自分は、今までの経験からではハイレゾより録音の良し悪しの方が大きいと思ってます。
なので、実際、いまだにCD音源をALAC(アップルの完全に元に戻せる圧縮形態)で
抽出した形態が中心だったりして、あまりハイレゾ音源は持ってない。
いい録音に出会えると、あえてハイレゾにしなくていいよね。と思ってしまうくらい。
でも、あえてハイレゾの「ネイティブ」対応にこだわる理由。
まず、再生に必要なデータ量について、とても参考になる情報が見つかりましたので紹介。
http://www.audiomountain.com/tech/audio-file-size.html
MP3のデータ量がとてもコンパクトなのが目を引きます。が、とりあえずおいといて。
PCM File Size Calculations の項目を見ます。
ステレオなんで、2つのデータ転送が必要。
CDクオリティとなる 16 bit, 44.1 KHz場合、16 × 44.1 × 2 = 1411.2Kbps
ハイレゾの、24bit, 96KHz の場合 24 × 96 × 2 = 4608Kbps
4608 ÷ 1411.2 ≒ 3.265
データ量において、3.2倍以上の差があります。
例えはちょっと違うかもしれませんが、1台1台の車を、データの一つ一つとします。
片道3車線の道路があり、どれも同じくらいの台数の車が走ってます。
内、途中で2車線が別の方向に行ってしまい、1車線のみとなる場所がありました。
当然、通れる車の量は1/3になってしまいます。(車線変更による渋滞は考えない。)
その後、道路が広がって3車線に戻ったとしても、
車の量は当初の1/3のままで元に戻りません。
つまり、データが間引かれて本来の再生ができないわけ。
と、いうことで、ハイレゾの能力を完全に発揮させるためには、
途中経路にもこだわる必要があるんです。
D/A変換で、ハイレゾ音源をアナログに変換した後、
一切デジタルを介せずアナログで全てを完結させれば、
ハイレゾ再生はアンプやスピーカーの対応周波数帯によります。
でも、音源を作るのは、物理的に完璧に調整されたレコーディングスタジオ。
再生する車内は、それとは比較にならないほど、音に対しては劣悪な環境。
同じように再生できるわけなどないんです。
だから、タイムアライメント(音をスピーカーから出すタイミングを調整)や
イコライザー(各周波数毎に音の出方を調整)などの調整機能は必須でないかと思ってます。
で、ほとんどの機器は、内部でデジタルに変換して調整を行ってからアナログ化しているんです。
(物理的なつまみでなく「画面上で設定できる」イコライザーとかは正にそうですね)
その、デジタルに変換する箇所で、CDクオリティの変換をしてしまっている場合、
ハイレゾの信号をいれても、結局CDクオリティの情報量に落ちてしまうんですよ。
それでも、音が違うよ。
というのは、カーオーディオに入れる前段階、ハイレゾの音源をアナログに変える時
元々の情報量が多いのと、DAC(デジタル信号をアナログ信号に変換する回路)の性能が
優秀で、結果としてアナログ自体の音がよくなっているからだと思います。
だから、ハイレゾ完全対応でなくてもいいんじゃないかと思ってます。
音楽は楽しんだ人勝ちですから。
でも、やるからにはハイレゾに完全対応した環境を作りたい。
半分意地のよーな感じですwww
Posted at 2015/06/08 17:28:31 | |
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