<*長文注意*ここに書いてあることは私の個人的な行動を日記につけているだけで、社会的・経済的に何ら強制したり賛同を得ようとするものではありません、物事の考え方の一例として私の感想を述べただけのものです。また、宣伝・CM制作に携わる方の活動を否定したいと言う意図があるわけではなく、社会的な問題を私はこう感じるというだけの文ですので、冷静な反応をお願いします。>
日本の放送業界が如何に腐り切ってるかがよく解るWIREDの記事が公開され、反響を集めています。
日本の音楽に自由を!:「元JASRAC」作曲家・穂口雄右が語る、著作権問題とその元凶
この記事に登場する
穂口雄右さんと言う人は
キャンディーズの「春一番」等を作った著名な作曲家で
元JASRAC評議員、つまり、
何と著作権管理団体内部からの「内部告発」なのです!(^^;)。
穂口氏は現在YouTubeの拡張サービスである
TUBEFIREと言うシステムでレコード会社31社から訴えられていて、
「よし、ならば戦争だ」とばかりに
日本の著作権ビジネスの暗部を暴露したという形になってますね。
私自身は係争中であるTUBEFIREの適法性云々は評価する立場にありませんし、裁判所の判断に任せて、今回は余り注目してないのですが、驚いたのは記事の
JASRAC内部の放送業界の暗躍部分についてです。
記事の内容を読んでもらえば解るんですが、
要約すると。
・JASRACの評議員の内、談合と慣例に従い、放送関係者が必ず2名いる。
・この2名が「放送」と言うメディアを盾に、JASRAC内で絶大な発言力を持ち、他の評議員(作曲家や作詞家)は仕事をもらっている立場上逆らえない。
・著作物の使用料を放送に有利なように安く価格設定し、他の利用者(演奏会や店舗使用等)や国民から不当に高く徴収している、一般の楽曲利用者は料金設定の場に参加することも出来ないから大変に不公平。
・放送業界は音楽出版社を傘下に擁し、公共の電波を独占的に利用して傘下の音楽出版社に収益が集まるよう宣伝し、利益誘導している。
・テレビでの楽曲放送を盾に、著作権者から音楽出版社は著作物を全信託と言う形で確保し、中間マージンを獲得する事で立場の弱い音楽関係者を搾取している。
・ネット上の削除活動は著作者では無く、「著作隣接権」を持つテレビ系音楽出版社がYouTubeの削除要請を行なっている。JASRACでは行なっていないどころか、YouTubeは著作権料として2%の収益を既にJASRACに払っている。
穂口氏が指摘している点はこんな感じですが・・・
私個人的には
「やっぱりテレビメディアか・・・」
としか言い様がありません。
国民共通の財産である電波を独占して、
やりたい放題。
芯から腐り切った組織とはこの事でしょう。
更に私が思うには、
みんながこう言った情報を知らなすぎる!と言う事実に
更なる問題点を感じます。
要するに、JASRACなり何なりに問題が有った場合でも、その
問題点をメディアや報道機関が全く報道しないんですよね。
これは
何が原因か?って言えば、
マスメディアの「クロスオーナーシップ」が原因です。
勿論、持ち株比率などで微妙に調整し、法律的に問題がないようにしていますが、日本は
テレビ・新聞・ラジオ・その他メディアが系列で支配されていて、
メディア同士の相互批判や相互審査が働かない形になってます。
例えばライブドアの買収劇で騒ぎになった
「ウ○テレビ」等は、ラジオ・ニッ○○放送、新聞・産○新聞、メディア・ウ○パシ○ィッ○音楽出版と、系列で影響力を持ってます。
こうなると、
ラジオがテレビを批判したり、新聞がテレビを批判したり、メディア産業がマスメディアに批判的な作品を作ったりって言う事が全く行われません。
更に、
問題があっても報道自体されないので、
国民の大部分は何も知らずに疑問さえ感じること無くいいように操縦されて
利益誘導されてしまいます。
JASRAC自体は著作権者を権利を守るために存在する物であるにもかかわらず、
著作隣接権者の利権を守るために
「働かされて」しまって、それについて
誰も疑問を差し挟めない状況に陥ってしまいます。
ところが!
