
さて、
前回の高崎に引き続き、
イニDの聖地、
群馬県伊香保温泉にやってきました。
石段街で有名なこの観光地、以前から
表通りは良くバイクツーリングや旅行でも通りますし、
表通りに面したホテルには何度か宿泊した事もあります。
ところが、
群馬に住んでいた私が子供の頃には
泊まるなんて事も滅多にありませんでした。
昭和40年、50年代は、今ではクルマ王国の群馬でも、
自動車の所有は相当な贅沢で、
やっと自宅を買えた様な我が家には自家用車を持つなんて言う
そんな余裕は有るはずもなく(^_^;)、成人して
自分の力で訪れるまでは
温泉街なんぞという贅沢極まりない場所に近寄ることも出来ませんでした。
子供時分にはバスを乗り継ぎ
榛名湖のボロボロの民宿で一泊した思い出しかありません。
「一度、伊香保温泉に行って、広いお風呂で贅沢したいなぁ・・・」
子供の頃はそんなイメージ(^_^;)。
子供時分の私にとっての憧れの保養地は伊香保や水上だったんですよ、いや
ワリとマジで。
さて、ご多分に漏れず、バイクやクルマで
大人になってから伊香保を訪れてみると、賑やかな石段街はさておき(^_^;)・・・そこから見えるって言うか、表通りから分岐する
細い路地が温泉街の奥の方に続いているので、
どんな道なんだろう?と素朴な疑問が湧くんですよ、いや
私だけですけど(笑)。
当然、
ストリートビューとかでも見れるわけで、見てみたら・・・
凄いカオス(^_^;)。
これは
実際に見に行くしか無いだろうと言うことで、「変な道」企画の一環で
行ってみると、そこには廃墟や廃ホテルがウジャウジャ在りました・・・。
石段街の手前の路地にわざと入ります、滅茶苦茶な急坂で、カブはローに入れないと登りませんが、
イキナリ凄い看板が・・・・
ストリップ・銀映
(^_^;)・・・・
す、ストリップですよ、ストリップ小屋です、
いやマジで。
流石に営業してないんじゃ・・・なんて、
看板に沿って店方面に入り込んだら・・・・
「こっちからは石段通りに抜けらんないよ!」
って、エラいケバい化粧の私から見て年上の(^_^;)女性が案内してくれました。
「あ、そうなんですか?」
と、
すっとぼけて返すと、
「そうだよ、石段通りはその道(入った通り)を登りきるか、一旦降りて左に行けば直ぐだよ」
と、親切に案内してくれました。
「あ、どうもありがとうございます」
「ん」
ええと、
結構お歳を召した女性の方は、思いっきり
銀映の建物の前に立ってたんですけど・・・・
「もしかして踊り子さんですか?」
とは怖くて聞けませんでしたっ!スミマセンっ!
後でググったら、北関東で唯一、
現在でも絶賛営業中だそうです。
興味の有る方はぜ・・・ぜひ・・・
一瞬にして何か変な汗が出ましたが、気を取り直して登ります。
銀映を過ぎると、
黄色の派手で立派な建物が・・・って、
エントランスを見ると、これが廃業ホテル(^_^;)。
でも、管理されてて意外と綺麗、
単に営業してないだけ?みたいです。
で、店舗を一見挟んで、
次のビルも廃業ホテル!
ってマジかよ・・・
更に
裏道をぐるぐる走ると・・・
極めつけは
廃業ホテル紅葉(もみじって読むの?こうようなの?(^_^;))。
何と、
立地は石段街の頂上付近、
伊香保神社のど真ん前!
こんな好立地なのにバリバリの廃墟です、
一体どうして???
ホテルの車寄せはちょっとした
無料駐車場状態で、どう見ても観光客って車が何台か停車してました。
個人的には
何か落ちてきても全く不思議じゃないのに、自分の車なんて絶対停めたくないですけど・・・
価値観色々ですからね。
廃墟じゃなく、
定休日か何かだと思ってこれ幸いと・・・って感じなのかもしれません。
私自身もちょっと長居はしたくないので、カブに乗ったままグルリと見物しただけで、
頂上の神社に向かいました。
神社には普通に駐車場もありますし、道は狭いけど
普通に車で行けます。
カブなら更に余裕。
で、お参りをして・・・
石段街の方向を振り返ると・・・
目の前にホテル紅葉の廃墟の壁がドーンと視界を塞いでます(^_^;)。
こ、これはひどい・・・階段の踊り場とか内部も見えますが、年月なりに荒れているようですし、
神社の敷地から投石?されたんでしょうか?窓ガラスとかも割れてるのが悲惨です。
危険だし、再開の予定が無いのなら
早く取り壊したほうが景観的にも良いんじゃないかと思うんです
けど、結局資金がないんでしょうね。
その他にも
名前も判らないような廃墟ホテル、廃墟旅館が細い山肌の路地のアチコチに点在してて、
伊香保は一体どうなってんだ・・・と思ってしまいました。
ゴールデンウィークの日曜日だと言うのに、
人通りが多いのは石段街とその周辺だけ・・・一歩でも・・・本当に一歩でも路地裏に入ると、
怖いくらい閑散としていて、
やってるんだかやってないんだか判らないような店舗が並んでいます。
何ともやるせない思いに捕らわれてしまいました。、
しかし、それでも
感心したのは、伊香保温泉の石段街そのものの構造で、
石段街は何箇所か踊り場のような場所が設けられていて、その場所には横から軽トラとかカブで容易にアクセスできるようになってるんですね。
(一段目に通じる道、車で不用意に入らないように警告が(^_^;))
(一段目、でも、軽は入って普通に駐車してるwww)
(2段目は通過可能)
(3段目はホテルの車寄せ兼用で、ここは4段目?)
(5段目が紅葉の車寄せで、ここは神社の直下の6段目だと思った(^_^;))
こんな感じで・・・
つまり、
お土産屋とかホテルとかの荷降ろしや積み出しに全く困らない様になってるんです。
階段が続いてるのは麓から最初の100m弱位で、後は
20m毎位に踊り場が設けられて、全て横から車でアクセス出来るんですね。
当たり前といえば当たり前の構造なんでしょうけど、
個人的には知らなかったので素直に驚きました。
でもまぁ、広いのか?って言われれば、劇狭な道と踊り場だし、カブで全然行けるんですけど
停車させて観光とかは流石に非常識な雰囲気だし、やめときました。
ちょっとした空間に駐車してる軽とかチラホラ居ますけど、関係者なのか観光客なのか判らないし、通行制限とかの標識は無いんですけど、
石段街は人も多いですしね。
勿論観光らしい観光もしましたけど、それはまた別に。
色々と考えさせられながら、温泉にも入らず(^_^;)伊香保を後にしました。
できれば水上で美味しい食事でもして、ゆっくり温泉に浸かってから埼玉に帰りたいなぁ・・・
なんてその時は呑気に思ってたんですよね(^_^;)。
次回は最終回、いよいよ私の生涯で初の水上温泉です!
<綺麗な言葉をこのメールに並べて閉じた、それは伝えちゃいけない言葉>
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廃墟・廃道・遺構 | 日記
Posted at
2017/07/09 19:05:07