
〇3日目(4/28月曜日)
四国カルストでのキャンプ明け。
この日は予報通り夜中過ぎから雨が降りはじめ、明け方には結構な勢いの雨風に...
なっていたんだけど、奇跡的に6~8時の間だけ止んでくれたおかげで濡れることなくテント撤収完了。
ありがてぇ~~~
本日の予定は、カルストを下ってから四国の西端へ向かい、フェリーに乗って九州大分へ。
カルスト下りはじめたらまた雨が降りだしたけど、この日は特に名所に寄るわけでもないのでまぁいいでしょう。
それよりも、カルストから南西側の国道へ下りるための道がむちゃくちゃハードでビビり散らかす。
離合スペースがほとんどない狭路で悪路。
地獄のエンドレスつづら折り。
路肩は当然ガードレール一切無しの崖っぷち。
正直これのせいだけで「もうしばらく四国カルスト来なくていいや...」と思うぐらいには嫌だったww
実際、普通車とバイクで接触したのか揉めてる現場にも遭遇したし...
ましろさんによると、北西側の愛媛へ向かうルートだと未舗装路まで現れるというから恐ろしい。
我々がやっと国道までたどり着いたところに入れ違いで、わナンバーのでっけぇキャンピングカーが登っていくのを見かけて手を合わせてしまった。南無...
やっとまともな道で落ち着いた道中、ましろさんがおもむろに「この辺にドスケベな鬼がいるらしい」と言いだす。
なんやねんドスケベな鬼って。国道出たとはいえ見渡すかぎり山だらけのド田舎やぞ。
こんなとこにドスケベな鬼なんか居るわk
ドスケベな鬼だ!!!!!!!
下半身の造形に怨念めいたものを感じる。
公衆の場に置いてていい尻か?
鬼北町にある”道の駅 日吉夢産地”にある母鬼像でした。
母鬼にまつわる伝説とかあるのかな、と思いきや
「全国で唯一鬼の字が使われる自治体だから鬼の像作っちゃった」みたいなノリらしい。
髪型とか横顔めちゃめちゃ好みでワロタ。
我々のほかにも写真撮ってはしゃいでるおじさんがチラホラおりましたね。
せっかくの道の駅なので、ここの工房で焼いてるパンを朝食に頂いて撤収。
前日は高所キャンプだったせいで風呂に入れてなかったので、道中見つけた温泉宿で立ち寄り湯を頂くことに。
大洲市にある小藪温泉。温泉不毛の地らしき四国西部では貴重な天然温泉。
浴槽は檜造りで風情あってとてもよし。露天はないものの大きな窓からは裏手の沢が見えて景色いい。
泉質は無色無臭のアルカリ単純泉ながら、肌がヌルヌルするうなぎの湯で素晴らしい。
有形文化財にも指定されている本館は大正時代中期に建てられたそうで、古風で落ち着いた雰囲気。
静かに過ごせていいところでした。
朝風呂が気持ちよくてちょっとのんびりしすぎちゃって、やや予定押しで再出発。
13時には港に着いてフェリー乗船券を発行しないと予約無効になってしまうんだけど、到着見込みが12時45分ぐらい。やばいかもしれん急げ急げ。
昼飯食ってる時間もないぞ!
つってんのに、ましろさんが無言でGoogleナビの目的地を送りこんできて、愛媛伊方町の”マルマ食堂”へ到着。
食ってる暇ないって言ってんだろ!!!
