
今朝はザーザー降る雨音で目覚めて、
山へ出掛ける気分じゃないなあ。( ̄(工) ̄)
走るのはお休みして座学です。
i-DMとG-Bowlアプリ
どちらも動きに注目しますが、じっくり
比べるとけっこう視点が違ってますね。
端的に言うと…
i-DMはクルマの動きから乗員の揺れに注目して動きの質を指標化。
→乗員の乗り心地からクルマの動きを評価。
G-Bowlアプリはクルマの動きを測定して加速度発生パターンを可視化。
→クルマの動きを思い通りに操っているかを見る。
つまり、i-DMはクルマの動きを捉えていながら、直接それを評価せずに、
乗員(バネマスモデル)の揺れに置き換えて間接的に評価してます。
クルマの動きを乗員の揺れに置き換えることで、快適〜不快の尺度に移して
動きの質が良い〜悪いを判定可能にしてます。
複雑な動きをシンプルに良否判定できて、面白い考え方だと思います。
でも、この評価軸で正しい運転が正確に評価出来るのか? まだ疑問です。
「運転が上手い人は高スコアが取れる」
しかし
「高スコアが取れた人が運転上手とは限らない」という事実。
私は街乗り限定で、i-DM5thステージ アベレージ5.0に届くようになりましたが、
運転が上手くなったという実感は無くて、すごく丁寧になった、わずかな揺れ
(加速度変化)にも敏感になったと感じてます。
i-DMが登場する直前、マツダは動きの評価軸をどう捉えていたのか、おさらい
してみました。もっとも私は今日初めて読んだのでまだ予習の段階ですが。^^;
マツダ技報「
新型プレマシー ダイナミックフィールの統一感」
駆け足で端折って概説すると…
「意のままに操れる」を目標に、減速→旋回→加速の連携性、すなわち
「G(加速度)のつながりの良さ」を進化させようとマツダは考え、評価軸として
G-Gダイアグラム(G-Bowlアプリのボール軌跡に相当)の形状に注目します。
冒頭画像はG-Gダイアグラム形状と乗員頭部に働く加速度パターンを示してます。
マツダ技報では、
頭部を支える筋肉の筋電図を調べて、ダイアグラム形状の違いで
身体への負担が異なることを突き止め、だから軌跡は円形が望ましいとしてます。
他の研究、車両運動力学からも軌跡は円形が合理的だと結論付け、G-Gダイアグラムが
円形になることを目標に、新型(現行)プレマシーを開発したと論旨は進みます。
で、結論はG-Gダイアグラムの軌跡が円形になるように、ハンドル、アクセル、
ブレーキの入力/出力関係を、リニアリティを改善したと。(端折り過ぎ。^^; )
ここで大事なことは、
円形にし易いようにリニアリティを高めた、ということです。
誰が運転しても、自動的にG-Gダイアグラムの軌跡が円形になる訳ではありません。
つまり、円形になるような連携操作は
依然としてドライバーの腕次第
という事実です。
i-DMのバネマスモデルは、乗員頭部(マス)と支える筋肉(バネ)を想定したのかな。
G-Gダイアグラムを円形にするのが目標なら、
X/Y合成加速度で評価するのが本筋では?
でも
i-DMはX/Y成分を別々に判定してます。おそらく合成するよりX/Y各方向の揺れで
捉えた方がシンプルな評価軸になると考えて、分り易さ優先であえて分解したのかな〜?
いきなりX/Y合成Gの軌跡を円形に回せでは、運転初心者には敷居が高すぎるでしょう。
ならば、操作系をハンドル(X)とペダル(Y)に分けて、Good(青) / OK(緑) / NG(白) の
3段階表示と、結果を5点満点で採点すれば取っ付き易いだろうと。
この先、i-DMが進化するとしたら… 現状の導入初期の簡易評価から、本来目標とした
方向(G-Gダイアグラムが円形に出来てるか)へ向かうのかなー? と想像してます。^^
記事の最後は私の妄想の産物です。真実は分かりませーん。^^;
G-Bowlをお楽しみ中の方は、上記マツダ技報を読むとよく分かって面白いかも。^^
Posted at 2014/08/16 13:02:32 | |
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