2011年05月17日
先日のパッドに続き、ブレーキにお悩みの方の為にローター編です。
ブレーキローターの一般論としては。
・硬度の高いローターは耐摩耗性が高く摩擦力が低い、延性は低く温度変化による歪みやクラックには弱い、安価で純正置換えローター等で多い
・硬度の低いローターは耐摩耗性が低く摩擦力が高い、延性は高く温度変化による歪みやクラックには強い、高価でハード走行前提の高性能ローターに多い
・1ピースローターと2ピースローターを比較した場合、熱容量に関しては1ピースローターが優れている
・スリットローターは低温向きのパッドほど摩擦力が増える反面、パッドの摩耗は増加するが、パッドの温度を下げる効果もある。
・スリットローターは表面が荒れた場合に一般的なローター研磨が出来ないと言うデメリットあり。
硬度の高いローターはFC250材とかの表記があることが多く、純正はおよそFC200材くらいの硬度のものが多いです。
硬度の低いローター(特に海外製のレーシングローター)は良質な鉄と鋳造技術によってかなり硬度が低いローターも多く、摩擦力が大きくて制動力が高く得られる半面、摩耗は早いです。
なので、レーシングローターを使用する場合はランニングコストが大幅に増えることを念頭において選択する必要があります。
予備知識として、ローターの熱処理がありますが、焼入れローターと言って販売されているものでも焼入れされていることはありません。
焼入れは過熱後、急激に冷却することで、硬度を高める作業ですが、組織編成が脆くなるので、ローターには行いません。
行われている処理としては焼きならしと言う作業が近いです。
加熱後、自然冷却することによって、組織編成を均一化する為の処理で、硬度はほとんど変化しません。
ローターのサイズについては、径が大きいほど熱容量が増加し、テコと同じ原理でより大きな作動力が得られるので、効きが強くなります。
参考までに書くと、パッドの形状が直径方向に大きくなると初期制動力が大きくなり、円周方向に大きくなると踏み込んだときの制動力の差が大きく出やすくなります。
一般車のパッドが直径方向に大きく作られ、レース車両のパッドが円周方向に大きくなるのはその為です。
上記の様に、ローターの違いで制動力が異なる為、前後で異なるローターを選択することは、前後のブレーキバランスを変えることに繋がるので、慎重に選択する必要があります。
ただ、パッドほど柔軟に選択できるものではないので、まずはローターを選んでから、パッドで微調整するセットアップが失敗が少なくなると思います。
Posted at 2011/05/17 11:24:58 | |
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2011年05月16日
ブレーキにお悩みの方用に。
まずはパッドの一般論。
・ノンアス材はコントロールと断熱性に優れる、ローター摩耗小
・カーボン配合の摩材は耐久性に優れる反面、被膜形成に失敗しやすい
・メタル材は温度変化にある程度寛容で高温域でも安定、ローター摩耗大
パッド選択のポイントは初めて使用する銘柄の場合、適正と思われる摩材から2~3段階くらい効きの強い摩材を選択し、そこから調整していくと失敗が少ないです。
効きが多少強くても、コントロールで対応出来ますが、逆は不可能かつ、ブレーキへの負担が大きくなります。
出来れば同一銘柄で、摩材が数種類用意されているものを選択すると、セットアップがし易くなります。
スポーツ走行に慣れ、ブレーキの踏力コントロールが身についてくると、徐々に弱い摩材が使用出来るようになりますので、そこもパッド銘柄を選ぶポイントになります。

Posted at 2011/05/16 10:04:23 | |
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2011年05月14日

朝からゆっくりとローター交換。
あちこち手入れとかしながらやってたら前後で2時間もかかった……。
あとはゆっくり慣らししたら完成。
Posted at 2011/05/14 11:10:01 | |
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2011年05月13日

もう届きました。
早いです。
アクレさん、とても対応良くて素敵です。
表面は黒いメッキのような塗装で、フィンもブレンボに近い形状で冷却効率良さそう。
これなら長く使えそうと言うか、純正より高い価格設定だから性能も期待できるはず。
今度は割れないで……。
純正は使わないまま、しばらく保管かな。
Posted at 2011/05/13 20:00:16 | |
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2011年05月13日
オイル探し中な人の為に一般論。
・油膜の厚さなら鉱物油
・油膜の強さならポリアルファオレインやエステル
・シールへの攻撃性が低いのは鉱物油
・安定性ならポリアルファオレイン
・粘度指数の幅があるほど、耐久性は下がる
・高粘度指数基油は鉱物油を高度精製したもので、化学合成はしてない
色々考察してみてください。

Posted at 2011/05/13 10:41:18 | |
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