東京都のクソ条例改正案で私が一番心配なのが
「コミックマーケット」
(通称コミケ)
です。
知らない人の為に基本的な事を書くと、
コミックマーケット、通称コミケは年間二回、3日間、有明の東京ビッグサイトで開かれている世界最大の同人誌即売会です。
また
Wiki見れば解りますが、
屋内で開催されるイベントとしては世界最大規模、
参加者は60万人を超えて今も尚増加傾向に有るという一大イベントです。
私は1984年の晴海からこのイベントに参加してきました。
東京流通センターに行くのでモノレールに乗って会場前で行列したのも
良い思い出です(^^;)。
あの頃は
コミケカタログも薄くて、週刊誌みたいでした。
現在は
流石に状況が許さず(^^;)、参加はしてませんが、
ニュースで見る度に今年も元気で開催されてるな~と嬉しく思っていました。
そんな私が今でも
強烈に印象に残っているのがコミケの
「コミケ幕張メッセ追放事件」
です。
以前、幕張メッセで開催されていたコミケですが、その開催時期に
エロ同人誌が入ったカバンを拾得物として警察に届出される事件が起こりました。
当時、
宮崎勤の幼女連続殺人事件とかの記憶が新しい頃で、
オタクバッシングがマスゴミで盛んだった時期だということもあり、
警察は色めき立ち、問題視したんですね。
問題になる事を恐れた
幕張メッセは「警備上の理由」と言う訳の解らない理由を付けて、コミケ開催直前にキャンセルを通告してきちゃいます。
これが
コミケ幕張メッセ追放事件です。
その後、千葉県の青少年保護育成条例が更に強化され、コミケは幕張での開催を諦めて、晴海へそして、有明へと移っていきます。
勿論私も幕張コミケに参加してました(^^;)。
真冬、
日の当たらない巨大な建物の影の通路で延々と並ばされた記憶があります(笑)。
突然、会場が変わり、直前になって知って、
幕張なのか晴海なのか、どっちに行くのか混乱したのもよく覚えてます。
コミケ開催の最大の危機はこの事件でした。
マスゴミはこの手の事件をセンセーショナルに伝えるので、世間一般の人は
コミケはエロ漫画を売る恥ずかしい場所
って言う認識でいる人も少なくないと思います。
しかし!それは違う!
ぜんぜん違う!
と私は言いたい。
今のコミケカタログはCD-ROM?になってるみたいなので余りピンと来ないかも知れないので、
私が持っていたコミックマーケット48の本になってるコミケカタログをちょっと
引っ張り出してきました(^^;)。
勿論エロも売ってます!
そりゃそうです、
オールジャンルの即売会なんですから何でも売るんです。
新田真子先生、お元気ですか?(^^;)
しかしね~それだけじゃないんですよ。
歴史物が好きな人が本を出したり。
アメコミや映画が好きな人が本を出したり。
バイク、車、メカが好きな人が本を出したり。
電車が好きな人が本を出したり。
旅行が好きな人が本を出したり。
スポーツが好きな人が本を出したり。
芸能が好きな人が本を出したり。
音楽が好きな人が本を出したり。
ゲームが好きな人が自作ゲームを発表したり。
そして小説が好きな人が本を出したり。
こう言った色々な人達の
自由な表現の場なんです。
あ、当然ですが、勿論この写真も
「伝えない自由」を行使して、過激な絵とかは撮影してません(笑)。
そういうのも勿論いっぱいあるよ。
「あんたもその手の買ってたのか!」
って
茶化そうとする糞野郎はこう言い返してやろう 。
「オマエはエロ本も買ったこと無いのか?男の癖に性欲無いなんて人間じゃねぇな(笑)滅んで死ねよ。」
ってね。
そして、
1995年のこのカタログにもこんなページが出ています。
「貴方はコミック規制に賛成ですか?」
漫画バッシングが酷くて、千葉から追い出され、晴海に帰ってきたコミケ。
もうずっと、
コミケは表現規制と戦い続けているんですよ。
私は個人的に今回の規制の本丸は、このコミケだと思っています。
コミケは恐ろしく大規模なイベントであるにも関わらず、余りにも規制に対してもろい一面があるからです。
こう言った
自由な表現の場を法律で破壊し、表現規制を行うことは先に書いた
台湾の例も有るように、
非常に愚かなことです。
幕張メッセの事件の時もそうですが、
漫画規制は常に
木を見て森を見ず
の狭量で無知な「常識人」と言う愚か者が必ず主導するのが特徴です。
手塚先生の悪書追放運動の頃からそれは変わってません。
一部を見て全体を判断するのは非常に危険です。
その危険さは漫画だけに限りません、
どんなメディアでもどんな社会活動でも一緒です。
その活動自体を抹殺するようなことがあってはいけないと思います。
それはまさに、ファシズムに他ならないからです。
さて、全国に同様の「青少年保護育成条例」が有る以上、代替地を見つけるのは本当に困難ですよね。
幕張メッセは不況の煽りを受け、イベントなどが激減したためにコミケに戻ってきて欲しいと言う打診も有ったようですが、私みたいに
追放事件真っ只中の混乱を見てきた人間は
千葉県は信用できない
その一言に尽きます。
メッセではその後も殆ど同人イベントは行われていないようです。
まぁ
あの知事がどうしても
お越しくださいって言えば行かなくも無いんでしょうけど(笑)。
60万人規模の国際的にも有名なイベントを毛嫌いするなんて・・・
単純な足し算引き算も出来ないバカぞろいなんでしょうね、
日本の自治体の政治家連中は(笑)。
しかも、その
根拠が全く科学的でも統計学的でも無いというナンセンス。
本当に救いようがないですわ。
ともあれ・・・
東京都や警察の本丸がコミケで有る以上、
コミケ側でも何かしらの対応を取らざる負えないでしょうね。
今から
ロビー活動をして、パシフィコ横浜辺りに移転するのが一番いいかも知れませんが・・・。
勿論
神奈川にも意味不明な青少年保護育成条例は有るんですけどね。
私は個人的にコミケは失ってはいけないものだと思ってます。
根拠はブログでも書きましたが、まさに
コミケは日本の漫画・アニメの土壌
だからです。
諦めに近い気持ちも有りますが、
何とか日本の漫画とアニメの「土」を守ってほしい。
ビッグサイトで今後も開催されるのであれば・・・
是非、建設的な!建設的なですよ!否定的じゃなく、建設的な!
指導や誘導の元、自由な表現の場を損なうことがないように切に願います。
未来の為に日本の漫画を根こそぎ破壊しないでください!
本当にお願いします。
<以前はロックやダンスが「反社会的」って言って批判された事も有りますねぇ・・例えば映画フットルース、ケビン・ベーコンカッコイイ!>
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東京都漫画アニメ規制条例 | 日記
Posted at
2010/12/24 17:31:46