いやぁ~酷かった。
こんな酷いテレビ番組、久しぶりに見たわ。
震災に伴う
原発事故と節電を絡めて科学技術否定とか・・・
本当に下らんな
( -д-) 、ペッ
原発事故は実績主義の過信から来ているって言うのをとっかかりにして、
例に出したのが・・・
スペースシャトルコロンビアの事故。
コロンビアの
事故は実績を過信して強行したから起こったって言うのを
クローズアップして
「科学を過信すると生命が脅かされる」
って言う
印象操作をしてやがる。
はぁ?
(゚Д゚)?
てめぇらが流してる
電波そのものが科学技術のカタマリじゃねーか!
それから、
スペースシャトルをさも一般化した技術に見せて、
事故が起こるのがケシカランみたいな事を言ってるが!
スペースシャトルはまごう事無き超最先端特殊技術です。
スペースシャトルに乗ることは、生命の危険が確実に有る危険な冒険旅行です。
有人宇宙飛行はどれほど特殊な事情なのか、ISSとか出来て、
日本人宇宙飛行士が恒常的に宇宙に居ると、麻痺してしまうのかも知れませんが、その
「あぐらをかいていた実績」とやらを少しでも調べれば、
どんだけ困難なことなのか簡単に推し量ることができます。
そもそも
世界に国は190カ国以上あるのに、自国で恒常的に
人工衛星を打ち上げできるのはたったの8カ国だけ、更に単独で
有人宇宙飛行を行える能力がある国は2カ国だけなんです(中国は殆ど人体実験みたいなものなので除く(笑))。
更に
宇宙飛行士も1960年代から
通算で520人しか居ないんです。<中国含め(笑)。
さて、ここで、各国の
ロケット打ち上げの成功率を考えます(^^;)。
世界で最多の人間を宇宙に送り込んでいる
アメリカの
ロケット打ち上げの成功率は93%なんです。
勿論、通算なのでロケット技術が未成熟だった頃の失敗も含めてますが、それにしても
「実績」とすれば10回やれば1階失敗してもおかしくないような
「実績」しか無いんですよ。
スペースシャトルにしても、
100回に1回は失敗してます。
その
事故率は航空機の
実に1万~10万倍!!
10万倍ですよ!!
宇宙飛行士は、こう言っちゃなんですが、
キャプテンクックの航海と同じで、殆ど
何も解らない所に出かける探検旅行をやってるようなものなんですよ。
まさか、
キャプテンクックの航海で
船長が死に、多くの乗組員が犠牲になったり危険な目に遭ったりした事を捉えて「実績にあぐらをかいて危険性を無視した」とか言わないでしょ?
勿論、事故は悲しくて悲惨なことですが、
人間は現状考えうる限りの科学技術と経験で判断せざる終えず、
未知の領域に達する場合には巨大なリスクがのしかかります。
実は宇宙開発に置ける「実績」は全てその前に「初めての」が付くような事ばかりで、
成功から失敗まで、人類には「それしかデータがない」と言うモノに他なりません。
つまり比較したりする対象が無いので、宇宙開発ではどこまでも
自分達の「実績」を信じて進むしか実は方法がないんです。
だからこそ、そこに
挑戦する宇宙飛行士の人達は誰からも尊敬されているんでしょ??
そう言った事を認識して
覚悟と勇気を持って挑戦した彼らに対して、「科学技術の犠牲者」と例に挙げるのは余りにも失礼じゃないんですか??
キャプテンクックが命がけで辿った道程を、今現在では一般の人が数日の時間的余裕とそれなりのお金があれば殆どノーリスクで辿ることが出来るという事も忘れてはいけない事実でしょう。
それからさ、原発に絡めて
科学技術が人間の命を奪ってるみたいな結論に結び付けたいみたいだけど・・・
科学技術は確実に人間の命を救ってます。
バカでも解る一番顕著な「例」は
気象観測で、アジア地域には1960年代まで台風などの気象災害を予測したり分析したりする能力の有る設備がありませんでした。
1959年に
死者行方不明者5000名という大災害を起こした伊勢湾台風、この不幸を何とかして防ぎたい・・・と、
台風予想や天気予報を実現したのは
「富士山レーダー」です。
人間とは不思議なもので、
生命の危機に瀕しないと「救われた」と思わない様ですが、
結果的に富士山レーダーが設置されて沢山の人命が救われて居たはずです。
更に、レーダーの届かない場所の台風観測を行うために、「ハリケーンハンター」と言う航空機が台風に突入し、多くの観測をおこなっていましたが、1974年には
観測中の航空機が遭難し乗組員が全員死亡するという事故が起こってしまいました。
航空機での観測は今でも行われていますし、基本的には事故率は高くないのですが、いかんせん数に限りがあり、世界中を常時監視している訳には行きません。
更に、日本は退役軍艦を改造して、気象観測船として運用するほど台風災害は深刻でした。
また、富士山にレーダーが在るにしても、富士山頂という
地の果ての過酷な環境の中、
観測員は常に極限の業務を強いられます。
そこで、
1977年に気象衛星「ひまわり」が打ち上げられ、
アジアの太平洋地域を宇宙から観測して
台風や気象の予測に役立ってます。
この「ひまわり」の情報は、他の
アジア地域の各国にも提供され、
沢山の国で天気予報等に活用されて、
アジア全域の災害被害を未然に防ぐ助けとなってます。
ひまわりは今も天空にあって、
アジアの人達の生命と財産を守るため、地球を見守っているんですよ??
