乗るしか無い、このビッグウェーブに!
ってわけじゃないんですが(^_^;)、
先日公開された動画が話題です。
ボーカロイドは何故衰退したのか?
(リンクはニコニコ動画です)
歌い手の鋼兵さんが作ったこの動画は・・・っ
て言う解説は物凄く溢れかえってるので、賛否両論含めて
興味がある人はGoogle先生に聞いてみると良いと思うよ(^_^;)(笑)。
私もこの動画の
内容にはカナリ同感できる部分があって、
特にミクさんに関しては明らかに
一時のお祭り騒ぎから収束に向かってる雰囲気を感じて、今年になってから
こんなブログも書いてます。
初音ミク 春の商品フェア2015でやっぱり買ってしまうたらみのゼリー!
この中で、
「ミクさんもキャラ消費としては、そろそろ下火」って感じた
そのママを書いてますから。
つまり、皆が心の何処かで
「最近ミクさん元気ないね、どうしたの?」
って思ってた事を
具体的に表現してくれた動画なんですね(^_^;)。
当然、
賛否両論巻き起こって、
「衰退してない!」「いや、拡散しただけ」「一般化だろ?」「そもそも楽器だし衰退とか()」と、
様々な意見が飛び交ってます。
でも、
鋼兵さんの動画で言ってるのは、あくまでも
ニコ動内での現象にとどまっていて、
ボカロそのものがダメになったとか、ましてやボカロPの曲がダメだとかとは一言も言ってないんですね。
実際には
リアル社会ではミクさんはEXPOと称して海外での複数のイベントを成功させ、レディー・ガガの前座としてMSGで歌ったり、国内では遂に武道館ライブですから(^_^;)、
リアル歌手であれば歌手本人も大盛り上がりする様な状況ですね、まぁ
ミクさんは実在しないので本人の心情とかリアクションとかは全く取れませんけど(笑)。
その他にも
ミクさん関連のニュースサイトを見ていると、
ファンメイドのコンサートイベント(!?)まで世界各地で開かれていたりして、
挙句の果てにはニコ動に
海外のボカロPが投稿して「殿堂入り」を果たすという逆輸入現象まで起きています。
一体何処までどうなっているのか正確な状況を把握している人なんて居ないんじゃないかと思える部分すら有るわけです。
商業主義的・・・と言う誹りもありますが、
個人的には商業主義が一方的に悪いとは思えないし、楽曲提供者の皆さんには
それなりの報酬があってしかるべきだと至極当然に思います。
これらの状況を
総合的に見て、
どれを持って「衰退」となるのか首を傾げざるおえません。
それでもなお、個人的には
鋼兵さんは「うまくやったなぁ」ってかなり感心してます。
いや動画の再生数が伸びるとか売名が云々って事じゃなく(^_^;)(まぁそれ目的でも良いとは思うんですけどねw)。
何しろ、私達一ファンもそうですけど、
初音ミクと言う現象を目撃した海外の全くの部外者である新聞記者も数年前のロスアンゼルスタイムズでこう言ってます。
「ファンはいつも誕生のときと同様に、突然ミクが消えてしまう不安に取りつかれている。」
そうです、初音ミクという
現象が誰からも忘れられて何の抵抗も出来ずにす~~~っと消えてしまう恐怖に心の何処かで常に怯えている部分はあるんですね。
そこに鋼兵さんの衰退論ですよ(^_^;)、
そりゃボカロファンは燃えますし、
胸に期するものが有るボカロP達も燃えます。
で、
アンサーソングとか作るわけですね。
これが良い曲だったりするんで、私なんて
即効でマイリス&NicoBox行きですよ(笑)。
ボカロを衰退させるな!!!うおおおぉぉぉ!みたいなコメントだらけで盛り上がってるのが実に熱い!
