自転車の無謀横断で尊い命が犠牲になったという事故が発生してしまいました。
私個人的にはこの事故で何が原因で何が悪いのかと言う議論に参加するつもりは有りませんが・・・
この事故をきっかけに、
またしても「自転車を車道に!」と言うマスゴミの報道が加熱しています。
その中で時々、
「自転車は免許制じゃないから安全意識が低い」って言う論調がでますが・・・。
これは変です。
特に、自転車は
信号無視や無謀横断が多いって言う原因に免許制度を持ってくるのはナンセンス。
だって、
自転車運転者は既に免許持ってるんですから!
自動車運転免許の保有者数は、平成15年の時点で
77,467,729人!!
何と
16歳以上の人口の1.4人に1人の割合で免許保有者なのです。
16歳~18歳の高校生が殆ど免許を取得する様な状況に無い現状を考えると・・・成人に占める免許所有率は更に上昇します !
男性では60代でも9割(^^;)。
女性ですら50代で7割以上の人達が免許を取得しているのです。
若者のクルマ離れが言われていますが、
平成22年の時点でも
20代の8割以上が自動車免許を取得してます。
免許を取得しているという事はどうゆう事か?
取得時に一定の安全教育を受け、定期的に更新して更新時に毎回安全教育を受けているという事です!(^^;)。
それなのに何故自転車の違法運転やマナー違反が多いのか?
安全講習で自転車(軽車両)に関する事を何も教えねぇからだよ!<はい、これが原因です。
中高生が携帯いじりながら信号無視するのが危険?
確かに危険ですし
私もブログに上げたことありますが、彼らは通学で自転車利用するのが殆どですし、学校で教育する事も不 可能ではないし、通学路も通学時間もある程度限定・特定されています。
じゃ、一番問題なのは誰か?
運転免許を取得しているのにも関わらず、
公然と赤信号を無視(信号無視は違反と教わりますよね?)したり、
歩道上で無謀 運転(歩行者優先って教わりますよね?)
する20代以降のにーちゃんねーちゃん、おっさんおばさんが問題なんですよ (^^;)。
運転免許を取得しているにも関わらずです。
免許持ってる奴が信号無視してるんです!
免許制度がないから青キップが切れない?
赤切符切られて前科になる事自体知らない奴が大多数なのに、青キップ切れないからなんだって言うの?
8割9割が免許取得者なんだから、ちゃんと教えようよ。
安全教育やる機会ややる場所があるにも関わらず、お定まりの講義しかせず、安全に直結する教育を今までないがしろにして きたツケ。
その
結果が今現在の自転車の無法ぶりなんです。
それから
報道の端々に出てくるのが、
「自転車通勤はエコだし」
って言う主張(^^;)。
さて、
日本に置いて絶対に自転車通勤はエコなのか??
答えは
NOです。
ヨーロッパなどの状況では自転車通勤がエコという公式は成り立つ場合が多いのですが、
日本に置いては必ずしもエコにはな りません。
以前
ヨーロッパと日本では事情が全く違うから比較しても無駄と言う事をブログに書きましたが、
エコロジーという面でも日 本は非常に進んでいるので、単純に
自転車に通勤を切り替えたからエコだとは言えないのです。
特に東京都。
この都市で自転車通勤がエコに繋がるとかっていうのは全くのナンセンスです。
自転車が移動時にエコって言うのは
自動車での移動に比べてCO2の排出が圧倒的に少ないからですが、
そもそも東京都での通 勤に自動車は使われていません(^^;)。
平成12年の国勢調査によると、
東京都の自動車通勤の割合は僅かに11%!
