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kotaroのブログ一覧

2018年04月27日 イイね!

残り少なきクルマとの時間を楽しむためには

残り少なきクルマとの時間を楽しむためには

現代車のことを、といってもどこからが
現代車か判らないが、あまり批判する気もない。



ただ、最近「レコードを聴く」というイベントに参加して、
すこし気がついたことがあった。

その日は雨で、午前中外出し、家に夕方までいて、それから出かけるのが
億劫だった。
そこで濡れてもいいじゃん、とフィアットのエンジンに火を入れて
夜のハイウェイを、南に30キロ離れた町まで、車で走ってみた。

これがなかなかハマって、その後の行事も、初めは及び腰で参加したのだが
後の方はなかなか楽しめるような、気持ちに変われたのである。



稲垣潤一の「ドラマティックレイン」とか、「夏のクラクション」といったナンバーが
宿題のように、懸けられて、集まった仲間で聴きながら、感想や意見を述べたり。


私は30年以上ずっと“クーペ”に乗っていることなど。

今度は現代車のことを考えることについて。


現代は交通事故の死者が、往年の半分以下に激減した。
その理由は、自動車の台数も漸減傾向にあるが、安全性が非常に高水準に
なったこと。
そのお陰もあり、今は「荒っぽい運転」を見ることが、殆どなくなって、
驚いたり呆れたりしなくなってきた。


ストレスが減ったとも思う。
反対に高ストレスなのは、一部の高齢者の、咄嗟に起きた状況トラブルではないか。

だから信じられない事故が起きたり、逆走に対処もできない。

私は旧い車が好きでずっと乗っているが、新しい現代車を、どう思うのかについて
目の敵みたいに思うのは、やめようと思うように変わって来た。

ただ大き過ぎる「壁」のようなのが前に入ると、速度を下げたり、間をあける
ことで対応している。




レコードを聴く音楽会が楽しかった理由は、複数ある。

年代の近い男性グループであり、趣味人の集まりであったことなど。

私が一番アナクロで変わった生き方だと思うのだが、もうこだわりの時代は過ぎて
好きなことを制約内で出来たら、残り時間の過ごし方なのだと、悟った。

雨の夜道を、私にお金があれば、安全な現代車で、有料高速を南下しただろう。

そこを1971年のフィアットで、無料の新御堂筋を箕面から大阪都心まで飛ばしていく。

この道は1970年の万博で作った道だから、クルマもふさわしい。

かかる音楽も小ボリュームで、カセットテープで古い音楽をかけていた。

これも進化がないと「批判」され続けたが、今はレコードと同じで、反対にエッジが
立って、今の音楽を聴くよりずっとオモシロイ。



音楽とか自動車産業というものは
成熟産業とよくいわれる。

その成長途上に起きたものは、同時代体験者にとり、最高に面白い経験であり
その後の人生観にも影響する部分がある。


楽しみというのは、反芻する味の記憶かもしれない。

だんだん、時代のメソッドが変わっていき、iPodや端末から圧縮された音楽情報が
こぼれて来るのを、受けるようになっているが、

レコードの溝が針を通し、何を塩化ビニールのディスクに込められた芸術や
青春文化論を語りたいのか、その背景にどんなテレビ・映画の映像が流れたなど、


これとクルマの関係は、似ているし、今ほど希薄ではなかったように思われる。

それは、情報数が、出元が限られており、固定された人口の若者比率が
そこに殺到したから「ああ聖子ちゃん」で、共通項認識だったのだろうと判る。


私たちの残り時間はあと、どのくらいだろう。
私は棄てきれなかったレコード類を、たまに取り出して、いつも一人で
聴いていたのを、たまには仲間と聴くのも好いなと思い、
夜の道を、北の寝ぐらに向かい、再びエンジンをかけて走り出した。
Posted at 2018/04/27 10:37:33 | トラックバック(0) | オンザカー | クルマ
2018年04月12日 イイね!

