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2024年03月15日 イイね!

「自動車サスペンションの基礎知識」

飯島洋治 著
日刊工業新聞社

タイトル通り、あくまでも基礎知識レベル。
これまでうろ覚えだった言葉を再確認するのに良い本だと思う。
セミトレーリングアーム式のセミとは何を意味するのか。
キャスター角とセルフアライニングトルクの関係。
アッカーマンジオメトリーがなぜ必要なのか。
この本を読めば、何故カプチーノのステアリング機構が前引きなのかといったことも順序立てて理解できる。

また、自分でサスペンションセッティングを弄る際のヒントも載っている。
例えば、なぜストラット式はダブルウィッシュボーン式に比べネガティブキャンバー角をつけるのか、図を用いて説明されている。
重心とロールセンターの項目に関しては、私の中で朧気だったものがスッキリした。
図が明瞭で分かりやすい。

前半部は教科書的だが、旧い車種のサスペンションの図説は見ているだけで面白い。
筆者も述べているが、現代ではそのような個性的なサスペンションが少なくなってしまった。
珍しい車種を見かけたら、ぜひしゃがみこんで眺めてみたい。
Posted at 2024/03/15 14:15:01 | コメント(0) | 読書録 | 日記
2024年03月08日 イイね!

「帝国と宗教」

島田裕巳 著
講談社現代新書

歴史に登場したさまざまな帝国が、その発展のため宗教をいかに利用してきたか。
逆に、宗教がその発展のため、いかに帝国を利用してきたかを追っていくという内容。

各論は
第2章 ローマ帝国とキリスト教
第3章 中華帝国
第4章 イスラームとモンゴル帝国
第5章 ローマとコンスタンティノープル
第6章 オスマン帝国とムガル帝国
第7章 海の帝国から帝国主義へ
となり、地域別に進むため非常に理解しやすい。
イスラームについては前回の本で触れたので、今回は中華帝国、そしてその影響を強く受けた日本について少し書きたいと思う。

中国について論じる時、中華思想と儒教は避けて通れない。
この「中華」の定義する地理的範囲は時代によって異なるが、中国の歴代王朝はこの思想を以て、周辺国を朝貢というシステムによって緩やかな連合体を形成した。
朝貢は、中華王朝よりむしろ周辺国にとって経済的にメリットがあるもので、一方的な支配体制ではない。
中華の皇帝は、その「徳」の高さを周囲に知らしめ、その文明を広めていくことが責務だと考えられていた。
この「徳」という考え方こそが儒教である。

孔子が説いた相手は一般大衆ではなく、為政者だった。
儒教の面白いところは、死後については一切語らず、あくまで現実世界での問題にのみ集中している点である。
為政者が徳を失った時、地上を支配する「天」は易姓革命によってその地位を奪う。
だから皇帝を支える官僚たちは、科挙によって儒学的教養を極めた者が選ばれた。

日本でも、江戸時代に入ると儒学のなかでも身分や上下関係を重視する朱子学が幕府によって盛んに広められる。
現代イメージされる日本人像は、この時期に出来上がったといえる。
漢字、仏教、律令制、貨幣など、日本は中国や朝鮮からの影響を絶えず受け続け、文化を形成してきた。
これに反発したのが、本居宣長らの国学だ。
その柱は、天皇と神道である。

『現在でこそ神道は宗教の一つとされていますが、第二次世界大戦前の日本では神道は「国家の宗祀」と位置づけられ、宗教の枠からは外されていました。(中略)神道は宗教の枠から外されることで国民道徳として強制されました。』(211頁より)

なぜ海外にも多く存在した神社はほとんど廃れたのか。
なぜ神道の信仰は中国、朝鮮、台湾、東南アジアに根付かなかったのか。
それは、神道とは創始者も明確な教義も無い、儀礼だけの宗教だからだ。
自発的にせよ強制的にせよ、神社に参拝することで神秘的な感覚を味わうことはあっても、神道にはもとからの信仰を捨て去せるほどの説得力は無く、人の内面を変えるまでには至らないということだ。

昨今、「伝統」という言葉が溢れ、さまざまなことに合理性をもたせる説明に使用されている。
だが、そこには本当に歴史的裏付けがあるのか?
それは理論立てて説明ができるのか?
皆さんご自身で、よくよく吟味していただきたい。
Posted at 2024/03/08 22:38:51 | コメント(2) | 読書録 | 日記
2024年03月01日 イイね!

