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メタボ検診の講習会なるものを受けてきました。

腹回りが太くて、血圧が高いって事でメタボ認定され、今後のために生活習慣を見直しましょうって事で講習会を受ける羽目になったんですが・・・

お定まりの動脈硬化が原因の死亡が多いとか、高脂血症とか、内臓脂肪とか・・・

放置しておくと脳の血管がぶち切れたり、心筋梗塞で死にますよ！

って事で、生活習慣を改善しましょう(^^;)って事らしいです。

で、示されるのが有名なこの円グラフ。



ガン・心臓病・脳血管症で死亡原因の6割を占めてます。

つまり、メタボ指導って言うのは、ガンは別にして、２～３割の心臓病・脳血管症にならない様にして長生きしましょうって話なわけです。

でも、私は円グラフ見た瞬間に、変な事に気が付きました。

老衰の割合です。

老衰で死ぬ人はたったの2.3％しか居ないんです。

統計を見てみると、70歳を超えた辺りから、老衰って言う死因が出てきますが、ガンや心筋梗塞も当然あります。
しかし、10万人当たりの死亡率を考えると妙な事になるんですよ。

40歳の人が60歳まで生きられる確率は92.6％なんだそうです。

要するに実数としてはほとんど死なない(^^;)。

その後、5年ごとに
60歳＞65歳は96.4％
65歳＞70歳は94.3％
70歳＞75歳は91.2％
75歳＞80歳でやっと9割を切り、85.9％
トータルでは二人に一人が80歳まで生き、3割の人は90歳まで生きるのだそうです。

つまり、何が言いたいのかというと、死亡原因全体を見てしまうと、心臓病や脳血管症が多くて怖いと思うかも知れませんが、現在生きてる人は殆どの場合が高齢になるまで滅多に死なないって事なんです。

私の主治医の先生が言ってましたが、病気にかかる確率は、患者さん本人にとっては常に100%なんだそうな(^^;)。

つまり、他人の罹患する確率なんて気にしても仕方ない、病気を患えば、常に100%って事で、人生をやり直すわけには行かないので受け入れるしか無いって事なんですよ。
（当然、病気にかからなければ、常に0％です(^^;)）

逆に老衰なら死を受け入れられるんでしょうか？？
 
老衰なら仕方ないけど他は嫌だ？

でも、90歳の死因を見ても、相変わらず三大疾病と肺炎、不慮の事故が多く、老衰なんて男性は一桁％しか居ません(^^;)。
90まで生きるという事は、相当に健康で大往生だと思うんですが、それでも三大疾病からは逃れられないんです。

メタボ指導を受けている中高年のメンバーを見て、「三大疾病怖い怖い」と言っている人達は90歳になって三大疾病にかかったらそれでも嫌だと思うんでしょうかねぇ(^^;)。

一体、何歳になれば納得するんでしょう？？(笑)
 
私は死は死だと思うんですよね、どんな状況でも。

で、実質、殆どの人が80歳近くまで生きる訳で、それ以降の死の原因をどう有れば恐怖感が少ないか？って考えても致し方ないような気がします。
勿論、不摂生をして、自分の寿命をワザと短くする必要は無いと思いますし、「太く短く生きるぜ！」って酒もタバコもクスリも浴びるようにやって、40代で死ぬのが良いと言うつもりもないんですが、極度に特定の病気を怖がるのも何だかナンセンスなような気がします。

先に書いたように40を過ぎていると、年代ごとの生存率は殆ど9割で、滅多に死ぬことは無いんですが、メタボが原因と言われている心疾患や脳血管症は意外と30代以前でもそれなりの死因の割合を占めています。
 
それ以前に、自殺や事故と言う死因が40代以前ではとても大きな比重を占め、40代以降はガンが自殺・事故と入れ替わるんです。

ガンは現状では効果的な予防も根本的な治療も根絶も難しい病気ですから、致し方ない部分も有りますが、自殺や事故は防止できる死因であるはずです。

本来、命が大切であるという事であるのなら、生まれてしまえば60歳まで93％の人が生きていられる国、医療体制が非常に進んだ我が国で、本当の意味で予防するべきは若い命を無為に失う自殺じゃないのかなぁ？？

人間は必ず死ぬんですから、その死因の病気について過度に敏感になる必要は無いと思いますね。
 
４０歳を過ぎたら、死に方を気にするよりも「生き方」を気にするべきなんじゃないかなぁ？？

40過ぎた私が、60年後に生きている確率はほぼ０％です(^^;)。

人間の死亡率は100%だし、誰もが死ぬんですよね。


 
健康を気にするあまり、禁欲的な生活をして長生きするのは「生き方」としてそれは正しいのか？
 
逆に欲望に任せて自堕落な生活をして、短い生涯を終えるのは「生き方」としてそれは正しいのか？


 
自分にとってより良い生き方とは何だろう？？

忘れちゃいけないのは、人間にとって、死とは常に唐突って事なんじゃないかと最近思うようになりました。

何しろ老衰で死ぬ人が2.3％しか居ないんですからね(^^;)。

畳の上で家族に囲まれて、温かい布団に寝かされながら、

「そろそろお迎えが来たようじゃ・・・それでは皆様おさらばおさらば・・・」

なーんて死ぬ人なんてほとんど居ないって事ですよね(笑)。 
 


 
 
唐突な死に備え、「自分の生き方はそれに見合うものだったのか？」と常に自問自答しながら生きる。



 
難しいことですが、何となくそれを忘れなければ「生き方」として正しくなる様な気もします。

出来れば、どうであれば自分の死を納得出来るのかと言う事を講習会で教えて欲しいんですが・・・


 

誰も死んだことがねぇから無理か（爆）。

＜映画「ハイランダー」の挿入歌。永遠の命の悲しさを映像で見せられたのが衝撃的でした＞