沖島への旅

沖島への旅晴れた火曜日の10日に、滋賀県に旅行した。
行き先は近江八幡市の沖島。琵琶湖に浮かんだ270人の人口を抱える小島だ。
朝11時に東海道線瀬田駅に集合と言われて、とても天気の良い休日(私にとっての)だったので、自動車を出すことにした。








最近の私のマイテーマは、平日遊びの活用である。これに準シニアのと冠詞が着いているようなイメージだろうか。

ここで電車で来た参加者と私が先に合流することになった。後で判ったが、全員で5名である。60代前半が3人、50代が私を含めて2人。平均年齢は61歳くらいであろう。


最初に立ち寄ったのは、集合の遅れと船の時間などで、琵琶湖岸にある古刹、長命寺になった。西国三十三カ所に当たる有名な寺らしい。











私はこのところ、日曜日の休日に旧車のイベントに全く行かなくなった。
行っても新しい発見や刺激は無いに等しいし、同じ循環の人間関係から得るものも
少ない。人生の残り時間も短くなってくると、卒車か、卒イベントになっても仕方が無い。


この参加者の方々は、知的な面でも面白く、民俗学のフィールドワークをされて
大学で講師をされている方の導きで、私は参加してみることになった。

これは他の集まりへの批判でないことを断っておくが、私も30代や40代の頃は
当時珍しかった自動車のイベントや、その後のオフ会の流れに馳せ参じた。

しかし還暦まで数年の今、私を満足させてくれるものは、教養とか文化だと思う。
この行事に、たまたま旧車に乗って行っただけであるが、同年代には大いに受けた。

そう言う意味で、非日常の一日ツアー、観光もあるが知的な集まりの、実際の
看板は、同好の志の写真撮影会である。



猫が駐車場に多い。昼食を食べていると、寄ってくる。




長命寺のボルボV70。 もう懐かしいクルマになってきた。





ブログを再開してから、いろんなことを書かせてもらったが、自動車趣味の現状は
見通しが暗い。その一つが、人材が入って来ないような、狭い文化意識にあると思う。
私はそこから先に、一歩距離を置くことにして、このところ、準シニアの遊び方。
平日活用法について、実践と考察を繰り返すことにした。


自動車の趣味というより、趣味車の活用は、そういう時のビジターの会話の話題くらいで良いではないか。



午後2時過ぎに沖島に渡る船に乗り込んだ。自動車は無料の駐車場に停めて置く。
そういう使い方なので、超エンスー車は乗っていけない。ランチアフラミニアでは、気が気で無いであろう。





15分ほどで淡水湖唯一の有人の離島に着いた。ここからが印象深く、記憶に残る休日になった。









島の概要は近江八幡市の市域に属するが、長い間に石切り場で栄えた島であり、
今は淡水湖漁業で暮らす場所である。島の中は昭和40年代後半のママの暮らしが残っていると言って良い。

別の所に解説的なことは書いてしまったので、興味が湧いた方は調べて欲しい。

午後5時まで島内を回っていろんな風景の写真撮影を行った。
この島の歴史と定期航路が開設して以来、何度も渡っている方の解説で
非常に興味深い話をいくつも聴けたことが、とても良かった。



純粋な島というものは減ってきており、架橋が出来ると、島の暮らしは一変する。

この不便さをなぜ維持し続けているのかは、落武者の歴史も尾を引いているようだ。

私の不便な車で30年以上同じカーライフを維持していることと、島の暮らしが
古い民家中心で、コンビニどころか商店も島外に行かないと無いという禁欲ぶりが
どこか通底しているように共感出来た。




たとえば、旧車に乗る者が浮かれているのは、ヘンではないかと思ったりする。
「金が無いからずっと同じ車なんです」くらいの自制で、ひけらかさない。
集まる時は非合法の集会くらいのノリで、こっそり目立たずにやる。
だから代官山は私は恥ずかしい以前の、それすら感じない感覚のずれた行事だと
思っている。



旅の帰りは、同じ方面の隣の市に住む方を乗せて、名神〜新名神を新規開通区間を乗せてあげて走った。

この吃驚した島の一日が終わり、帰りの船を降りて、車で家まで帰るのに長い時間も
かからないという事実。
私のクルマが1971年製ということとか、その辺りのことも、行事を楽しむのに役立てたと思う。

Posted at 2018/04/12 06:28:00 | トラックバック(0) | オンザカー | クルマ
2018年04月09日 イイね!

