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2013年08月19日

岡山に豹狩りに行ったお話。

岡山に豹狩りに行ったお話。 金曜日から、先祖の墓参りと高校の同窓会で、
山口と福岡県に行って来た。

後者の方があんまり盛会と、人的繋がりに
プラスになりそうもなかったので、旅先に届いた
1本のメールに最後は賭けることにして
最終の上りの新幹線に飛び乗り、途中駅で降りて
宿を取った。

朝早く電話があり、9時に岡山に着くという。

ワタシも起きて身仕度をする。今日も暑くなりそうな予感だ。


9時ちょうどにホテルを出て、ペパーミントグリーンメタリックの、
冷房の効いた友人のクルマに乗りこみ、豹紋ならぬ虎の皮のパンツは
履いていないが、いざ鬼退治に出かけるとする。


最終の信号で珍しく同じジャガー同士が偶然並ぶ。向こうは女性が
運転するSタイプだ。
なんとなく、今日は楽しくなりそうな、予感♪



ふと、中年の女性が運転して、サマになる高級車って何があるかと
考えてみる。

ボルボだと780くらいしか思いつかないし、普通のワゴンだとトラック
みたいなオバさんの印象になる。

BMWは、Z3に一時期人気が集中したが、時節がらキャバクラなどの
お水関係に、ウケ過ぎてしまった。だからZ4でがらりと変えて、男っぽく
硬派にイメチェンしたのだろう。
このあたりのマーケティングは、さすがと思うが、ビーエム=メーカー自身
狡猾な印象はぬぐえない。

MBはCクラスとMクラスを運転する女性は、よく見かける。ただ、あまり
美人が運転しているのは、見たことが無い。他意は無いが、ただそれだけ
である。

あとは、アウディか。まあまあ賢いプロモートは認める。
良妻賢母型なのだろう。




市内に出ると、道の構造が広島と同じく路面交通に電車が加わった町なのだが、
ここは古い時代の記憶が残っているので、ナビがくるくる「捕捉中です」を繰り返す。



おや、赤のXJ−Sだ、と思ったら、今回のホスト役の方のクーペだった。
ワインレッドか。

方向が逆なので、何か所用を足してから、集合場所に向かわれるのだろう。
しかし、良い色だな。

ジャガーというとXJ6が好物だが、昔ひと夏だけ、GFだった女性が、シリーズ3
のオーナーになられて、横に乗せてもらったことを思い出す。

でも大型のクーペも好いなと思った



市内から郊外に抜ける国道をしばらく行くと、風景が山あいになり、目的地についたと
乾いた女性の声が、案内を終了した。

この会場はオールドボーイと言うカーショップがメインで、あとは敷地内に
豚の蒲焼き丼が名物のごはん屋とか、喫茶店も有り、真ん中の池には鯉もいる
池水庭園型の、美観が保たれている。




ジャガーのような、日常からほんのわずかだけ、非日常に入り込んだ自動車には
あくせくした環境は似合わない。横には古いジャガーが2台鎮座していたので
さっそくそれを見に行く。






英国車というのは、ふつう、日本人だと旧ミニが入門という人が多い。
たまにメトロとかの114系で、味わったり、1960年代ならトライアンフにMG、
70年代の終わり頃は、日英が入れているMGBしか無かった。

そんな不毛の中でも、新東洋がジャガーXJ6をずっと入れてくれていた。
細々ではあるが、長く続いていて、最近は量よりも、質やファンを大事にする
ビジネスの方が「正しい」と思っている。

僕はだから、30代の頃にローバーP6が乗りたくて、堪らなくなり、新東洋ものの
V8 3500に38才の時に、うまく出会えて9年間乗り続けた。



古いジャガーの他にも、ご商売は、ディーノ系フェラーリやナロー中心の911系
ポルシェと言ったファンの多いクルマで、成り立っているのだろう。

岡山という所は、郡に強い町が多い。倉敷も僅かしか離れていないが、新倉敷に
新幹線を停車させて、いまは陸事もあるので、倉敷ナンバーも参加車両のなかに
散見することが、できた。
あとは津山市と、久世と勝山町が印象的だ。

喫茶店に逃げ込んで、涼んでいると、ミーティングの参加車が、続々と到着する。
やはり近年のシリーズが多いが、懐かしいXJ6や、評論家の観識を一変させた
ダブルシックスも登場する。

他にも周囲に好いクルマが集まって来て、さながら炎天下なのに駐車場は
車好きの花畑の観を呈するようになる。



これは117クーペなのだが、最終期の前のヘッドライトが角4灯に、変わる直前
の52、3年頃のモデルと思われる。砲弾型のバックミラーが、スクエアなタイプ
を残しており、これだけで、オリジナル度の高い個体だなあと、感心する。

