〇8日目(5/3土曜日)
博多での街飲み暴飲暴食からのビジホ泊で翌日。
個人的メインイベントだった博多も堪能したところで、ついに山形への帰路に入ります。
この日は広島しまなみ海道にある因島(いんのしま)に宿を取っているため、博多から約400kmのドライブ。
地続き直行ルートであれば時間余裕だけど、せっかくなら楽しいルートで行こうやということで、呉からいくつかの島を経由する とびしま海道を走って向かうことに。
途中15時50分発のフェリーを逃すと宿に間に合わなくなってしまう...ということで、結構急ぎの5時起きで行動開始。
朝6時、ましろさんの案内で走りだしたら”元祖ラーメン長浜家”に到着。朝の6時やぞ。
ていうかここ、あの有名な”元祖長浜戦争地帯”じゃないか!
半径100mの超近隣に、元祖長浜屋、元祖長浜屋台、元祖ラーメン長浜家など名前の似た店が密集し、商標権を巡って裁判沙汰にまでなったとこですね。
ややこしそうだから来る気なかったんだけど、まさか訪れることになるとは。
店に入るやいなや、ましろさんが有無を言わさず「ベタナマ2つ」と勝手にオーダー。
ベタは油マシ、ナマは一番硬めを意味するらしい。朝の6時だっつってんだろ。
前日の八ちゃんラーメンに比べればライト寄りながらしっかりくっせぇ豚骨に、ナマ言うだけあってややネチョ上げな極細麺。本場は手加減なしだぜ。
ならばこちらも手加減なしということで完飲。朝の6時ですおはようございます。
しかしこの時間でも店内ほぼ満席で賑わっててすごいわ。というか24時間やってんの変態だろこの店。
これにてほんとに博多とお別れ。短い間だったけど楽しかったよありがとな。
牧のうどんでももちゃんセット食えなかったことだけが心残りだ...
露骨に運転が荒い北九州ナンバーたちにビビりつつ関門トンネルを抜け、8時には九州を脱して山口へ。
道中急ぐためちょこっと高速課金でワープしつつ、12時頃には広島入り。
8年前の西日本遠征ぶり。今回は昼飯すら食う時間なくノンストップでスルーだったけど... お膝元なのに相変わらずマツダ車が全ッ然走ってなくて苦笑い。
博多から無心で走って約8時間。呉からとびしま海道へ。
大小さまざまな5つの島が橋で繋がっていて、しまなみ海道のミニチュア版みたいな感じ。
天気よくて海辺オープンドライブが最高やね。
ここいらでさすがに空腹の限界。
フェリーはギリギリ間に合いそうなペースだったので、14時頃に遅めの昼食摂取。
なぜか無性にカレー食いたくなってましろさんにリサーチしてもらい、上蒲刈島の小高い丘のうえにあった”cafeななくに”へ。
オーダーはななくにカレー。
みじん切りのタマネギがたっぷり入ったカレーはしっかり手が込んでいてうまし。素揚げ野菜もいい味してる。
一人で切り盛りしているお店のおばちゃんは元保険営業マンらしく、まぁよく喋る喋るw
九州旅行の土産話で盛り上がって楽しかった。
15時過ぎ、とびしま海道終点の岡村島へ到着。
フェリー予定時刻の30分前。約9時間かけてきたのを考えるとやはり結構シビアだったね。
乗船手続きを済ませてやっと落ち着いたので、フェリー乗り場の施設内にあったレストランで手作りアイスを頂く。甘平はミカンの一種ね。
甘すぎずミカンの風味も抜群、口当たり滑らかでなかなかクオリティ高し。
フェリー出航時刻の15時50分になり無事乗船...かと思いきや、フェリー来ないじゃんww
こんなに急いで間に合わせたのにこれだよ!
フェリーもだけど、乗り場受付のおっちゃんやレストランの女将さんも、なんとなく雰囲気がの~んびりでおおらか。
一応派出所があって警官も居たけど、あまりに事件なくヒマなのか、地元子供たちの相手しながら片手間で乗り場の誘導してたり(来る台数的に絶対いらない)
田舎島特有の平和で雑な空気感、嫌いじゃないよw
結局30分少々遅れてフェリー到着。まさかのバック乗船だ。
ダイヤ遅れて焦ってるのか、最後の一台が乗船途中なのにフラップ上げはじめ、間髪いれずに出航。雑すぎるww
行先の大三島はほぼお隣なので、わずか20分足らずで到着。
ここからしまなみ海道に入り、2つとなりの因島へ。
予定通りの18時、目的地のお好み焼き屋”仲よし”へ到着!
