お立ち寄りありがとうございます。
昨晩のブログでの予告どおり、始めました。ブースト0.4事件。大捜査。
いいお天気ですね~。曇ってていい風も吹いてて、6時半起床。
フォードYBT高松。今日の整備スタートです。
まず、お一人目のお客様。
20年来憧れた、車を購入したが、
一般車並みの信頼性を未だ、勝ち取れないYBT290さんの愛車が入庫。
お客様のお話では、エアコンの修理に出していたが、帰って来ると、低圧縮比のNAみたいな加速。
との事でまずは、検証。
早速、近所の山坂道でベタ踏みで加速するも、やはり、ブーストは0.5。激遅!
EVCのソレノイド不良?エアホース直結で、オーバーシュートにビビりながら加速するも、やはり0.5。
アクチュエーター不良?しっかり動いてるし、ブースト上がり過ぎなら解るけど、
上がらない!ってのは、違うね~。
タービンですかね~?
コンプ側は、見た感じ異常無し。エンジンかけても、異音は無し。
ベアリング焼け? クルクル回ってるね~。
ひょっとして、ベリング摩耗の軸ブレロック? ガタ全く無く、問題無し。???
エア漏れかな~?でも、窓開けてベタ踏みしても、いつもと違うシューシュー音、
聞こえないんですけどね~???
とりあえず、一通りチェック。まずは、タービン~インタークーラーホース。
皮剥いで、クラック探索。ナッシング。
で、ついでに、この車のここが凄い!を、御紹介。
実はこのインタークーラー、水冷空冷併用。入って来た圧縮空気をまず、冷却水で
冷やしてから、
空冷コアに送る仕組みです。春と秋は、いいけど、真夏は冷却水コア通さない方が、
いいと思うんですけどね~。
ただ、通年通して、吸入空気温度を一定に保てるので、一長一短ありますが、
なかなか優れた発想だと思います。ラリー用のホモロゲならでは、ですかね~。
話しは戻って、次はブローオフ。
とりあえず、解体。ブーツ割れ発見。コレか~?
でも、当り面とは、関係無い所なんですよね~。プシュー言うてるしね~。
とりあえず、ウルトラSUで、裏打ち。
ブーストが、0.5しかかからない原因と思われる箇所は見つけられず、プチ迷路突入。
次は、インタークーラー~スロットルへのホース。クラック、バンド緩み無しで問題無し。
インタークーラーの出口。ちょっとオイルついてますが、ブローバイの範疇でしょう。
エア漏れだとしたら、インタークーラーからのエア漏れ確定ですね。
でもね~。走っててもシューシュー言わないんですよね~。エアーじゃない様な気がしてきました。
ついでに、純正ソレノイドもチェック。完全に殺しちゃってるので、無関係ですよね~。
お笑いですが、もうタービンしかないですね。コンプ側は問題ないので、エキゾースト側でしょう。
と、その前に、
チープチューン大好きなフォードYBT高松からの、ターボ車に乗ってる人への、プチ情報。
「そんなこた~、解ってるよ。」って方、すいません。
普通、純正ターボのアクチュエーターって基本的にこんなスタイルで付いてます。が・・・
エスコス君は、ロッドと締めナットでブースト圧を調整できる様になってます。
本当は、純正アクチュエーターのロッドを真っ二つにぶった切り、タップ切り後、
袋ナットを入れる事で同等の機能を果たす様になりますが、
ECUのマッピング変更までは視野に入れて無い、坂道の登りやコーナーの立ち上がりで、
あと、5馬力欲しいって方は・・・
取り付けステーと、アクチュエーターの間にワッシャーをかます事でブーストアップが、
可能となります。1枚0.05みたいな感じで・・・
排気量や、タービンの大きさにも左右されますが、純正ソレノイドが働いて、セーフモードに、
突入する範囲内でなら、ブーストアップはこれで十分。高いブーコンなんかいりません。
ブーコンまで付けてパワーアップされる方は、燃料系も一緒に触りますのでね~。
ただし、ブーストメーターは必須。ノーマルブースト値を確認した上で、
自分の相棒のワッシャー1枚ブーストアップ率の確認をして下さいね~。
間違っても、MOREパワー!とか言って、こんな事をしない様に、確実にエンジンが壊れます。
というか、セーフモードに入っちゃって、遅くなります。(笑)
いつもの様に、逸れてる、逸れてる。
で、話しは戻って、タービンのEX側の話し。
症状としては、近所迷惑な、排気音を下げようと思ってインナーサイレンサーを、
入れた時の様な感じ。
後方から、排気が抜けてないか、EXハウジング内で、圧がかかって無い感じ。
とりあえず、EXペラを確認する為、フロントパイプの取り外しから・・・
今回、初使用の伸縮ラチェハン!ハハハ、メッチャいい仕事しますよ~。絶対、オススメ!
