<以下は専門知識の無い個人の感想です、専門家の人は生暖かく見守ってやってね!>
ナディアの例を挙げて、
玩具を売らんかなで安易な続編ばかり作る連中は反省するべき部分も在るんじゃない?
って書いたばかりの私ですが(^^;)、
バ○ダイ○ムコの商業主義プンプンのアニメ(笑)
プリキュアシリーズ
で、地味に
挑戦してるな~って思って注目している部分もあります。
そして今放送されている
「スマイルプリキュア!」ではこれは凄い!と
ぶっ飛びました。
それは
2009年のフレッシュプリキュア!から導入された。
エンディングの3DCGとダンス
です。
その進化と挑戦が物凄い事になってるので、
時系列で並べてみました(^_^;)。
画像は全て
HD720Pでゆうつべから画像を拾って来ました。
でも元のキャプチャした画質もばらついてて余り均一な比較になってないかもしれませんが・・・
まぁ面白そうだったので(^^;)。
更にそれをWeb用に縮小してます。
まずフレッシュプリキュア!
最初にこれを見た時は、
流石!プロフェッショナルが3DCGでアニメ作ろうとするとこんなに可愛くなるのか!と、
感心しました。
ところが、冷静になってみてみると・・・
前田健さんの振り付けによるダンスでプリキュア達が踊る3DCGですが、アップのシーンを見てみると、容姿は可愛らしいのですが、
「可愛らしいロボット」と言うか、「フィギュアをストップモーションで撮影」って言う感じに見えてしまいます。
陰影や凹凸の表現も
3Dの光源をそのまま反映している部分が多くて、影の境界線もぼやけていて、
アニメ的に見えません。
ちょっと酷い言い方すると、
「プリキュアに似たお人形」って感じがするんです(^^;)。
「子供達に踊りを見せるのが目的」って言う部分も有るんでしょうが、
絵的にはアップに耐えられないせいか(^^;)やたらと
ロングショットが多く、バストショットが少ないので
表情などもああまり読み取れないのが残念。
次の
ハートキャッチプリキュア!
これは
曲とダンスが子供達に大評判となり、玩具売り場のデモンストレーションモニターの前で真似して可愛く踊る女の子とかが沢山現れたと言う
なかなかの傑作です。
ニコニコとかでもMADやMMDによるパロディがたくさん作られました。
このモデルだと
顔などは相当アニメ的・・・と言うか
漫画的な表現になって、元の2Dの
イメージを崩さない可愛らしいモデルになってます。
更に、
髪の毛などにハイライトが入り、
3DCGの光源処理を無視したアニメ的な表現方法がさり気なく使われています。
それでも
ボディや服などは何となくプラモデルっぽいのっぺりした感じで、
ロボット感がまだまだ強いのが解ると思います。
大きな目や口等で、
かなり表情が豊かになり、
積極的に「表情を踊りに使ってる」感じがします。
可愛らしい決めポーズなどは、この表情が有ると無いとじゃ全然違って見えちゃいますよね。
次の
スイートプリキュア!
止めて見ると、完全に
2Dのアニメイラストの絵です!(^^;)。
髪の毛やアイテムのハイライト、
段階的な影の表現、
細かい顔の表情や
凹凸表現も
「アニメ的」で、3DCGの特徴的な光源処理はかなり補助的になり、
自然の光を無視した「アニメの光源処理」がはっきりと出ています。
表情自体も凄く自然で、
止めると一枚絵のセル画として通用するほどの完成度なんですが・・・
動画を見ると解るんですが、
今度は何処と無く「絵が動いてる」って見えてしまう部分があるんですよね(^^;)、特に髪の毛とか。
そして、
今年のスマイルプリキュア!
え・・・ええええ~??
Σ(゚д゚lll)ガーン
いや・・・これ・・・
凄いだろ、
3DCGなんだぜ?
完全に一枚絵にしか見えないし、実はこれ、
物凄く「アニメ的に動く」んです!
凄い!!