ロケットを打ち上げられる科学技術が無ければ、
台風が来る度に、1000人単位の人命が失われる事になっても
全く不思議じゃありません。
実際に富士山レーダー以前は人命が失われてるんです!
科学は人命を救っているのです!
<ここら辺の詳しい話は「現代萌衛星図鑑」に解りやすく書いてあります、
だから私はこの本を全国の小学校に置けって言ってんだよ!(爆)。>
<*7/6追加*誰でも知ってる花の、だれも知らない感動の物語。>
さて、そもそも論ですが、
人類の人口は現在60億人を超えています。
人口増加そのものの是非は置いといて、その
60億人を現状支えているのは間違いなく「科学の力」です。
実例として、
江戸時代並に完全な農業に基づく循環型社会を実現するとなると
日本の人口は3000万人しか存在できません(^^;)。
現状、
日本人は1億2千万人を超えてます。
科学を否定して、
江戸時代に戻れと言う事なら、
1億人近くの日本人を殺さないと実現できません(^^;)。
科学否定という事は、自然回帰とか色々と綺麗事を言う人が居ますが、
要するに
「お前ら氏ね」
って言ってるのと、少しも変わらないんです。
そして、
締めくくりがまた酷かった。
コメンテーターの浅○信雄が
「科学で説明できない救いを与えるのが宗教です。」だと
宗教(爆)
宗教ってか?
よりによって宗教ときた!(爆)
そりゃ確かに精神的に救われてる人も居るけど、
人類の戦争の最大要因である宗教が科学に対する救いって(笑)。
論理破綻も甚だしい。
十字軍から何年殺し合いしてると思ってんだ?
1000年だぞ。
毎年宗教的な
殉教で救われたと思い込んでる女・子供が、
何人自爆テロやって無関係な人を巻き添えに宗教的殉教を強要しているんだ?
9・11で死んだ日本人は
宗教的なテロで殺されたから救われたとでも言いたいのか?
どっかの宗教団体が
地下鉄でサリン撒いちゃったのもう忘れたの??
「神に対して謙虚でなければならない」??
神!!
ホーキング博士に聞かせたいわ!(爆)。
そんな
世迷言を堂々と公共の電波で放送とか。
完全に終わってるよ。
ってか、
狂ってる。
俺なんて
唖然としちゃってチャンネル変えるのすら忘れてた。
毒電波にもほどがあるだろ。
いやぁ
酷い番組だった。
以前のマンガ規制の回以上に
酷い。
科学の危険性を人命に絡めて問題視しながら、
心の時代だの宗教だの神だの自然回帰だの要するに
「今居るお前ら氏ね」的な事を平然と言い放つとは・・・
気象衛星「ひまわり」の部分もそうだけど、フロンティアに挑戦して犠牲になった人々や科学技術おかげで生かされているにも関わらず、
安全で平穏無事な日常生活を送り続けていると、そう言ったたゆまない努力の成果や先人の偉業に対する感謝を忘れてしまう人がどうしても多くなる。
それを利用して、
今までの社会が間違っていたかのような印象操作や
不安を煽るような妄言を流布して
根拠の無い神だの心だのの結論に誘導するなんて
最悪だ。
本来マスメディアの役割は、真実と問題を洗い出し、問題点を解決する情報を提供するのが役目のはず。
それが、思い切り
科学技術のかたまりの電波放送を使って、科学否定とか・・・一体全体、何が目的なの??
こんな
放送を信じちゃう人が出るのが物凄く恐ろしい。
節電に乗じて、科学技術否定とかの論調が出来上がりそうで非常に危機感を感じます。
科学技術否定=知識レベルの低下ですからね。
みんなの知識レベルが下がったら、どうなるか・・・
科学技術握ってる奴のやりたい放題になっちゃいますよ。
放送電波握ってる奴のやりたい放題になっちゃいますよ。
危険危険!
危険危険!
ホント、
サンデーモーニングは最悪だわ。
最後には神だとか、基地外放送だろ。
誰かがBPOに訴えても全然不思議じゃない。
サンモニ、最近見ないようにしてたんだけど、コロンビアの映像が出て思わず見ちゃったのが良くなかった・・・。
いやぁホント酷い。
ホンット~に酷いよ。
<彼も科学技術の犠牲者ですか?、彼の他にも宇宙犬は多数存在し、殆どが無事に帰還しています。その実績を元に人類初の宇宙飛行士、ガガーリンの飛行が成功しました。
そして彼は言いました「私はまわりを見渡したが、神は見当たらなかった」>
Posted at 2011/07/04 23:11:26 | |
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