9割の人達が公共交通機関か徒歩で通勤しています。
その
代表的な手段が電車で、何と
「電車のみ」の人が45%も居るんです。
つまり、
殆ど自動車なんて使ってない=既に限界までエコ通勤な都市な訳です(^^;)。
電車「のみ」を通勤に利用する割合の
上位には神奈川・大阪・千葉・埼玉・兵庫・愛知と軒並み
大都市・首都圏の地域が続き 、
日本の人口密集地では電車利用が盛んであることが伺えます。
実はこれは先進諸外国には殆ど無い事で、
日本独特の現象です(^^;)。
こうゆう状況の中、通勤を自転車に切り替えてもエコなわけがなく、特に
電車通勤から自転車通勤に切り替えた人は「エコ的 には悪質」で、電車の本数がそれによって減便されたとかなら判りますが、そんな事は一切ありませんから、
単純に車道や歩 道の交通量を増やし、危険と物流負荷を増大させただけで、
逆にエコに反している訳です。
そして、
「震災以降増えた」と言われる自転車利用者の大半が「災害に強い」と言う事で自転車通勤に切り替えた
この手の「 社会負荷増大組」です(^^;)。
この手の人達が最高に勘違いしているのは、
災害に対するリスクよりも、自転車で長距離移動することのリスクのほうが絶対 に高いという事に気が付かない事(笑)。
震度6クラスの地震でも半日程度しか電車が運休にならない国で、そのリスクを回避するために
1年中公道で自転車通勤して交 通事故のリスクを犯すのは
実に馬鹿げてます。
現実問題、実際に事故が起きているんですから!
これは
震災の二次災害ですよ!?
以上の事から
本来マスコミが行わなければならない報道はどういう方向性であるべきか??
「安全のため、公共交通機関で通勤できる人は公共交通機関を使いましょう!その方がエコですし、闇雲な自転車通勤は危険 です!」
と、言わなければならないはずなんです!!
もう一度書きますけど・・・
実際に事故が起きてるんですから!!
歩道の自転車通行やら車道走行の徹底やらを言う前に、
必要も無いのに自転車で長距離移動するのは止めよう!と呼びかけな ければいけません。
人命第一なんですから!違うのか?(笑)。
また、
自転車の車道走行徹底を全国にって言うのも
ナンセンスです。
自転車事故の多くが東京で発生しています(^^;)。
電車通勤が多い東京で自転車事故が多発するのは何故か?
そりゃ、
職住近接で都市部で生活する人が多いからです。
生活行動として住宅近傍で自転車を利用している人が多いので、事故も多いのです。
ところが地方はどうか?
群馬県では・・・
自転車が車にはねられる事故が3136件あったのに対し、自転車と歩行者との事故は30件
更に徳島県では・・
県内で自転車が絡んだ人身事故の99%は車やバイクが相手。歩行者との事故は2010年はわずか5件で、歩道上での事故 は2件
と
地域に寄っては車道の方が明らかに危険で歩道上の方が遥かに安全なんですね。
このような
地方地域では「慎重に対応したい」と言う発表があり、
至極当然の事だと私も思います。
群馬県や徳島県は通勤で自家用車を使う比率がかなり高く、エコ論者にしてみれば、「自家用車から自転車に切り替えればエ コだから自転車利用するべき」と言われそうですが、
山が多く平地が少ない地形なのでそう簡単な話しじゃありません。
オランダなどで自転車利用が多いのは、あくまでも平坦な国土がベースにあるからであって、
日本の都市部以外の地域は、
大概山がちな地形が多いのです。
ですから自動車通勤が多くなるのは致し方ないのです。
私自身群馬県で
15kmの自転車通学を3年間行いましたが、たった15kmなのに高低差がある
山が2ヶ所ある様な状況で、大 変に辛いものでした。
勿論、歩行者も殆ど居ないので歩道を自転車で通行しても事実上全く差し支えありません。
全国ネットのテレビで「自転車は車道に」とやる前に、こう言った
地域性も考慮するべきです!
更に自歩道の指定やそれに付随する押しボタン式信号なども、
子どもや地域の交通安全のために地域の自治組織が時間をかけて整備したものです。
そう言った
地域の安全努力を中央の一存でないがしろにして良いものなんでしょうか??
