
8月12日から北アルプスの
燕岳(標高:2763 m)に登ってきました。登山口の中房温泉駐車場は満車になってしまうことが多いので、JR穂高駅近くで前泊してバスで中房温泉に向かいました。
登山前日はビーナスラインをドライブしながら前泊地へ行くことにしました。最近の当ブログ、車ブログとは完全に離れてロッテ&山ブログとなっております。
しかし、球場へ行くにも山へ行くにもメガーヌはちゃんとお供してくれています。
ビーナスラインの前に麦草峠(全国国道標高第2位:2127 m)でパチリ。
全国国道標高第1位の
渋峠はすでに撮影済み。3位はどこなんでしょ~??
本当は朝早くに出てたっぷりドライブするはずが、前日のナイター観戦のおかげで少々寝坊・・・
そのため車を停めて観光はできずに、ビーナスラインは一気に駆け抜けることに。走るだけでも楽しいから、これはこれで(^^)
車山付近を通過する頃、山つながりのみん友さん
p496さんも車山登山中だったそうで、下山中の写真に
なんと偶然Myメガーヌが!!
拡大してみてビックリ!! ルーフが黒いメガーヌ!まさにそうだ!!
ナイスタイミング、ありがとうございます(^^)
ビーナスラインを駆け抜けた後は、松本に寄っておそばをいただきました。
登山当日、JR穂高駅前を5時10分に出発、6時過ぎに中房温泉に到着。
残念ながら雨が降っています・・・ がっかりしながらレインウェアの準備をします。
6:20 登山口 (中房温泉)
標高差1300 mの登山開始。燕岳は北アルプスの入門編と位置付けられていますが、これから登るメジャールートの合戦尾根は
北アルプス三大急登の1つです。日本三大急登の1つ、谷川岳・西黒尾根を登れたんだから大丈夫!だと思い込みながら登ることに。
途中、4つのベンチが30~40分おきに設置されているのでペース配分しやすいです。
7:00 第1ベンチ 雨が降っているので登山道の写真はほとんどなしです(>_<)
7:20 第2ベンチ
7:25 第2ベンチ出発
ここまではペースも順調。後ろから抜かれることなく登れています。
北アルプス三大急登、こんなもん!?と思うのは甘かった・・・
7:55 第3ベンチ
8:00 第3ベンチ出発
第3ベンチ付近から斜度が増してきます。北アルプス三大急登は伊達ではありません・・・
登るペースは急降下。後から来る人にも抜かれまくり(泣)
8:35 富士見ベンチ
8:45 富士見ベンチ出発
9:15 合戦小屋
ここはスイカが名物ですけど、この天気じゃ食べる気になりません。
何か暖まるものを、ってことでコーンスープ(¥500)を。あぁ、おいしい。
9:30 合戦小屋出発
9:45 合戦沢ノ頭 この辺りで森林限界を超え、植物がハイマツに変わります。
でも、悪天候のため展望はなし・・・
ガスの中を歩いていると、ついに本日のお宿「燕山荘」がうっすら見えてきました!!
10:25
燕山荘到着
見えてからが長かった・・・ フラフラになったけど、雨の中で休憩含めてコースタイムと同じくらいで着いたのは○としましょう(^^)
宿泊費は2食付きで9800円。燕山荘は評判がいいので期待大です。
展望(燕岳山頂方面)はこんなの↓なので、午前中ですけど今日の活動はこれにて終了。
小屋でランチをいただきます。チキンインドカレー(¥900)。
骨付きキチンが2つ入っています。よく煮込んであって柔らかい。2600 mの稜線でこんな美味しいカレーが食べられるとは(^^)
今回のお部屋はこんなの↓です。3畳ほどのスペースに最大6人、今回は5人来ました。
天候は相変わらずなので、喫茶コーナーでケーキセット(¥950)。山でケーキなんて贅沢☆
本を読むなどして過ごしていると、同室の人に晴れてきたと知らされて外に出ます。
燕岳がくっきり見えます!! 花崗岩の白とハイマツの緑のコントラストがきれいです。
反対側を振り返ると、何やらとんがっているものが見えます。
ついに
槍ヶ岳(標高:3180 m)との初対面!! 奥穂高岳(標高:3190 m)も見えます。
槍の穂先までくっきりですよ!!どこから見ても槍と分かるお姿に感動です。
あのてっぺんに立ってみたい!
