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2018年11月20日

日産、ルノー、三菱はこれからどうなるのか

日産、ルノー、三菱はこれからどうなるのか 2018年11月19日、月曜の夜に
世界中のマスコミが、カルロス・ゴーン会長逮捕へ
のニュースで騒然となった。


容疑は過去の数年間に、巨額の報酬以外に手にしていた
お金の流れを公表していなかった不正流用である。



毎日新聞の記事より

>日産自動車会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)が19日、同社の有価証券報告書に自らの役員報酬を約50億円過少記載した容疑で東京地検特捜部に逮捕された。

>「ゴーン神話はこうして作られた」の著書がある自動車ジャーナリストの遠藤徹さんに話を聞いた。

>「今回の事件、日産が変化するチャンスに」 遠藤徹さんの話

 >当初は「ゴーン神話」と騒がれたが、彼が来てから国内販売網は
ズタズタにされ、売れそうな車種以外は切り捨てられた。
日本のメーカーとして国内シェアを固めた上で海外に打って出るべきなのに、
目先の数字だけを追い、コストカットと、ルノーや三菱自動車との3社連合による
シナジー効果で数字の見栄えを良くしてきただけだ。
その結果として、飛び抜けた額の報酬をもらっても、理解は得られない。
「(高額報酬は)海外では普通」とはいっても、日本では特異で、トヨタ自動車
社長と比べても段違いに多い。社員に還元した方がまだよかったのではないか。
今回の事件は日産が変化するチャンスになるかもしれない。



国内ニュースどころでなく、ロイター、フランスのAFP通信でもトップニュースであった。
日産ゴーン会長らを金商法違反容疑で逮捕、社長「権限集中が誘因」

日産のゴーン会長逮捕、報酬過少申告か 同社は解職提案へ


なぜ、こういうことが起きたのか、
どうして判らなかったのか、の2点に、とりあえず最大の関心が集まる。


日産の株主会議の風景は、近年異常と言うか、何も問題提起がなかったらしい。

これは私が行ったことのない、株主総会に、日産車オーナーのみんカラ友達の
方が、今年の総会に行かれた時の記事を、レポートされています。

2018年06月27日 「日産自動車の株主総会へ行ってきました」


ゴーン氏(もう「容疑者」になっていますが)が、日産に来たのは1999年で
前世紀末のことである。

20年近く昔のことで、記憶も曖昧になっているが、日産はバブルの後で
急速に経営に失敗し、トヨタがプリウスを21世紀前に出せたのと対照的に
倒産危機に陥った。

そんな時に、仏ルノーの代表に3年前に就任した「コスト・カッター」の別名で
呼ばれるレバノン系フランス人の、カルロス・ゴーンが、「日産の再建を引き受ける」
との大ニュースで、日本企業に乗り込んで来た。

ゴーンがルノーで頭角を現したのは、雌伏の時期から後で、割と短期間である。
ルノーは南米や、中東でも以前からマーケットを持っており、いわゆる本国外で
支配人として、とんとん拍子で実力を発揮。その方法は、情け容赦なく不採算部門
を切り捨てるので、「コストカッター」の名で呼ばれた。

日産は、バブルの後遺症と、1997年に起きた金融恐慌で、深刻な事態に陥り、
それまでに主力工場の一つ、座間工場を閉鎖したが追いつかなかった。

直前の日産は2兆円の有利子負債を抱えており、当時の塙社長(故人)が
ルノーとの全面提携を決め、シュバイツアー会長から、右腕のゴーンを
日産再建の切り札として呼んで来た。その時の回想録が見つかった。

2015年12月23日
ゴーンを日本に連れてきた男、塙氏死去「エピソード・アライアンス」


就任後、矢継ぎ早の「リバイバルプラン」で、日産はトヨタ以上に話題を集める
企業となり、ゴーンの一挙手一投足に注目が集まった。

当時はミレニアム、2000年を前に、まだ日本の政治は小泉時代の前である。

規制緩和の声の元の、大規模店舗法や、派遣法の改正以前で、働く人の
多くは、正社員や労働組合で地位が守られていた、20年昔のことであった。

ゴーン革命、改革と呼ばれた大胆な手法で、日産は生まれ変わった。というか
サニー、ローレル、セドリック、グロリア等の、「昔の名前」はことごとく消えて、
ブルーバードもシルフィになり、やがていなくなった。

残っているのは、ゴーンが気に入った「スカイライン」くらいである。


2016年には、何度も不祥事を繰り返した、三菱自動車が、親会社から見放されて
日産・ルノーチームの一員となる発表があった。



しかし、三菱の再編や再建は、40代前半だった19年前に較べると、ゴーンの
スピードは落ちた。これから三菱は、ルノー・日産と共通プラットホームに
なる可能性が高かったと思うが、車種再編は、まだ始まる前である。

というか、三菱がギャラン、ランサーのセダンを作る必要は、あまりない。
新たには。

そんな中で、円と為替の問題とか、欧州事業が継続安定の日産が、稼げる体質に
なり、ゴーンは高額報酬をもらうのが当然となって、長期間以上、“君臨”してしまった。

身から錆が出るとすれば、この一点であろうし、トヨタや、ドイツ連合の自動車企業
チームから、同業ライバルに攻撃をかけるとすれば、ゴーン個人の資質というか
脇の甘さを探られたとも、言われ兼ねない。

とにかく、フランスはルノーの不祥事と同じことで、大ショックであろう。

「ゴーン王朝」の失墜が始まる。たぶんであるが、イメージ回復への道は図り知れない。

日産と東京地検が告発した、世界級ニュースの影響は図り切れず、年を越えて
ガタツクであろうと思う。

いずれかの会社が、今後数年のうちにもしかしたら、市場から退場する可能性も
軽はずみには予想できないが、フランスと日本の資本だけでは弱い。

大ニュースの数時間後だから、今は見守るしかない、と言っていいのか。




私は「まずかった」なあと思う。感想である。
今年の日産の株主総会の、前に上げたレポートを読んだ時の、感想である。

今はゴーンに誰も、余計なことを言わない。言えない。無謬神話みたいに
日産がなってしまったことにである。

私は自動車メーカーの未来にも、気持ち的な重なりや、盛り上がりを今は憶えていけない。
それは、私が近づくこともない、現実の壁が、先ずあるのだが、
「それにしても」である。

きょうはこれ以上書きたくなくなったので、筆を置くことにする。
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Posted at 2018/11/20 03:51:02

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「暴論と思うが日産をトヨタが救済することは無理だろうか http://cvw.jp/b/176891/48492730/
何シテル?   06/18 16:04
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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