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2018年02月26日 イイね!

2月の読書

2月の読書えー…
週末にお山に上がったら、
アシのヘタリ具合が予想以上に悪化してまして。
「こんな一気に酷くなる?」ってくらい。
タイヤ新品なのに、ケツは滑るわラインはズレるわロールの収まり悪いわ、全然踏めない。特にリアが全く仕事してない。

なので、
やはり次期車高調選定を急ピッチで進めねばならぬ感じ。
色々と考え、数名の方のリアルな意見も聞き、
“某・青いヤツ” にしようかと思って見積もり問い合わせ中。
です。










 トマス・オルディ・フーヴェルト 『魔女の棲む町』 (2016)

原題『HEX』


ミステリーだと思ったらパニックホラーだったw
映画向きの内容だと思いますが、下手に映像化すると恐怖描写ばかり頑張ってしまって
根底にあるテーマ性が薄れる気もする。
…てーか、原作があるものの映画化って大体そんな傾向ですけどね。


ブラックスプリング。この町には邪悪な魔女が棲んでいる。
魔女の呪いのせいで、住民たちは別の場所へ移り住む事ができない。
町を離れようとすれば死への願望が植えつけられてしまい、自殺するか町に戻るしかなかった。
魔女との奇妙な共存生活を300年以上続ける町。呪いは未来永劫続くのか。


この物語の "魔女" は、ふつーにイメージするところの魔法使いではなく、
一言で言えばゾンビです。地縛霊みたいな感じですが、物理的に存在します。
300年前に魔女裁判で処刑された女がどういうワケか朽ち果てずに存在し続け、
時には町の通りに、時には個人住宅の中に、唐突に現れ数時間ただそこに立ち続け、唐突に消える。
「町から出られない」という呪いを除けば、特に害があるわけではないが、
かつて町の人々がその呪いに挑んだ時には凄惨な結果に終わった。
以来、町の人々は魔女には干渉せず暮らしていくことを選んだ。
しかし、時代錯誤な町の生活に異を唱える若者達数人が魔女に過激な悪戯をしたことで悲劇の幕が再び上がる。


どんどん状況が悪くなり、秩序が崩れていく様がある意味で気持ち良い。
均衡を保つことを放棄した時、心は平穏になる。
いわゆるバッドエンドに向かう流れですが、後半は結構哲学的で興味深い展開になります。

"邪悪な存在" というのは如何にして "そうなった" のか。
ある意味では「フランケンシュタインの怪物」の再解釈のような面もある。


著者はオランダ人で、物語の舞台も元々はオランダだったが、
これはアメリカを舞台にリライトされたバージョン。
基本の流れは同じながら、物語の結末も含め色々変わっているらしく、かといって続編でもなく、Version1.5とでも言うべきか。















 ヴィクトリア・エイヴヤード 『レッド・クイーン』 (2015)


「また “赤ネタ” かよw」とか言うなそこw
一転、爽快にサクサク読めるファンタジーもの。
下剋上精神と裏切りに満ち溢れたガッツィーな内容(笑)。


貧しい村で暮らす少女メアは、ある日不思議な力に目覚める。
それは奴隷階級 "レッド" が決して持つ筈の無い、支配階級 "シルバー" の力だった。
メアは直ちに王家に捕らえられ、名前と身分を奪われ "行方不明になっていたシルバーの王女" に仕立て上げられる。
宮殿で待ち受ける謀略と裏切り、冷酷な国王と王妃、王子に取り入る少女達の争い、王家転覆を目論むレジスタンス。
それらの間で翻弄されるメアの運命は。



"力" というのは、超能力とか魔法とかそういう感じのです。
やたらと筋力が上がる能力、火を操る能力、水を操る能力、植物を操る能力、光と影を制御し姿を消す能力、金属を操る能力、治癒能力、相手の記憶を探る能力、相手の能力を封じる能力。
それらの能力は血縁で引き継がれ、一つの血族は一つの能力しか持たない。
〇〇家は火の家系、△△家は水の家系、みたいな。

