが粉々に砕けて、
頭がフリーになったコンロッドが、大暴れして、ブロックを突き破って、コンニチハ。
エンジンロックがかかって、走行中なら、ほぼ、大惨事となります。(^_^;)

原因は、燃料不足と圧縮比の高過ぎが主となります。

NA(ターボ無し)は、基本カタログに乗ってる圧縮比が変化する事はありません。
変える事は、できますが、もちろん、エンジンバラシが必要です。が・・・
実は、オイルメンテの悪い車程、圧縮比は上がってます。
特に2ストは走行距離に比例して圧縮比が上がります。(笑) この辺りも、詳ししくは、続編で・・・

これを、防ぐ方法は、空気と燃料をバランス良く増やす。実は、これだけなんです。
NAエンジンの場合、これは優秀なノーマルコンピューターが自動補正してくれます。
エンジンバラして、触っちゃうと、この限りでは有りませんが・・・

で、問題なのは、ターボ車!
意味合いは少し違いますが、実は、ターボ車は常に圧縮比が変化してるのです。

NAエンジンは、吸入空気圧が大気圧を超える事は絶対ありませんが、ターボ車は越えます。
そう、エンジンに入る空気そのものを既に圧縮してるからですね。


大気圧に対しての、増加分がいわゆるブースト圧ってやつですね。
てか、ターボって言ってるのに、スーチャーの画像貼っとるし・・・ ま、いっか。(爆)

つまり、ブースト圧を上げれば上げるほど、圧縮比は高くなるのと同じ事になります。
という事は、燃料もピストンもコンロッドもクランクも強度不足に陥ります。
もちろん、実は膨張と収縮を繰り返しているブロックもです。

つまり、上げ過ぎは、いくら空燃比が適正でも、
そのエンジン本体の基本設計がしっかりしてないと、即死します。

特に、最近のターボエンジンは、低燃費とスムーズな吹け上がりを主に設計されてますから、
そうとう名のあるスポーツモデルで無い限り、余力は、ほとんど残って無いと考えて下さい。

この辺りが、1990年代の車やエンジンを私が好む理由です。これもまた、詳しくは続編で・・・(笑)

で、もう一つのノッキング。ウォーターノックです。

え~と、すいません。とあるみんともさんのピストン写真、生拝借です。(怒られたら作女します。)



ピストンは、とっても綺麗ですが、
(ま、これは、当みんともさんのオイルメンテがしっかりしてるからですが・・・)


縦クラックが入るのが、主となります。

どうしてこうなるのかと言うと、要は、水でピストン叩いちゃってるんですね。
今回は、この原因を作った人々に、大人げなくムっとしちゃった訳ですが、
人為的な原因では無く、メカニカル的な発生も十分あり得る事象で、
みなさんの愛車でも、突然、起こりうる可能性があるので、参考までに!です。

特に、20歳越えのターボ車にお乗りの方はご注意を。

では、原因なんですが、要はシリンダ内への水の混入が原因です。
入ってしまう量にも因るんですが、圧縮下死点時の容積の1/4辺りが、
致命傷を与える確率が高いです。



右のシリンダーの赤い部分ぐらいの容積ですね。

で、見ていただきたいのは、左の燃焼室容積です。
大体、圧縮上死点での、燃焼室容積がそれに相当します。

自然化で、この現象が起きるのは・・・・



そう、水没車。(笑)
キー捻って、イグニッションONしたから、かかるんじゃないの?
で、キーを捻って偶然にもエンジンかかったら、その場で即死です。(笑)

では、ウォーターノックのメカニズムを実写で解りやすく・・・



モデルは、コスワースYBTの純正ピストンですが、まず、物差しで、ストローク86mmの位置に、



線を引いてマーキングします。



ま、イメージが湧き安いと思うので、ハンマーに登場していただきました。
質量も形状も違うかと思いますが、イメージはこんな感じです。

「え、ハンマー?だって、水ですよね!」と、思われてる方がいらっしゃるでしょう。
でも、5mのジャンプ台ぐらいからなら、度胸いっぱつ!で、飛び込めるでしょうが、
200mのジャンプ台から、飛び込む勇気有ります?(笑)
圧力かければ、鉄や石だって切断できるんですよ~。水って奴は。(笑)

ゆっくり動く物には、寛大な水も高速で動く物には、硬い金属と同等の物質に変化します。

まして、ターボ車のシリンダ内は、大気圧以上の圧力釜状態。

では、このピストンをこのハンマーで、1秒間に54回高速で叩いて下さい!(爆)
高橋名人でも、恐らく無理でしょう。でも、レシプロエンジンはやってのけます!
これで、大体、エンンジン回転で言うと、3200rpmです。

フルブーストがかかって、エンジン引っ張り初期の4000rpmだと、毎秒67回叩いてます。

ハイ、これがウォーターノックのからくりです。分かりやすかったでしょうか?
これゆえに、横クラックは入らず、必ず縦クラックが入ります。

「でも、シリンダに水が入る事なんて、人為的じゃなかったら、入らないですよね~。」

甘~い!!! 古~。(笑)
入るんですよ。これが・・・。

原因はコレ!



ヘッドガスケット。



基本的に、シリンダーの周りには、冷却用のウォータージャケット(水管)があります。
これが、経年劣化で朽ち果て、赤マークの所が繋がると、シリンダ内へ、入って来る事になります。

これが、NAエンジンだと、「あれ? なんか、リザーバータンク空ってる?」で済みますが、
ターボエンジンだと一気に、来ます!
特に、メタルガスケットは、シリンダ際のクーパーリングが無いので、逝き出すと、
ホントに一気に来ます。

私が、チューナー時代は入手できるのなら、メタルの3倍以上しますが、
クーパーリングをオススメして来たのは、こういう理由からです。

もちろん、最近のメタルはシリンダ際のプレス加工がしっかりしてて、ガスケット抜けによる、
シリンダ内への、水やオイルの吸い込み進入がほとんど無いタイプになってます。
進化してますね。いい時代になりました。

ただ、これも、ブロックヘッドと、ヘッド面を平面研磨してるエンジンでのお話し。
歪んでるヘッドやブロックだと、ブーストかけたらすぐ来ます。
もちろん、経験者ですから・・・(笑)

これで、「教えて!メカニッくん!」① 「ノッキング」終了。
結構、疲れるね。これ。ブログで説明書ってやっぱり難しい。
実験的にやってみましたが、今回で終了かも?です。(爆)

最後に、「最近、クーラントが少しずつ減ってるけど、漏れてないんですよね~。」
って方、まずは、エンジン冷間時に、プラグを抜いて湿めりの、チェック。
プラグホールから、先を細めたウエスを突っ込んで、ピストンヘッドをなでなで。
「甘~い」においがしたら、抜けてます。

本格的に抜けると、ラジエーターキャップから、排気が出て来ます。
これは、なかなか衝撃!もちろん、これも、昔、経験済み。(笑)

てな、感じで自分が持ってる情報はみんなで共有しましょうよ。って趣旨で、やってみました~。

長々と書き連ねましたが、最後までご覧いただいた皆様、本当にありがとうございました。
Posted at 2016/12/27 22:30:47 | コメント(13) | トラックバック(0) | 教えて!メカニッくん! | クルマ

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エスコスとGC8を生贄にして 手に入れたエキシージS V6。 元愛車達への感謝と成り上がりな自分に 対する戒めも含めて ハンネが確定しました。(笑) が...
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