我々の親世代ぐらいのご夫婦が切り盛りしているローカル店。
実はここ、半年前のましろND回収拉致られ旅(
⓪プロローグ四国編参照)の帰り道で一度寄っていて、
その際店のオヤジから「ウチは隣に一軒家持ってて宿泊もできるんじゃけえ!見ていけ!」と頼んでもないのに内覧会してもらったのを思い出し、今回ちょうど帰り道だったことで再訪&宿泊させてもらいに来たってわけです。
もはや民宿通り越してただの民家。嫌いじゃないよww
でもしっかり風呂とシャワー使えるし、タオルや使い捨て歯ブラシなどアメニティも用意してくれてるし、布団使い放題だし、三階建てで広々だしと環境はバッチリ。これで一人一泊3000円は良心すぎる。
ネットに大々的に書くと外国人が群がって大変なことになるということで、宿泊に関しては客の口コミだけで広めているとのこと。正解だね。
軽くシャワーだけ浴びさせてもらったところで、お店に移動して飲んだくれオヤジと一緒に乾杯!
半年ぶりだけど俺の顔は覚えててくれた。覚えやすい見た目してる自信あるもんな。
まずは当然お好み焼きから。
広島のお好み焼きはソバが入るのが特徴だけど、ここ因島のお好み焼き(通称いんおこ)はうどんを使う珍しいもの。
前回は帰りの道中だったせいでノンアルで我慢したから、念願のビールと一緒に食えて幸せ。
夫婦で切り盛りしてるとは言ったものの、調理をするのは基本全てお母さんで、オヤジは酒飲みながら指令飛ばしつつひたすら客をイジり倒すのが仕事。
我々の到着時点で既に一人で出来上がってたぐらいには飲んだくれだし、広島弁全開でガンガン絡んでくるから癖が強ぇのなんのww
この辺でも有名な名物オヤジということで、地元テレビ番組にも何度か出ているらしい。
あの有名なオモウマも二度取材に来たそうだけど、全国版に出ると面倒なことになるからと断っているとか。
まぁでも間違いなくあの番組に最適な人材ではある。
この日は自分らが泊まりにくるからということで、あらかじめ釣って生簀に入れておいた鯛を活締めして、刺身や白子漬けにして出してくれました(刺身撮り忘れ
自分は生臭モノが苦手なので白子とか基本食べないんだけど、目の前で捌いた新鮮な物だけあって臭みが無くむちゃくちゃうまい!
広島といえばの牡蠣も目の前で蒸し焼きにして出してくれる。撮り方悪くて伝わらないけど一口でギリ入るかどうかというデカっぷり。
醬油とか味付けしなくても、潮の香りと牡蠣の旨みだけで全然いける。2個もいってしまった。
その後もあら汁やお吸い物、果ては煮つけまで、なにも頼んでないのに次々出てくる極上魚料理のフルコース。
ここ料亭か何かだっけ???
遠方からの旅人が来ると嬉しくて地元のうまいもん食わせたくなっちゃうんだな。ありがたし。
ありがたいんだけど、魚で腹いっぱいなる前にもうちょっとお好み焼き堪能したかったよオヤジ...ww
この日は近所の常連爺さんと、自分らと同世代ぐらいのお姉さんと、近所の4才男児が入りまじり、全開広島弁トークが飛び交う中オヤジに弄られつつ4才児とswitchでマリカー接待バトルするというカオスな展開に。
オヤジはお姉さんを「ワシの娘じゃ!ガハハ!」と言ってたけど話聞いてたかぎり多分違うし、4才児もお姉さんの子じゃなさそうだし、まず酒入ったネイティブ広島弁8割聞き取れないし、もう状況がわけわかんないよ!
いきなり広島の遠い親戚のウチに放り込まれ揉みくちゃにされたような、貴重な体験ができた夜でした。
お酒も半分勝手に出されて結構飲んだにも関わらず、宿代込みで信じられないほどお安くしてくれた。
ウチは儲けより大事なもんがあるから!とはオヤジ談。いいお店や...
クセ強なオヤジとウマが合えばめちゃ楽しいアトラクションお好み焼き屋さんなので、機会があればぜひ行ってみてください。
あまりにひどい時は優しいお母さんが助け舟出してくれるから多分なんとかなるw
→⑧完結編へ続く!