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イイね!
2010年10月23日

トヨタ・センチュリーに乗ってみて

トヨタ・センチュリーに乗ってみて というわけで,先日の東京へ帰った時にセンチュリーに乗ってみました.
乗ってみましたといえど,試乗車なんてまずあり得ない(のに,なぜかトヨタの試乗車検索では検索ができる…どこかにあるのか?)クルマですので,メガウェブの「ライドワン」を利用して乗ってみました.
運転させていただいたのはフロアシフト車で,色は瑞雲デミュアーブルーマイカメタリックモリブデンという,要するに明るいブルーグレーです.(笑)

今回試してみたことの一つが
「1速ホールドでレブリミットまで回してみる」
ということです.
試乗が始まって,すぐに直線がありますので試してみると…まるでモーターのようです.
音はシューンと回っていくのですが振動がない.気づくとスピードメーターが示す速度が頭打ちになっている感じです.
加速感もこのままずーっと続くのか,と思うほどトルクの谷がなく,なめらかにレブリミットまで回ってくれます.

これ以外にもセンチュリーしか味わえないであろう内容はいくらでもあります.
エンジンをかけた瞬間にシューンと回ること(ブロロン,という濁った音じゃない).
走りだしても,段差を乗り越えたことは運転していると分かりますがショックが丸くて瞬間に減衰してくれること.
スラローム走行では重さをやや感じるものの,予想よりはスラスラとこなしてくれること.
騒音の抜けがすごく爽やかで,なのにどこか重厚な感じを漂わせる室内空間.

段差がうんぬんは,サスペンションは基本的にソフトでも身がしっかり詰まっていて(つまりスカではない),ボディの剛性感が高く,シートのダンピングが柔らかく掴んでくれること,その相乗効果が乗り手として「すごく優しい」印象を受けます.
スラローム走行でも同じく,ステアリングのシステムが基本的にがっちり作ってあって,サスペンションがスカでないからこそ,重いながらも身のこなしが軽やか(表現はおかしいのですが,本当にこう表現する以外に手がない)だと感じるのではないかと思います.
ボディの剛性感が高いので,運転していてもしっかり足回りが追従してくれ,多少の入力では足回りですべて片付いてしまっているのではないか?と感じるほどにしっかり作ってあります.
なのに騒音が入ってきても気持ち良く抜ける感触を抱くのは,つまり遮音・吸音が適材適所で使い分けてあり,その設計が見事だと言う以外に表現できません.

気になる点は唯一,ステアリングが軽いことです.
これはショーファーカーとして迎賓館などの低速で走る機会が多く,その際に移動しやすいようにあえて軽く作られているのかもしれません.しかしステアリングの径が大きく,これだけしっかりボディが造ってあるのならば,もう少し重く味付けしてもいいように感じます.

最後にまとめると,トヨタのラインアップで一番高い(レクサスLS600hLの方がもっと高いですが)クルマの完成度は,他のどれと比べても桁違いに高いということです.
お値段だってそれは1000万円オーバー(車両本体価格が1208万円)の車ですが,それに見合うだけの価値は十分にあると思います.
LSとの違いは何か?と言われると,LSの場合はオーナー向けであり,ステアリングやサスペンションの味付けがやはり「自らステアリングを握って走る」という方向性にも意識されていることに対し,センチュリーは基本的に後席乗員への配慮が最優先されていること,が大きな違いであると思います.
よって,運転されることがお好きならばLSの方が魅力的に映るかもしれませんが,センチュリーも見た目を裏切って,運転することも結構面白いクルマではないかと思います.

その他,写真を中心に解説したものはこちら(別ウィンドウで開きます)からご覧ください.
ブログ一覧 | 自動車関連 | 日記
Posted at 2010/10/23 22:10:47

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この記事へのコメント

2010年10月24日 22:29
こんばんは。

堪能されたようですね。

確かに、この車は異質ですよね。
これを一般道や高速道路で乗れるなら、もう少し分かってもらえると思いますが、基本的な印象はトヨタ~さんが感じたそのままだと思います。

運転者の立場としては、もう少しハンドリングがシャープだと運転しやすいと思っています。
コメントへの返答
2010年10月25日 22:39
センちゃんさん,コメントありがとうございます.

ちょっとした構内試乗なので,堪能ってほどではないですが,一部を味わってきました.

レクサスLSと基本的には同じような,それでも何かが違う印象を受けました.
もし,どこか高速道路であったり一般道路で運転する機会があれば,もう少し違う側面も見えるのではないかな,と思います.

ハンドリングがシャープだったら,私も同様です.
それならば,もう少し「ハンドルを握っても十分楽しい」と思えるのですが….現状は「思ったよりも楽しい」というレベルだな,と感じました.
2010年10月25日 1:17
こんばんは。
初コメ失礼します。
このクルマは、とある一人の開発者が、
毎日乗ってカイゼンを続けています。
ステアリングが大きいのは、超高級車の世界では、
「運転者のステアリング裁きが外から見えてはいけない」
という考え方に基づき、基本的に送りハンドルで操作することを
想定しているからです。このことは、かつてのロールスロイスが、
オーナーに雇われた運転手(ショーファー)を研修する時に言われていたことのようです。
ちなみにこのクルマ、原価=ほぼ売価という、珍しいクルマです。
長文、失礼しました。
コメントへの返答
2010年10月25日 22:44
うめお@テストドライブさん,コメントありがとうございます.
こちらこそ,こっそり「じどうしゃ学」を拝見しております.コメントを残さずに申し訳ありません….
センチュリーのこだわりについて,ご教示頂きありがとうございます.
ハンドルの大きさについては私は文句がないのですが,ハンドルが大きいならばパワーステアリングのアシスト量をもう少し減らしても,十分に操陀トルク(でいいのか?)を発生させることができますし,取り回ししやすさと運転時のフィーリングが向上するのではないかな?と思いました.
このクルマに関しては,ショーファー向けの研修を行っているとは聞いたことがないですが,ロールスロイスとベントレーは今も行っているようですね….ちょっと興味があります.

最後になりましたが,こちらこそ,こんなところですがよろしくお願いいたします.
2010年11月8日 11:12
楽しんでこられたのですね♪
いやいや、しかしまぁ…やはりというのか、何と言うべきか、一般車とはやはり一線を画した感覚で様々なところが造り込まれているというのを感じました。。
確か天皇家の御料車はこれをベースにしたロイヤルでしたね。。そうなると、これをベースに更に色んなところが規格外でできてるんでしょうね…。
確かにセンチュリーはオーナーが運転するというにはイメージ的にも違和感がありますし、お偉方のための車であり、後席に座る人こそ主賓という感じですからねw
いやいや、イイモノを見せてもらったように思います♪
コメントへの返答
2010年11月8日 22:18
Esperanzaさん,コメントありがとうございます.
一般車とは全く違う目線,気配りがふんだんに取り込まれたクルマです.これだけの気配りがあって1200万円は安いと思うほどです(笑)
ロイヤルとなると特注車,一応センチュリーベースという以外は全く違うのではないか?と思うほど新規で製作されている部品が多いので,もう全く規格外だと思います.
現行センチュリーはオーナーカーという目線は入っていないせいか,ステアリングを握るよりは後席の乗員がメインと言いますか,後席の気配りってここまでできるのか…と,ものすごく感動いたしました.

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