是非、慎重に検討して欲しいもんです。
中には
「健康にもいいし・・・」って言うフレーズを言う人も居ますけど・・・
健康に良けりゃ何やってもいいのかよ(笑)。
公道はスポーツやフィットネスする場所じゃねぇぞ!
勿論、
私自身、公道で自転車通勤してましたし、その主たる目的は健康維持と体力増進と電車からの逃避でしたが(笑)。
「健康にもいいし」とか考えている奴は自分が公道でイレギュラーな事をしていると言う認識を持ったほうがいいと思います 。
私も「いい子ちゃん」じゃないので、
公道で自分の欲求に任せた行動するのを全否定するつもりは無いけどね!
健康にイイから正しいとか、エコだから優遇されるべきだとか、変な理屈を免罪符にしておかしな主張をするのは勘弁してく れって言いたいだけです。
エコだから、健康に良いから、何してもいいってわけじゃないんだよ。
そして、
トドメに常にこの言葉。
「日本は先進国の中で自転車の事故率が高すぎる」
当たり前だ!自転車の
利用率も普及率も先進国の中でトップなんだから!
そして、忘れちゃいけないのは、歩行者の事故率もトップと言う事。
これも当然で
歩行者の数が先進国の中では一番多いからです(^^;)。
確かに
日本の混合交通の中で弱者保護を行う事の困難さは有るけど、
先進諸国の中で日本が交通無法地帯であるかのような印 象操作をするのはヤメロ!
日本は
歩道を歩く歩行者が他の先進諸国に比べて圧倒的に多い。
更に日本は
自転車の利用者も非常に多い。
これは何を意味するかというと、
治安が良く、公共交通機関が整備されて利用率が高く、街が安全で安心であるから
と言う裏返しなんですよ。
夜女性が一人で歩いて帰宅出来る国なんて日本だけなんです(^^;)。
そうゆう
社会背景を無視して、あたかも
道路が無法地帯で危険でその原因が自転車であるかのような印象操作はやめてほしい もんです。
更に、
明らかに歩道走行と無関係な事象を
「自転車は危険、だから車道へ」って言う主張に絡めて報道するのはおかしいです 。
特に
ピスト問題。
まるで自転車が走る凶器みたいな言い方で、「こんなに自転車は危険!だから車道へ!」って言う印象の報道が多いですが、
ピストの問題と歩道走行の問題は全然別物です。
ノーブレーキピストは「公道上の存在そのもの」が「違法」なんですよ、そもそも
交通社会では存在してはいけない物。
そんなモノで事故が発生するのはある意味当然であり、
糾弾されるべきは自転車の通行区分云々ではなく、
ノーブレーキピス トを公道で運用した個人が糾弾されるべきなんです!
ピストを転がすキチガイが危険なのであって、
自転車が危険なわけじゃありません。
逆に、
ママチャリは競技用の自転車よりも数倍安全な構造になっています。
ピストに絡めて
ピストは危険>自転車は危険>チャリは無法者>車道へって言う
論調を展開するのは止めて欲しいもんです。
むしろこれを引き合いに出して車道走行云々言う位なら、ピストそのものの販売規制を積極的に行なって排除しても個人的に 何の問題もないと思います。
危険なのは自転車や自転車の歩道走行ではありません。
現状で自歩道から
車道に自転車を追い出す事は、
単なるママチャリイジメ、普通に
安全運行している大多数の自転車利用者の 不安増大にしか繋がりません!
教育の機会があったのにやらなかった行政・警察が危険を生んでいるし、教育不足に
伴う低いモラルが事故を誘発し、
エコと か健康とか震災対応とか、およそ道路物流に無関係な印象操作が事故の拡大の遠因になってます。
大多数のママチャリ利用者と歩行者の交通安全・安心運行を目指すなら、こういった点を改善するべきです。
<エゴな僕らがエコを叫んでグルグル金を廻すw>
Posted at 2011/11/30 01:09:36 | |
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日本は自転車先進国 | 日記