EDの冒頭、何と
いきなりヒロインの表情のドアップから入ります。
以前の
アップが少なかったエンディングとはこの時点で一線を画してます。
しかもやや
下から見た「あおり」の構図なんですよ、
この構図って
他の3DCGのアニメっぽいモデルを見ると解るんですが、
顔面がどうしてものっぺりと「仮面」っぽくなっちゃうので、
不自然に見えちゃうものなんです。
これはSEGAとかが作った
ミクさんモデルとかでも例外じゃありません、劇場公開を予定してる
サイボーグ009でも「手書き感」を出すために、特殊な修正を行ったりしてるそうです。
今回のスマイルプリキュアが
ED冒頭でドアップ、しかも
煽りや見下ろしを使って自然に動かして踊らせてるのは地味に凄いことなんじゃないかと
私は驚いたんです。
その上、
肩や関節の不自然な曲がりや潰れも無いので
「脇の下」(笑)が凄い自然なんですよ!
更に、
漫画的なデフォルメされた遠近表現が使われています!
奥の手が漫画的に縮小されて、躍動感を出したり、
着地の瞬間の
金田伊功フラッシュ!!(爆)
え・・・ええ~?(^^;)。
3DCGっすよ・・・これ・・・
スパイクを打った表現が、見慣れた
「マンガ・アニメ」の手法になってるのに度肝抜かれました。
3DCGなのに、モデルの手足が動きでブレて潰れていたり・・・
これって
どうゆうモデリングなんでしょう???(^^;)。
そして、
斜めチョット前など、微妙な位置から見た場合でも作画が崩壊しないとか、
ロングショットでは
足や肌、服装などにも、
見慣れたアニメ的な陰影表現や立体表現が使われているんです。
細かく見れば見るほど謎技術なんですよ!
もう
凄いとしか言いようが無いです・・・・
ちなみに
「アニメ的に立体的に見える」という事と、3DCG的に立体化するという事は全く違ってて、例えば
キャラメイクできるオブリビオンと言う
ゲームでアニメ顔の美少女を作ろうとすると・・・
こうなっちゃった(^^;)。
って言う
笑えない事例が報告されてます。
この為、
オブリとかのゲームの「美人」や「美少女」って人間でもありそうな形、つまり
ファイナルファンタジーとかのゲーム画面でよく見かける
「リアルな美人」になっちゃうんです。
ですから、何気ないことですが、
中途半端な位置から見た場合でも、作画が崩壊しないアニメ調3DCGって言うのは
地味に凄い!と
私は感心したんですね。
一番
当初のフレッシュプリキュア!の頃は、どちらかと言うと
「有りそうな美人」的なモデルでしたし。
ハートキャッチプリキュア!の時点での映画のエンディングで、
私も「そろそろ3DCGだけで作れるんじゃ?」って思ったんですが・・・
スマイルプリキュアで更に進化してて、
これはどこまで行ってしまうんだろうと・・・実は
プリキュアのED作ってる人達は、凄い事に挑戦してるんじゃないかと、個人的に
物凄く注目してます!
こうした方向性の
技術や手法が確立されれば、
ディズニーPixarとかとはまた違った方向で、日本の
アニメ風の3Dの長編アニメとかTVシリーズとか、それを利用したゲームとかが生まれそう。
実は
モーションキャプチャで踊りを取り込んで、3Dモデルに踊らせるって言うのは
XBOX360のキネクトを使えば、一般家庭で個人でも可能なほど一般化された技術なんだそうですが、
今回のプリキュアのエンディングはそうゆう部分を超えた、
「絵的な表現が出来る3DCG」と言う意味で、
物凄くエポックだと思います。
考えてみれば、商業的にも予算的にも尺的にもシチュエーション的にも・・・
色々な意味で「限られた」条件の中で製作されている今回のED。
そう言った中でも
挑戦し続ける姿勢は素直に応援したいですし、
もっともっと可能性を見せて欲しい!
頑張れ!プリキュア!
<表情の変化が物凄い!単に表情を付けただけでなく、何となく各ヒロインの性格的な部分も判るような演出が秀逸!感服しました・・・>
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Posted at
2012/05/29 03:05:16