属性ジャンケンみたいな面もあり、JRPG的な感覚なのかな?とか思いつつ、
たぶん著者的にはアメコミの世界の方が近いのかも。


メアが目覚める能力は
だが、これが少しワケアリ。
シルバーの "能力" は、”既に存在するモノを操る能力であり、新たに生み出す事はできない” らしい。
例えば水の能力者は、近くに水があればその水を操れるが、一滴も水の無い場所では何もできない。
火の能力者も、小さな火花を出す着火装置を仕込んだブレスレットをつけている。
だが、メアの能力は "無から電気を生み出す" もの。
これが物語の鍵になっていきます。


が、元々3部作として構想されたものらしく、本作だけではいくつもの謎が残されたまま。
1作目は勢いが大事というアレか、なかなかスピーディな展開で飽きません。
且つ、テーマの一つが "裏切り" なので、王道の青春冒険モノとは一味違う展開が多い。

読後も、まだこの世界に浸っていたいと思わせる出来。
続刊の刊行を待つ。(・∀・)




Posted at 2018/02/26 01:00:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記
2018年01月29日 イイね!

1月の読書

1月の読書まいど。
去年の暮れから、ちょーっと読書熱が下がってきた感があって、
この『◯月の読書』シリーズも、
毎月締め切りに追われて読む(笑)のがちょっとシンドイなぁと思っていたものの、
結局また「お、これ今月中に読みきれるんじゃね?」とか思って間に合わせようとしているww

んま、今月は実質1週間しか使ってないですけど。
正月休みとかアレとかソレとかでダラダラしてて、本を手に取ったのが月の半分過ぎてから。











 リチャード・ハーマン 『ワルシャワ大空戦』 (1999)

原題『EDGE OF HONOR』


古本屋で物色してきたモノ。
シリーズ物の2作目ということだけど、特に問題も違和感も無く読めました。


著者は元アメリカ空軍のパイロット。実際にファントムやイーグルで飛んでいた人物。
AceCombatオタクのワタクシとしては琴線に触れるワケですw
表紙絵も良いじゃない。(*´Д`)ハァハァ
ファイティングファルコン(じゃなくてヴァイパーw)とフランカー(じゃなくてターミネーターw)。
とりあえずね、ワタクシ個人的にはね、
フランカーは世界一美しい戦闘機だと思います、はい。
本作では名も無き敵役ですけどね。


と、脱線しましたが。


あのね、とりあえずね、こういう海外小説の邦題ってなんでこうダサいの?w原題のカケラもねーしw
ネタバレになりますが、内容全然「大空戦」じゃねーしwww
空戦してる場所ワルシャワじゃねーしwwwww

小説にしろ映画にしろ、こういう "目を引きたいだけの誇大広告的邦題" はマジでどうにかしようぜ…
(まぁ、原題も大して意味無いけどw)


でも別にそういうドッグファイト的な部分の描写に期待して読んだワケでもなく、
読み物として娯楽小説として良さそうだなと思ったから買ったのです。
で、実際、ただの軍事ヲタ小説なんかではなく、よくできた読み物だと思います。


登場人物が非常に多く、なかなか把握しきれないまま話が進みますが、
合衆国大統領の何代かを架空の人物に置き換えてパラレル歴史を作り込んである設定もしっかりしているし、
複数の主要人物を切り替えながら、更にその子供たちの視点の青春要素や、大人の恋やお色気要素も入ったり、
世界警察たるアメリカ精神を根底に太く横たえ、外交、大使館の内部事情、選挙戦の舞台裏など、アメリカという国がよくわかる。
また本作の重要な舞台となる、ポーランドという地政学的に非常にビミョーな国の歴史的背景や国民性も掘り下げて描写する等、
一言で言って、ハイレベル。
もちろん、戦闘機に関する部分は流石本職ならではと唸る圧巻のリアル。


まだまだ続くシリーズっぽいから、見つけたら読んでみようかな、というところ。


























PS4持ってないし買う予定もないからAC7はお預けですけどねー…( ̄. ̄;)




Posted at 2018/01/29 22:00:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記
2017年12月25日 イイね!