時代のエアポケット

時代のエアポケット先々週くらいの暖かな日曜日に、久しぶりに850を走らせて、大阪の奥地から亀岡にかけてドライブした。

私がいつまでクルマに乗れるのか判らない。
経済的な理由と、心の問題が病気のようにあり、苦しい時は乗れない。

親の介護で遠くを行き来していた頃は、まだ勇気が残っていたが、
亡くなって3年、私は時々生きる意味について、自分を問うている。

これは京都のある場所で見つけた珍しいクルマだ。



1978年頃のホンダプレリュードだろう。

こういう瞬間だけ、私の心は若い日に戻れる。一瞬だけだが。

気持ちに余裕がないと、生きているのだか判らなくなる。
しかし、どこまで私は持つのだろう。
超人的に長く走ってきた相棒が、そこにあるというのに。


私は苦しさを逃れるためだけに、運転する訳ではないが、
どこかに逃げ道と、救いを求めて、天気の良い日は、運転を続けたい。




Posted at 2018/04/09 11:42:44 | トラックバック(0) | 日記
2018年04月07日 イイね!

もう少し考えてみる(私の趣味考)

もう少し考えてみる(私の趣味考)前の投稿は自動車と殆ど関係が無いにも関わらず、
ちゃんと読んで感想を書いていただいたコメントがついていた。

私も返事を書きながら気がついた点が、数点あった。

自動車趣味に関してと、もう少し広く社会のことを考えてみたい。


遊びについて、
私は1959年生まれだから、もうすぐ天皇が譲位されて次に即位される方と同年代だ。

幼い子どもの頃は、高度経済成長時代で、自動車は憧れや、夢の持ち物に近かった。


自動車の情報は、雑誌など買えない頃は、新聞広告、およびチラシ(随分集めていたが、全部実家の納屋で雨漏りでダメになった)とか、小学生の読む子ども雑誌に着いてくる付録があったくらいである。

自動車に興味を強く持ち出したのは、1970年に大分市に転校し、学校の窓の下に国道が走っており、ちょうど「セリカ」と「ギャランGTO」がデビューした年である。

クラスのクルマ好きが昼休みに窓の下を見て「あっ、セリカ」、「ヒップアップクーペ!」
これはギャランGTOの仇名である。

それで子どもだから、覚える楽しみが生まれて、知識がどんどん膨らんで行った。
2年後中1になるまでに、大分三菱のディーラーでカタログをもらったことから、
新車発表のニュースと広告が出ると、自転車を漕いで、新車を見るよりカタログを
もらうことが、目映かった。そんな石油ショック前の時代である。

中1になると大人びて、小遣いでカートップや、オートスポーツ誌をたまに買う
こともあるようになった。
オートスポーツは、プラモデルの自動車を、レーシング風に改造する際の
参考資料である。





そんな時代の産だったので、遊びと趣味は、人から教えてもらうだけでなく、
自分の好きなことや、やりたいことを見つけたら、調べ上げて、自分に合うよう
構築して行くものと、最初から認識していたのである。


そこが今の時代の子どもや、若者と、私のような世代の考え方の、大きく違う
部分ではないかと気がついた。


私たちの世代はそれでも、親世代から見れば、戦後に生まれて、命の危害もなく
物心ついたら、社会の上昇の波に乗り、玩具はたくさん生産されて、次第に
豪華になり、批判や批評の対象にもなった。

また、お小遣いで買えないもの。買ってもらえるお金持ちの子どもと自分を比較
して、社会のルールや我慢と言う言葉の意味も、覚えて行った。

今年で59歳になる私が、40〜50年前のことを思い出して書いてみても
何の意味があるのかと思いかけたが、ひょっとしたらここに今の時代の問題を
解決するヒントがあるかもしれない。


◎活時代の悩ましさと、ちょっと距離を置く。

私の子供の頃は、戦後やっと余裕が生まれて、遊びや余暇、趣味と言ったものの
意義や意味が問われだした頃である。

しかしそう言った生活の余白は、レディーメイドでなく、自分でクリエートする
分野であった。
そういう意味では趣味は「趣味活」で、自分でテーマを探して、やるものであったが
いやいややるものでは全く無かった。

さて、現代の生きにくさの大きな原因は、自由があるようで無いと言うことだろう。

その辺で熟考しないといけないが、初めからお膳立てされた世の中と人生は、
楽なようだが、経済とか、躓く原因があると、とたんに楽でなくなってくる。

そうすると出て来るのが、権利を受け取れない(と思う)人の不満感である。
ここが、前回の取り上げた本に見られるベクトルと言うか思想だと思う。
私はサヨク批判は決して書きたくはないが、どのあたりから社会問題の意識を
持って取り組んだら良いのだろう。