「人口からみた宗教の世界史」

宮田律著 PHP新書

著者は国際政治やイスラーム研究の専門家ということでこの本をチョイス。
タイトルに世界史とあるが、歴史を語るのは前半部。
近世までは世界史の授業の軽い復習だが、近代にくると一気に面白くなる。
日本には仏教、キリスト教に関する書物は多いが、イスラームについてはそうではない。
中世イスラーム帝国の躍進は、イスラームが本来もつ寛容性が、さまざまな土地の人、文化、学問を吸収し、多様性を認めた社会であったからこそもたらされた繁栄だった。
報道にみる現代のイスラームの過激なイメージとはかけ離れている。
イスラエルのパレスチナ侵攻と、それを支えるアメリカ。
現在起こっているこの複雑な問題にある背景は、古代から歴史を振り返らなければ理解できない。

われわれ日本人は宗教に特に無関心であるがゆえに、宗教を理由に人々が争っていることが今ひとつ理解できない。
だが、本当に宗教だけが原因なのか。
深い信仰心が無いからこそ、さまざまな宗教を広く浅く学び、そしてその背景にある歴史を学ぶことが出来るのではないかと私は思う。
Posted at 2024/03/01 09:41:58 | コメント(0) | 読書録 | 日記
2024年02月24日 イイね!

「敗者が変えた世界史」

「敗者が変えた世界史」圧迫骨折をして2週間が過ぎた。
身体を起こすことがままならないため、この機会に色々と読み進めたいと思う。

歴史を扱った書籍としてはタイトルから想像する通り軽めの内容。
人選に偏りがあること、クレオパトラから一気にジャンヌ・ダルクに時代が飛ぶのにはやや違和感があるが、フランスの歴史を考えればそうなるのかもしれない。
ハンニバルやジャンヌ・ダルクという名には誰しも歴史のロマンを感じるし、チェ・ゲバラの章はかなり生々しい。
だが、ニクソンにはどちらも感じないため、よほど政治に関心がない人以外には難しいと感じた。

ふと、世界史に影響を及ぼした日本人がどれだけいただろかと考えた。
朝鮮を侵略した豊臣秀吉くらいしか思い浮かばなかった。
近代以降では山本五十六が浮かんだが、彼はあくまで職業軍人であり、強い政治信念も政治力もあったとはいえず、常に受動的で官僚的であった。
Posted at 2024/02/24 14:39:30 | コメント(0) | 読書録 | 日記
2024年02月18日 イイね!

二度の事故

二度の事故先に整備手帳には上げていましたが、先日、36ワークスが路上の岩に衝突するという事故がありました。
その数日後に、今度は社用車を全損させてしまう大きな事故をやってしまいました。

トラックのフレーム下に潜り込むように追突したため、もう少しスピードが残っていれば上半身が潰れていたと思います。
また、変にステアリングを切っていたら、さらに他車を巻き込んだ上、斜めに衝突して頚椎や四肢を損傷していたかもしれません。

事故直後から意識は鮮明でしたので、視覚、聴覚、嗅覚(車内はエアバッグの炸裂で火薬の煙が充満している)に異常が無いことはすぐに確認。
次に首を動かし、痛みや痺れが無いことを確認。
四肢の末梢の関節も動くため、神経系の損傷もなさそう。
追突される危険があったのですぐにハザードスイッチを押しましたが、電装系は死んでいました。
一刻も早く車外に出たいが、ダッシュボードと膝の間に隙間があるにも関わらず体幹部や大関節に力が入らず動かない。
後から考えれば、ミニカでの事故のときと同じでした。

車外に出られたのは救急隊が到着してからでした。
生涯4度目の救急車乗車でしたが、乗り(寝)心地は以前よりずっと良かったです。

診断は第4腰椎の圧迫骨折のみでした。
シートベルトが当たった胸骨から下位肋骨も未だに痛いのですが、こちらに骨折は無かったようです。
次に大きな事故に遭った時は死ぬことを覚悟していましたが、今回も悪運強く生き残りました。

改めてプロボックスを観察すると、ボンネットが上にせり上がるように潰れています。
歩行者保護目的の設計ですが、これがうまく衝撃を吸収してくれています。
旧型プロボックスであったら、ボンネットが低いため危なかったでしょう。
Aピラーの途中まで傷が入っていますが、ここまで潜り込んだということだと思います。
頑丈に出来ています。
ガラスに残る縦2本の傷は、トラック後端の突起物でしょうか。
プロボックスの合わせガラスは薄く、飛び石に非常に弱いのですが、今回の事故ではガラスの飛散はかなり少なかったと思います。

もしこれがカプチーノであったら、確実に上半身が潰れて死んでいました。
Posted at 2024/02/18 17:03:14 | コメント(3) | 日記

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「@スナイパーK
ナット外した状態で、思い切り蹴ってみましたか?それでも外れない時は、角材でタイヤをぶん殴ると外れますよ。」
何シテル?   05/08 22:44
走らせるより、眺めたり弄ったりする方が好きです。 文系脳ですが、エンジン、シャシー、空力、何でも興味あります。 ガソリンエンジン+MTの組合せが残っている間...
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