廃別荘地探険：本編

グーグルマップで見つけた場所。山中に幾何学的な道があるのが分ります。これは頓挫した住宅予定地に違いない。














1974年に撮影された同じ場所の航空写真。綺麗に造成されて、幾つかの建物が建っているのが分る。
一区画の面積が広いので別荘地のようです。40年近くが経過して今ではすっかり山に戻ってしまっている。





















この目で確かめるべく出かけましたが、途中で道草をしたので現地に着くのが遅くなってしまい、この時点で17時。
入口がよく分からずそれっぽいところをうろついていると、民家の前に地元の方がいたので尋ねてみる。

するとやはりあそこは別荘地で、その方も子供の頃に中で遊んだりしたという。何軒か別荘を建てた人も居たけど、
どうなっているか全く分らない。今では自分達もあそこに足を踏み入れる事は無い、という事でした。別荘地内は
別段立ち入り禁止でもないので、行けるところまで入っていっても大丈夫ですと教えてくれました。


こう教えてくれたのはこの場所に似つかわしくない（失礼！）若くて綺麗な女性で、風呂上りの香りがフワッとした。
もしかしてその正体は、タヌキかキツネだったのかもしれない。

別荘地入口を示すものは何もなく、この廃屋がその代わりになっていた。ここを入っていくと・・・・・























こんな建物がありました。建築中に放棄されたものでしょうか、車にはナンバーが付いていて現役らしい。
















どこかの廃別荘地でも見た「○○様」の表示。土地を取得した人が上物を建てていない、という事なのかな？






























立派なログハウスもあった。グーグルマップでも確認出来る建物。














初めに入った通りの一番奥。ここにも建物がありましたが手入れはされておらず、放棄されているようです。
















更にその先。とある山への登山口になっていた。
















数十年前の「ファンタグレープ」
















来た道を引き返し、奥の地帯へ。

時代が変わってもこの田んぼの形状に変わりはありません。ここまでは人の出入が感じられます。
バイクは置いて、ここからは歩きで進入。

この別荘地メインの道路。雨によって土が流されてしまっています。補修も全くされていない。














幾つも枝分かれしている。カメラの中に保存しておいたグーグルマップの写真を頼りに進む。
















かつての道路も草が生い茂っている。電柱があるので道路だった事が分る。
















アスファルトが残っている一帯もあります。
































別荘地だった名残は少ないです。

捨てられたのではなくて保管されていたのであろう車。サビも無く、自分の車よりよっぽどマトモ。道路がグチャグチャで、
もうここから出る事は出来ません。シートをめくってみて事件性が無い事も確認しました。

車の前には古いミシンが置いてある。
















この時はこの通りの一番奥だと思った。本当はまだ先がある事が後から分る。































分かれ道へ戻る。
















この別荘地は大きく北と南に分かれている。その南北を繋ぐ道を通って南側へ。































またしても車が。同じ場所に三台捨てられていた。いつぐらいまで車で進入が出来たんでしょう。
















この写真、何か気が付きませんか・・・・・・・・そう見えるだけですけど、見つけてゾッとしました。
















この別荘地はかなり広くて歩いている内に日が暮れてきた。段々と不安になってくる。
















古い建物があった。これは74年の航空写真に写っていた建物だと思います。

























裏の窓は開いていた。中は何も残っていないカラッポの状態。
















近くに何かある・・・・・・
















農機具倉庫としては定番のコンテナでした。






























更にもう一軒、航空写真にも写っている建物が。















劣化が進み倒壊寸前のように見えました。私には中に入る勇気などありません。















この先もまだあるのですが陽が落ちて薄暗くなっていた。これ以上は危険に思えたのでここまでとします。

バイクを置いた付近まで戻った時、近くの茂みの中でドスン！！と音がしました。不意をつかれ固まる事数秒・・・・・
続いて何か動物の唸り声が聞こえてきた。こりゃヤバイ！！今日は熊用催涙スプレーも持ってきていません。
とっさに石を拾って、唸り声のする辺りに5～6個投げ込んでいました。気のせいだったのか？？何の反応もなし。

気持ち悪いので早足で立ち去りましたが、まさか誰か人が転んでドスン！と音がして、痛みで唸っているところに
自分が石を投げ込んでトドメをさした、なんてこと無いでしょうね。












途中でも引き返してきて正解でした。もう陽が暮れます。






－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－







GPS機能により写真を撮った位置が記録されていて、それを見ると一番奥の部分に入っていないのが分る。
何も無いとは思いますけど、いつか残りをチェックしたいと思います。