WIREDの記事のように、
今はネットで発信し、拡散できる時代になってしまいました(^^;)。
テレビメディアの報道を待たなくても、ネットで拡散してしまう時代なのです。
これは既存のマスメディアは困っちゃう!
だから、
マスメディアは盛んに「ネットは悪」と言うネガティブキャンペーンを繰り返すわけですよね、先日の
「音楽出版社がネット上の客を泥棒扱いする」と言う騒動は、その端的な例でしょう。
私はむかつくので個人的にこんな事してます。
・新聞は取らない。
・テレビは録画して選別して見る。
新聞は取らないのが一番効果的なのは言うまでもありませんが、テレビの
録画視聴はCMを無視し、
宣伝媒体としてのテレビの意義を喪失させます(^^;)。
更に、
JASRACの正常利用。
JASRACも
法治国家の法律に従って運営されていますので、どんなに上層部が腐っていようと、
JASRACの業務自体は粛々と行使されるわけです。
それを利用して、著作物の
「部分信託」を行なっている人達を支援し、それに
対応している音楽出版社やアーチストを応援しています。
ボカロPの「デッドボールP」さんと言う人が道を拓いた「
部分信託」、演奏・放送・カラオケはJASRACに信託し、インタラクティブ放送(ネットストリーミング)、出版は自己管理、つまり今までどおり二次創作可能ですよ、と言う仕組み。
これも
元々著作権法に有ったものだそうですが、既得権益を持つ
マスゴミによって「知らされなかった」形態ですね、通信カラオケなどでボカロ曲が歌われるようになり、
カラオケ業者もクリエイターもお互いに利益のやり取りがないのはおかしい・・・と感じて
自発的に「部分信託」に対応する音楽出版社(要するにレコードレーベル)
を立ち上げたのが最初の様です。
2010年の事みたいですね(^^;)。
*参考*部分信託を推進している音楽出版社
エクシング・ミュージックエンタテイメント (JOYSOUNDです(^_^;)、
カラオケ利用してます。)
クリプトン・フューチャー・メディア
ドワンゴ・ミュージックエンタテインメント
こうする事で
「中間搾取」をなくし、同人CD出版での
利益は直接クリエイターの元に行き、カラオケを楽しんだ
対価もクリエイターの元に集まる・・・と、より
多くのお金が著作権者に回る仕組みが出来上がれば良いと私は思うんです。
宣伝や拡散はネットの動画投稿サイトで行う事で、プロモーションも自前でやってしまおうという事ですから
既存の音楽出版社は死活問題です(笑)。
私達のような
楽曲消費者にとって肝心なのは、
JASRACや既存の音楽出版社を「改革」したり「改革させたり」することじゃないと思うんです。
改革や自浄作用を促すのは、もう
既に不可能だからです(^^;)。
消費者にとって
必要なのは、「利用する」事と「見捨てる」事だと思いますね。
つまり、
・法律に従って二次創作やエンターティメントで私達を楽しませようと努力している個々のクリエイターを応援し、お金を払って利用する。(全信託・部分信託に関わらず。)
・腐り切ったマスゴミを見捨てる。
誰にでも「今は」「簡単に」出来る事ですからね(^^;)。
そして
こう言った事を「知る」事だと思いますね。
私は、
毎日のように子供たちに言ってるんですよ。
「テレビのバラエティとか下らんもの見てるんじゃねぇ!
アニメ見ろアニメを!」
ってね(^^;)。
<ころがす、ころがす、ぶちころがす>
Posted at 2012/12/04 06:52:47 | |
トラックバック(0) |
初音ミク現象 | 日記