12月の読書 …と12月のCD

12月の読書 …と12月のCD今年の読書、28冊。少っ。(; -´ω`-)

一年通じて、サーキットブログの構想・執筆に忙しかったりしたのもありますが、
最近、新刊漁りが停滞してきたのと、
先月国王さんに言われたように、読んでるジャンルがマンネリ化している嫌いは確かにある。

けど、

あくまで "趣味" の読書だし、
音楽と一緒で、無理に違うジャンルに手を出す事もあるまい。( ̄▽ ̄;)
HR/HMが9割、残り少しでJazzとClassicを嗜む程度のワタクシですが、
まかり間違ってもラップやレゲエを聴く事など有り得ないしw

ただまぁ、ちょっと今後読書ペースは落ちるような予感。
来年は毎月こうやって読書感想文を書くかどうかわかりませんね。あんまり需要無いしww

今年読んだ本の中で一番印象深かったのは
ハリー・クレッシング 『料理人』です。半世紀前の本ぢゃんw















 マーク・グリーニー 『暗殺者の飛躍』 (2017)

原題『GUNMETAL GRAY』


グレイマンシリーズの6作目。
1〜5作目まで続いた "CIAに追われる謎" の展開が終わり、新展開となる今作。
これまで一貫してジェントリーの "動機" であったものが無くなり、今まで命を狙ってきていた組織が逆に味方になり、というと、
正直、ストーリーに緊張感が無くなってダレると予想。
コグリン&デイヴィスのカイル・スワンソンシリーズがそのパターンに近いので、グレイマンまでそうなったら嫌だなぁという懸念で、発売直後(9月)に買ってはいたものの今まで読んでいなかったという。

上巻を読んでいる間はその懸念が現実味を帯びていく。
ジェントリー自身に大した動機が無く、後付けの理由で "いつものドンパチ" に巻き込まれていくような感じ。
が。
下巻に入ると、なかなか面白いことに。
命令無視して上官をシカトしたり、任務に関係無い民間人救出をして窮地に陥ったり、
「そうそうジェントリーってこんなヤツやったよな( ̄▽ ̄)」という展開。

ずっと孤独な戦いをしてきたジェントリーが、今回 "組織" の庇護を受けて作戦行動するわけですが、
ジェントリーはいわば自営業タイプ。今更会社員が勤まるワケがないw
相変わらず痛快な反骨精神を発揮するジェントリー。
これは良い意味で期待を裏切ってきてくれたし、ある意味では逆に「これでこそ」。

過去5作では、それなりにヒロイン的な存在も居たものの、毎回1作品で終わってしまう展開が続いていたので
今作で得た "ボンドガール" は今後もちゃんと絡んできてくれることを願う。





















で、先週、ごっつい久しぶりにCDを買い込んだのでそれも披露。(誰も見んカラ…シランガナ…)











 The Dark Element 『THE DARK ELEMENT』 (2017)
  "Dead To Me"

 SunStorm 『Edge of Tomorrow』 (2016)
  "Edge of Tomorrow"

 SkyWings 『GRACE GRADE』 (2012)
  "Anymore"

 Galneryus 『ULTIMATE SACRIFICE』 (2017)
  "ULTIMATE SACRIFICE"

 All That Remains 『MADNESS』 (2017)
  "Halo"

 Dead by April 『WORLDS COLLIDE』 (2017)
  "Crying Over You"





「元NightWish アネット + 元SonataArctica ヤニ」のDark Element。
ハズレであるハズが無いのだが、開けてみたら思った以上にNightWish(ツォーマス・ホロパイネン)っぽい音で笑った。( ̄▽ ̄;)
アネットもNightWishの時より伸び伸びできてるから良いと思う。

他のはもうお馴染みのバンドの新作を買ってるだけですが…
Sky wingsは、昔インディーズのデモ音源を1曲だけ聴いた時に「この方向性は好きだけど、もう一息二息頑張ってほしいなