
前回の
シャアザクからドエライ間隔が開いてしまいました。
5ヶ月やで ごかげつw 何しててんw
シャアザク(のウェザリング)に入魂して燃え尽きたのもあり、
クルマで久しぶりにサーキット活動したシーズンだったり、
なかなか「次はこれを仕上げよう」というスイッチが入らずでしたん。
OZ-10VMSX ガンダムアスクレプオス
この
舌噛みそうな名前の機体は、
作品No.8のリーオーと同じ世界観、『ガンダムW』シリーズ。
の、外伝というか公認同人誌みたいな『ガンダムW G-UNIT』というコミックの機体。
面倒なのでザックリだけ解説しますと、
主人公機 ガンダム ジェミナス と同型の2号機。が、敵組織に奪われ改修された姿。
「2号機はパクられる」ガンダムあるある様式美w
元のジェミナスはオーソドックス・シンプルな面白味の無い優等生タイプながら、このアスクレプオスはゴリゴリのイカツいシルエットで格闘戦に全振りという極端な機体。
かなーりマイナーな作品で、ぶっちゃけワタクシもゲームでしか知らないw
その最大の特徴は、巨大な肩アーマーが変形して格闘用クローになる事。
更に格闘形態では頭部をバイザー状のアーマーで被い、蟹の様なルックスに。
俗称 ズゴッグガンダムwww
で。
実はこのアスクレプオスは去年の暮れに完全新規造形の新キットが出たんですが、
公式通販サイトのプレバン限定だし、全体のシルエットはカッコ良くはなっているけど(オリジナルデザインを幾分無視している部分もあり)、
肝心の爪のデザインがビミョー。
なんか爪太くね?(´Д`)
旧キットでは固定&一体パーツの爪を、
新キットは可動&別パーツ化したのは確かに進歩なんですが…
爪のシャープさが皆無になり、可動の向きが “閉じ” で、個人的には逆に “開いて” 欲しい。
ソンナコンナデ
旧キットを改造して可動させればいんじゃね?( ゚д゚)
という無謀なチャレンジ勃発w
今回の最大テーマはソレです。
~ ~ ~ ~ ~
早速、問題の爪を分割します。
分割したいラインに沿ってかなり深くスジボリします。
通常のスジボリと違い垂直に彫ってもあまり意味がないので、斜めに切り込むイメージ。
感覚として、普通のディティールアップ用のスジボリの3倍くらい深く彫ります。
これでもか、と彫ったら
そこにエナメル溶剤を流し込みます。
数分置いて、爪の部分を握って少しずつ左右に力を掛けます。
ミシミシという感じで少しずつ動いてきたらOK。
更に溶剤を足して溶かしていきます。
モキッと折れて成功。
これが
エナメル割りという技。
スジボリ箇所にエナメル塗料を塗ると、テンションが掛かったときにその部分が破損する事がある、という
本来は失敗パターンとして忌み嫌われる事例を逆手に取った手法。
でもやってみた感じ、
「割る気でやってもそうそう割れないw」んですけど…?
分割完了。
可動させる為の軸受けは当然見えない内側で処理したい。
となると、端切れランナーと余剰ポリキャップを使って回転軸を作るか、と。
すると問題が。
ポリキャップ=ポリプロピレンには接着剤が(プラモ用セメントも瞬間接着剤も)使えない。
軸を固定できない。
で、調べたら、
それを可能にするプライマー(表面処理剤)があるんですよwww
何でもあるなこの世界ww
用途がニッチ過ぎるからか、めっちゃ少量やのにまぁまぁ値段するw
塗装もちょっと一手間増やして、
ブレード部分は、アクリル(水性)の金→エナメルの黒で墨入れ→エナメルのクリアオレンジ&イエロー。
あ、ちなみに。
当初は上側の二枚刃の方も分割しようと思ってたんですが…
一枚刃の下側と違って “見えない内側で可動軸を取り付ける” 為の
空間が無かったので断念。
でも分割した方が塗装が格段に楽になったな、とこの時思ったw
可動改造しなくても分割は有りだったかも。
で、
ここが今回のハイライト。
社外秘レベルの情報を公開!(笑)
端切れランナーを余ったポリキャップに通して軸にする。
(ポリキャップの穴に対してランナーの太さが足りなかったので、エナメル塗料を何度か塗って太さを増して調節)
高さを調節するためにプラ板を細く切ってスペーサーにして挟む。
ブレードとスペーサーを、セメント接着剤で仮留めしてから、瞬間接着剤でガチッと固定。
続いて軸のランナーと、同様に仮留め→固定。
最後にポリキャップ(にプライマーを塗って)、瞬間接着剤で固定。ここが一発勝負で難しい…(´-ω-`)
正直…
こんなに上手くいくと思ってなかったw
でも、もう片方は最後にポリキャップを固定する所で失敗して(回転軸に接着剤が入ってしまって)、
可動しなくなりましたwww
…というワケで…
この肩アーマー兼クローの部分だけ先に作って、他の部分は後からやっつけ仕事。
あ、でも、
事前にレビューを読んで、旧キットならではの作りが雑な部分を幾つか対策。
スカスカの裏側が丸見えな所にディティール追加、
隙間が空きすぎて中が丸見えな所を蓋、
ポリキャップが丸見えな所に蓋、
長さが足りなくて腕がポロリしやすい軸を延長。
ソンナコンナデ
凹凸モールド追加、一切無し。
デカールもかなり控えめ。
で、ホントに爪以外はテキトーに仕上げて…
~ ~ ~ ~ ~
基本形態 素立ち。
肩アーマーをクローに変形し、
ズゴッグモード(笑)。
完全に蟹である…
やっつけ仕事と言いつつ、
付属のシールは不使用で、塗り分けは全て塗装。いつものポリシー。( ̄▽ ̄;)
マスクのシトロエンマーク(違)、目の周りのクマドリ(違)、カメラアイ。全てエナメル筆塗りで塗り分け。
トサカ部分の赤紫は、ホントは1mm幅のマスキングテープで合わせ目を埋めてその上から塗装するつもりだったんですが、
「幅が狭すぎて綺麗に貼れなそうだな…メンドイな…閉じ合わせる前に左右別々に塗るか…」
という手抜きを発動したせいで、溝がクッキリ出てしまった(爆)。
脚の合わせ目に跨がる金色塗装はちゃんとマスキングテープで埋めてます。( ̄▽ ̄;)
また、これもいつものアレですが、
差し色の金にしろ、カメラレンズ部分の赤紫にしろ、指定の色味より渋めにしてます。
メインカラーの白ももっとトーンの暗い色にしようかと思っていたけど、前に買っていた新品のマットホワイトの缶をさっさと使ってしまおうと。
というか。
「白」を使ったの初めてw
連邦機をよく作る人なら白の消費量多そうやけど、ワタクシそんな
兵器として有り得ない色は好きくないのでw 基本使いませぬ。
差し色用にエナメルでチョチョっと使った事はありますが、
ラッカー(缶スプレー)の白を広範囲に使うのは初めて。
そこで思ったこと。
エナメルだけかと思ってたけど、缶スプレーでも
白って隠蔽力悪すぎね?(-公- ;)
下地の色に負けすぎ。
エナメルは特に酷いけど、ラッカーでもそれは感じる。
白一色塗りなら良いんやけど、塗り分けすると色々気になる。
これじゃぁ白にしたいところはサフから白にせなアカンやん。(´Д`)
タミヤの塗料がそうなんでしょーか…?
どっちみち、タミヤの缶スプレーは今持ってる分を使いきったら順次クレオスに切り替えていくつもりですが(エナメルとの浸食の問題)、
やっぱ “模型屋が後から作った塗料(タミヤ)” と “塗料屋が作った塗料(クレオス)” では違うんじゃないかという気がしてる。
余談…
プラモの世界の人間にとってGSIクレオスという会社はただ “ホビー用塗料メーカー” って認識だけど、実は商社なのねw
しかもメインは衣料用繊維。工業用化学品(塗料含む)の副産物でホビー塗料を展開。知ってるとちょっと面白い話。
全体グレーサフ→白にするところをマスキング→紫缶スプレー→マスキングを反転して白缶スプレー→発色悪いからついつい重ね塗り→マスキングの隙間から滲む→修正しようとしてドツボにハマる
┐(´д`)┌
ただ、今回一つ拾ったのは、
付属のシールをマスキング代わりに貼ると、マスキングテープよりも粘着力が強く密着していて隙間が無いから塗り分けは綺麗に出来る。(ズゴッグヘッドアーマーの真ん中の赤いセンサーカメラの所)
が。
剥がすときに糊が残るとより悲惨。( ̄▽ ̄;)
まぁ、
ゆーて今回は、爪の改造がメインの習作だし、
どーせ激安キット(定価880円w)なので、仕上がりの精度は求めてない。(・ε・` )
このクローはいずれミキシングで使いたいなぁと思いながら、また可動加工すんのメンドイな…w