翌日に登った燕岳山頂からのパノラマ写真です。(クリックで拡大してご覧ください)
山頂から南を見ると、常念山脈の向こうに穂高→槍→鷲羽岳とつづく北アルプス。遠くにうっすら南アルプスも見えます。また、燕山荘が稜線上に建っていることがよく分かります。
北には正面の北燕岳の向こうに立山連峰が見えます。
台風一過の好天候を期待して裏切られるも、最後には360°の展望に恵まれました(^^)
でも、風が強くて震えるほど寒いです。8月ですけど冬のよう。
中房温泉を起点として、燕岳→大天井岳→西岳、東鎌尾根を経て槍ヶ岳に至るルートは
「表銀座」と呼ばれる縦走コースです。
(赤い線で示しましたが、細かい所はちょっと違うかもしれません、ご了承ください)
槍を見ながら稜線歩きを楽しめる3泊4日の人気コースです。
燕岳は表銀座の玄関口。玄関口までで、すでにキツいんですけど~(号泣)
表銀座縦走はしばらく先になりそうです(>_<)
東鎌尾根の反対側の西鎌尾根を通るルートが裏銀座コース。槍ヶ岳から南へ穂高連峰に向かうルートは難所の大キレットを通る難ルート(怖)。
北鎌尾根はエキスパート向けで超高難度(恐)。
槍ヶ岳に向かうルートはもうちょっと優しいコースもありますから、まずはそちらですね。
表ザギンの入り口をしばしブラブラしていたら夕食の時間になりました。
チーズハンバーグと魚の煮つけ。山でこんなにちゃんとした食事が食べられるなんて。とてもおいしかったです。
夕食後に外に出ると、そろそろ夕暮れの時間です。
鷲羽岳のちょっと右に日が沈みます。
東側は見事な雲海。手前は今回登ってきた合戦尾根。その向こうは有明山です。
燕岳のシルエット(右側のピーク)。明日も晴れそうです。
今回の登山は8月12日に登ると決めて来ました。
理由は8月13日の未明が
ペルセウス座流星群の極大日だから。
流星を撮るなら、やはり一眼レフと三脚が必要です。これまでに荷物を増やしてトレーニングしていたのはこのためでした。
夜中の2時半ごろに外に出ると、風が吹いていて寒いですけど雲はまったくありませんでした。でも、残念ながらこの日は満月と重なっているので満天の星空というほどではありません。
ペルセウス座はカシオペア座のすぐそばなので、カシオペアを目印にカメラを空に向けて連写させたままほったらかし。
満月のため観測条件はよくありませんが、ベンチに横になって見ていると1時間弱で10個くらいは見えました。うち1個はすごく大きかったのですが、位置からして写真にはたぶん写っていません。
それでも1枚だけ流星(右端)が写っていました。
ペルセウス座流星群@燕岳

Canon EOS 5D MarkⅢ + Canon EF 40 mm F2.8 STM
露出時間:8 s, F値:8.0, ISO:3200
昼間にF値を8.0にしていたので、流星を撮るときもそのまま撮ってしまいました。星を撮るなら絞りはもっと開放にするべきだったんですけど忘れてました。きっと寒すぎたせいです(爆)。
槍穂と月
3時半くらいになると山小屋では早くも朝食の準備が始まります。テントにも灯りが。きっと槍ヶ岳方面へ向かう準備をしているんでしょう。
山小屋の朝
流星ショーの次はご来光ショーの始まりです。
東の空がだんだんオレンジ色になってきます。画像右下には安曇野の夜景も。
浅間山の左側から太陽が昇りました。
槍も朝日に照らされます。
槍穂のモルゲンロート
朝食後、昨日登れなかった燕岳山頂に登ります。
6:40 燕山荘
山頂までに面白い岩がいくつかあります。
燕山荘から5分くらいの場所には
イルカ岩。槍の穂先をパクリ。
斜面には
コマクサが群生しています。こんなに栄養なさそうな所に。かわいいけど強いですね~。
イルカ岩から10分くらいの場所にあるのは、2つの穴が開いた
メガネ岩。
メガネ岩 → MEGANE岩 ルノーオーナーとしては
メガーヌ岩と呼びたくなります。
左の穴の向こうには燕山荘。
7:05 燕岳山頂
アルプスを見渡せるだけでなく
富士山(画像中央)も見えました。
富士山の右側は南アルプス。左から甲斐駒ケ岳、北岳、仙丈ヶ岳でしょうか。
左側には八ヶ岳の南端が写っています。
7:15 山頂出発
7:35 燕山荘 山頂まで近そうに見えますけど、実際は結構歩きます。
下山する前に、槍を見ながらモーニングティー。贅沢ですね~(^^)
8:15 下山開始 燕山荘スタッフのみなさん、お世話になりました。
8:50 合戦沢ノ頭
昨日はこんな景色を眺めながら登ってくるはずだったのに~。
9:10 合戦小屋
ここでちょっと栄養補給。詰め替え用のカップヌードルです。
自前のカップはちょっと小さくて、少し麺を砕かないと入りませんでした(泣)。
デザートは合戦小屋名物のスイカ(¥800)。
9:50 合戦小屋出発 栄養・水分ともに補給バッチリで下山再開。
10:10 富士見ベンチ
10:45 第3ベンチ
11:15 第2ベンチ
11:25 第1ベンチ
11:50 登山口
合戦小屋からはノンストップで駆け下りました。さすがに第1ベンチを過ぎたあたりでバテてペースダウンでした。
山頂での展望にも恵まれいい山行となり、アルプスの風景は見飽きることがありませんでした。
ただ、登りで雨に降られたときは雨に対する準備不足を感じました。もう少し装備を整えるのが反省材料でしょうか。
燕岳・合戦尾根、急登は大変ですけど特に技術は必要なく、歩いていればそのうち山頂に着きます。
確かに北アルプス入門の山で、登った先には疲れも吹っ飛ぶ素晴らしい景色が待っています。
燕岳だけなら十分日帰りも可能ですけど、昼夕朝といろんな表情を見せてくれる北アルプスの景色を堪能するためにも泊まりで登るのがおすすめです。
次はいよいよ3000 m越えにトライでしょ~か(^^)