つまり、
鋼兵さんは「ボカロ衰退」って言うセンセーショナルなタイトルをボカロ文化の本丸であるニコ動に投下することにより、ニコ動内で
「ボカロ燃えていこうぜ!」って機運を再度盛り上げることに(短期的でも)
成功したわけです。
ボカロ界隈が活性化すると、「歌ってみた」の
歌い手さん達が「歌いたいなぁ」と思う歌も増える可能性がありますから、
新曲まで獲得しちゃえる可能性も増えるわけですね(笑)、これで
鋼兵さんが「初体験」辺り歌っちゃったらもう確信犯かも?(爆)。
それはそれで
利益誘導とかそうしたことじゃなく、
歌い手にに批判的なミク曲「インターネットカラオケマン」がほぼ日Pさんによって
発表されて、その曲を歌い手さん達が歌ってしまってた時にも思いましたが(爆)、
全体が盛り上がればそれでいいんじゃないかと思うんです、最近は
私も「歌ってみた」を聞いたりしているので、もっと
色々な歌唱の解釈を体感したいし、楽しみたいですしね。
更に、
ボカロの周辺にいる人達に「ボカロ(文化)とはなんぞや?」って言う命題を与えた事も大きいのかもしれません、これも
ミクさんが登場した当初からずっと誰もの心のなかにくすぶっている疑問であるからです。
何しろ、
出現当初から歌手が「実在しない」のですから、その精
神的なギャップを埋めるのは相当にハードル高いのです、それは簡単に埋まるものではありませんし、
未来的というか異次元の現象なわけで、うちのかみさんなんて未だにミクさん認めませんから(^_^;)。
(最近
「さん」付けにはなりましたが(笑))
人間ならざる初音ミクやその他のボカロたちが唄う曲を聞いて感動している自分は何だろう?
ミクが好きなのか?
それともボカロPが好きなのか?
それとも楽器として好きなのか?
それとも・・・エトセトラエトセトラ・・・
ボカロって基本的に人間が唄うのがデフォルトの<歌唱>を提供しているだけに、
ファンに対しても大なり小なり常に根本的な問を投げかけている気がするんですよね。
鋼平さんの動画は
そうした部分により明確に石を投げた気もします。
その影響で、例えば
人間側が想像する「ミクさんの心情」的な動画や曲がまた増えたり人気が出たりするかもしれません。
(実際にアンサーソングはそんな感じの曲もありますし)
すると、
再度「初音ミク」(もしくは他のボカロの)のアイドル性が燃えてくるかも?
実在しないだけに、
ファンの心の中での想いが強ければ強いほど輝きが増すのですから・・・。
そんな訳で、
鋼平さんの動画は批判的なタイトルとは裏腹に、もしかしたら
ムーブメントの活性化を狙った「愛のある動画」だったりするのでは?と、個人的には感じてしまいました。
CGMに対する愛。
だったりしたりすると素敵ですね。
(無論妄想ですが)
そんな風に考えてしまう
「私にとってのボカロ」は常にインパクトの連続でした。
ファーストインパクトは「初音ミク」そのもの、
セカンドインパクトは「初音ミクのライブ」、
サードインパクトは・・・想像もつきません(^_^;)。
(もしかしたら
この夏、何かが起こるのかも?)
恐ろしいような楽しみなような・・・もしかしたら
無いのかもしれませんが
心の何処かで今か今かと「その時」を待っています。
さて、
今年の夏で8年目になる「初音ミク」を中心としたボカロですが、
ムーブメントとしては異例の長さだそうで、息の長い現象といえるでしょうね。
客観的には
単なる「楽器」でしかないミクさんは、ど
うしてこうも長くブームの中心として存在し得るのか?
私も楽器の事は知らないし、ましてや良し悪しなんて判らないのですが、以前
<何故「初音ミク」なのか?>と言う議論が起こった時に、
どこかのブログで「ミクさんはレスポールやストラトキャスターの様にエレキギターとして初期に生まれてずっと愛される銘器の様なものではないか?」と言う考察があり、
大いに共感したものです。
つまり
「ミクさんは銘器だから、とっても感じやすい」
(意味深)
のであり、衰退云々に関わらず、見え方見せ方が変わっても、
これからも
「愛される。」(意味s・・・)
それが結論なのかもしれません(^_^;)。
<忘れ去られて誰も覚えてなくたって 君の世界を歌わせてほしいの>
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初音ミク現象 | 日記
Posted at
2015/07/15 23:49:20