ストックヤードの中には、黄色の角4灯時代のモデルが、置いてあったが、その
前の丸目量産型の後期のモデルだと思われる。

裏に回ってみると、SOHCのXCというグレードである。
XEとXGが、高級感が強かったので、中古で手を出した方は、大抵その2つに
行くのだが、そういう人は長く続かない。
ほんとうは、117と言うのは、上品に乗る車であって、威張れるクルマでない
ことは大抵の人が、乗ってがっかりするからである。古くさいメカニズムと、
保守的な、前衛のかけらが無いような、モータリングにである。





しかし117というのは、なかなかに無い個性であり、そのローグレードを長く
維持するというのは、私の850クーペにも通じる共感がある。

ご覧のように、117と言うプレートを希望ナンバー制度の無かった時代に取ら
れているが今の3桁で「117」をゲットして喜んでいる人と、年季の入り方が
全く違う。

これは、あまり使われていなかった頃の字光式で、おそらく普通のナンバーは
岡58や59に、行っていたかもしれない。「ろ」だけが字光式に、割り当てら
れていたのだが、桁が進まないので、55から56にようやく入った頃に、気が
付かれて117番目が回って来るのを、陸運事務所に、通いながら待たれていた
と思われるからである。


自己満足。そりゃ、その一言で片付けるのは簡単だが、クルマなんて、所詮
その延長だと言っても、過言ではない。新車当時の雰囲気に、出来るだけ
近づけたいから、ナンバー一つに腐心する。だから大事に乗り続けられる
個体というのは持って生まれた「運命」に守られているとも、言えるのである。




さて、参加の方々が揃い、いつの間にか正午近くになったので、クルマ談義
は一旦ブレークして、「豚カバ」のお店に入ることになった。
ほとんど朝から食欲が無いのだが、やっぱり冷房が入ると食欲を取り戻す。



全く持ってブタだの、カバだの、お店のメニューの量を見ていると、
バカ盛りだのって、岡山ってところは、言葉がきたないノが平気である。

岩井志摩子のぼっけぇきょうてぇ、言うとるのを想像するが、郷に入っては
郷に従えだ。岡山弁のジャガー乗りらの会話の環に飛び込んだ。

都会のジャガー乗りの印象は、ちょっと澄ませたところがある。
まあ大型シトロエン乗りに近いようなイメージだ。

だが噴水池のある中庭を眺めながら感じたのは、ジャガーは英国性の
カントリーボーイ(郷紳)も乗る車だから、こういった行動的な持主、
特に地方に於いて中長距離的な使い方をする方が、理に叶ってる
そう思うように、少し意識が変わって行った。



今日ここに連れて来て頂いた友人に感謝だが、彼は共食いのように
豚蒲焼き重を食べているので、私もサラダプラスのカレー味きしめんの
セットを食べることにした。

この間の、アルファ75を見に行った時の〆は、京都駅タカバシの
ラーメン炒飯の“コース”。
気が付けば私も大食いになり、この夏は3キロ太った。



食事のあとは、フレンドリーさも増したので、皆さんのクルマを
少しずつ仔細に見させて頂く。



決して乗りっ放し、工場に任せっぱなしのオーナー衆でなく、ここに来て
いる方々は、暇があったら自分の愛車を、時にはDIYで加工されるような、
自分の手を汚す“オイリーボーイ”であることに感心した。
英国車党は、こうでなくては。



主催の方のクーペ、今回一番気になったのかもしれない。
最後の方で友人にハンドルを預けられたので、助手席に乗り込ませて
いただく。



ほんの10分足らずのドライブだが、うーん、なんて贅沢な12気筒の
大型クーペ。友人の愛車であったフェラーリ456の官能世界とは違う。

ラグビーのサイドラインから、一気にタッチまで駆け上がって行くような
“馬で駆ける”秘めたる野蛮をもった貴族性を感じられずにいられなかった。
なかなか私には“12頭立ての馬車”は、飼い主にはなれないだろうが。


まだまだ名残は尽きないが、お盆の期間のラストサンデーということも
あり、早々に会場を後にした。
お会い出来た皆様、XJ−Sクーペの主催の方に、心よりお礼を申し上げる。


この後友人の淡雪のような色のジャガーは、こともなく大阪までの道を
「ぺろり」と完走してくれました。

200キロ以上のランには、好いものだが、せせこましい都会の道には
少し不憫なのかもしれない。
この後の“彼女”の人生に、幸多からん事を祈ります。




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Posted at 2013/08/19 10:39:55

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