普通に生きられないというレベルは、政治や解決の方法が必ず要る。
しかし都市圏に集中しすぎる今の時代構造にも、何か無理があるようにも感じる。

この話題は、もうやめておく。

趣味が、だんだん変わって来て、難易度の高いことをやるのは、リターンが
早く出ないと、見限られるようになっていないか。

マテリアルの段階から、じっくり取り組んで、長い時間がかかってから
満足のいく結果を、受け取れたり、取れなかったり。

これって、人生とか、子育てとか、教育にも通じるように思える。

私の考察はきょうはここまでである。午後から仕事に行って、一服出来たら
このテーマに沿ってもう少し、いろんなことを考えてみたい。



Posted at 2018/04/07 12:13:17 | トラックバック(0) | 日記
2018年04月05日 イイね!

全身◎活時代

全身◎活時代興味深い本を読んだので、日記を書く。

こんな時代になってしばらく経つが、就活、婚活、ときて保活の時代である。
普通の営みがおくれず、常に努力を強いられるような世の中になって、
特に若い世代の疲弊が大きい。

数年前に自動車と音楽のトーク行事を私がしたことがあった。
その時に来ていた女の人から、「クルマを持っているだけで『勝ち組』」と言われた
時にはショックを受けた。


クルマは工夫次第で持てるし、楽しい一生の友達。
そう思っている人が拙ブログの読者の大半であろう。

しかしクルマレス時代はもう近いのかなと、私でさえ、経済的事情から
先の世相観を感じるようになってきた。


ではクルマを持つことは「車活」だろうかというと、そういう問題ではなく
消去法で持たなくて済むなら要らない、の選択でチョン。
ここが深い絶望時代の谷なのだと思う。

タイトルの本は、結構サヨク思想がかった感じがするが、看過できる話題で無い。

そこまで人間の人生から自由な部分が奪われ、重苦しい時代になっているのだと
私は素直に感想を持った。

世代間断層という言葉を本書は使う。
バブル時代を知る者、と以前の世代は、なんとなく人生が送れて、
こういう世代が下の世代に対して無理解だから、問題が起こっているのに
理解がまるで出来ていないと言う。

「努力が足りない」「頑張れば出来る」そういった言葉が人を傷つけて
最後はキレると自己責任の発想につながってしまうのでないか。

生まれた時から低成長時代しか知らない世代のことを、本当に理解することは
難しい。

欲が無いとか、人生に淡白。
いやバイクやクルマに乗りたがらない若者が増えた理由を、本質的に理解
できているのかというと、私も自信が無い。

もう一つが階層間断層が起こっていると言う。


「正社員」という言葉が一人歩きしていると思う。


つまり雇用の安定しない境遇を見る時に、自分から自由な生き方を選び
一生フリーで生きて行く者がいた時代と、今は違い、
選びたくないが、非正規でずっと生きて行かざるを得ない人が大量にいる。
そういう時代を正面から見られているであろうか。


青春時代は、社会人になるための就活発想で学校にいき
社会にでると、取り残されないように「婚活」をする。
晴れて結婚出来ても、子どもが生まれて喜ばしい筈なのに
会社に戻るためには保育所が要る。

保育所落ちた。日本しね
の事件よりも本書は前に書かれている。

こういう時代のことを対岸の火事とみるか
自分ら世代はそうでなかったのに、子どもらが問題に直面してようやく
社会の現実を知る。
だが無理解な親と、子どもの間に亀裂が入ることもある。


私はクルマの記事を書こうと思っていた。
だけど、クルマ社会の遠望を考えると、この問題は避けられない。

大昔一握りの人だけが、クルマを持てた。
やがて来る時代も、個人所有が減って行き、最後はトラック・バス以外は
一握りの金持ちかエンスーだけの所有になっていくだろうと予感する。


ただし大昔は人びとの憧れや夢であったクルマは、いつかは頑張れば
自分も乗れると言う希望の象徴であったが、
来るべき時代には、そういう存在でなくなっているだろう。



それが私の深い欠落した気持ちの原因なのである。
この問題が好転する可能性と理由は、あるだろうか。
Posted at 2018/04/05 03:37:28 | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「AI構文と少子化の時代 http://cvw.jp/b/176891/48478480/
何シテル?   06/10 02:28
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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