フェリーが出る三崎港へ向かう一本道の道中に現れる、ドライブイン的なスポット。どっちみち道中だからよかったけどさぁ
ましろさんが「西に来たからにはちゃんぽん食わないと死ぬ!」ってんで、二人してちゃんぽんをオーダー。
ちょっと甘めな優しいあっさりスープに、野菜と豚バラの旨みが溶けだしててしんみりうまい。
東北にいるとなかなかちゃんぽん食べる機会がないから、ここで回収できたのはよかった。
食堂が空いてて早めの提供だったおかげで、急いで港に向かったら13時5分前に滑り込みで発券完了!まったくも~
落ち着いたら乗船までの時間潰しに、港のすぐ隣にある”晴海じゃこ天部”でじゃこカツをおやつに頂く。知らねえ文化だ。
愛媛の郷土料理じゃこ天(小魚を骨ごとすり身にして揚げたもの)をカツにアレンジしたもの。
注文受けてから揚げてくれるからアッツアツだし、魚の香りも抜群。
13時半頃、案内されていざ乗船。
実は車でフェリーって初めてだもんで、乗り込みの瞬間は結構わくわくしてしまった。
天気良ければ甲板で海でも眺めるんだけど、あいにくの雨なので一瞬ブログ素材の写真撮りに出てすぐ撤収。グッバイ四国。
中はこんな感じで、クルマ横4列でぎゅうぎゅう詰めに。
そしてなんと偶然なことに、隣に停まったバイクがまさかの山形ナンバーじゃないですか!!
下船の際オーナーさんがいたので、ちょこっとお話させてもらいました。
南陽から来たそうで、お歳はうちの親父よりちょっと上ぐらいかな。
こんな遠くまで二輪で来るとか、オープンカー程度で調子こいてる我々には真似できないタフさだ...
さらにロドの後ろには福島ナンバーのヴェルファイアがいたりして、謎に東北勢固まってたのが面白かったw
フェリーに揺られること小一時間、ついに大分県へ上陸!
九州自体も人生で初めて訪れるから感慨深い。めちゃめちゃ楽しみだったのよね。
早速向かったのは、港から5分少々のところにある”マルワ味揚店”
さすが唐揚げの聖地中津を抱える大分県、中津じゃなくても個人唐揚げ店がいたるところにある。
フェリーで出発する前に電話で注文を入れておいたおかげで、来店してすぐ揚げたてをゲット。
んで待ちきれずにすぐつまむww
せっかく揚げたてなんだから味わっとかないと。
九州入ってからは天気も回復したので、半日ぶりの屋根開けでドライブ再開。
大分市って山形とどっちが栄えてんの?とか言いながら行ってみたら、比べるのがおこがましいレベルでアホほど栄えてた。すんませんでした。
大分市を通過し、本日の目的地の別府へ到着。
遠くに見える由布岳のサイズ感にビビったり、別府タワーのショボさにニコニコしたり。
道中買い出しに寄ったスーパーで、なんと山形を代表するブランド米であるつや姫の大分産verが!なんかNTRされた気分だな...
全国的な知名度にするため、他県での生産もやっていたらしい。
んで本日のお宿である”ホテル鉄輪”へ18時頃チェックイン。
さすがに別府来たからにはキャンプじゃなく温泉宿泊まらんきゃね。
当然素泊まりだけどな!
ホテルはまぁまぁに年期の入った感じだけどその分お安め。
でも源泉かけ流しの湯が素晴らしいから全く問題なし。
宿の屋上からは湯けむりモクモクな別府の町並みも一望できて壮観!
そもそも小高い坂道にある建物なのもあってかなり眺めよかった。もっとこれ売りにしたらいいのにもったいない。
話には聞いてたけどマジですごいなここ。
100円で入れるような地元銭湯もわんさかあってまさに温泉パラダイスだ。
素泊まりなので、晩飯は例の唐揚げ屋で仕入れた各種唐揚げや親鳥炭火焼で乾杯!
欲望のままに注文したら4000円ぐらいになって震えたww
あとは鮮魚店で仕入れてきた関さば、関あじ!
大分の佐賀関で水揚げされる特有の高級ブランドらしい。身の締まり方がハンパない。
甘い九州醤油(しかも鮮魚店オリジナル品)で肝醤油にして、カワハギつけて食ったのも忘れられないほどうまかった...
地物グルメと温泉を堪能できたいい夜でした。
→④へ続く!