で、始めたんですが、やっぱり下潜って、マフラーの吊りゴムも外さないと覗けない。(悲)
もういいや。オーバーホールも兼ねて、タービンバラしちゃえ~。
ただ、アッシーで、スコンと外せる程、甘くは無く、ナットの緩めスペースを確保する為、
パーツごとにバラして行く、必要がありますので・・・
コンプペラの養生用、スポンジもサクっと作ります。
養生して、あらゆるメガネ・スパナを駆使してバラしていきます。
取れました。
外した、ギャレットT35。T3とT4のハイブリッドです。
エンジン側は、ボルトナット等の落とし込み防止で養生テープ貼って終了。
再度、ホイールチェック。問題無し。
で、EXハウジング内。えらいウエストゲートバルブ、センターずれしてないかい?
ハハハ、原因発見~!これちゃんと閉まってる状態。この状態だと、ブーストはウナギ登り。
ちょっと、捻って締めてみると、引っかかって、閉まってません。(笑)
ナナメ上から・・・スキスキ。
これだけ空いてりゃEXハウジング内圧は上がりません。がんばって溜まったピークが0.5って、訳ね。
様は、引っかから無い様に、バルブをセンターに持ってくればいいだけなのね~。
ハンマーで外から叩いて・・・
センターに持って来て終了。終わってみるとこんなもんです。
結局、バラす必要も無く、外から二、三回、コンコンって叩くだけでOKだった!
って、話しでした~。おそまつ。(笑)
原因の特定と、部位修善が終わったので、もう治った気になってます。
組み込みは明日でイイね!ってことで、トランクにタービン積みこんで・・・
エンジンもテープ養生して、エスコス整備終了。
結構、手間かかっちゃったので、見た目の変化が無いのはしゃくなので、今晩は、
コンプレッサーハウジングカバーのバフがけします。テッカテカにしてやるぞ~!オー!
で、今日の二台目の入庫は、息子に唆され、初外車、初フォードに乗る事になってしまった、
老年層の奥様のお車。フォーカスです。
運転席後ろの窓が閉まらなくなったとの事で、入庫。
手で上がったり、下がったりします。完全フリー。(笑)
早速、内張り剥いで~・・・
吸音シートもめくって~・・・
モーター取り外し~。な、なんじゃこりゃ~!キンクしたワイヤーがいっぱい出現!
ウインドの上げ側のワイヤー終端のABS樹脂が割れて、ワイヤーがフリーになって、
上がらないからと、グルッグル!モーターまわしたんでしょうね~。
さすがの四級整備士YBTもこのキンクは直せません。(笑)
しかも、多分部品発注したら、アッシーだろうな~。ディーラーのあんちゃん、「2諭吉です。」とか、
言いそうだな~。
様は、STかRSだと思えばいいんですよ。
2ドアの後ろは、開かないんです~。で行きましょう。(笑)
ガラスフレームをドアパネル貫通で、ビス止め完全嵌め殺し。久々の力技炸裂!
所有者が使用者から、OK貰ってるのでOKでしょ。(笑)
なんかね~、今、FORDへ行きたく無いらしですよ~。熱心に勧められるそうです。
新しい奴ね。(笑)
モーターも取っ払って軽量化。でも、カプラーが暴れて煩いのは困るので、すきまテープグルグル。
組み上げて、フォードYBT高松、本日の業務終了。
もちろん、スイッチ押したって動きませんよ。だってSTですもの。(笑)
昨晩の片手間、文字だけブログを吹き飛ばす、超大作。(疲れちゃった)
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。
明日に続く・・・・。(笑)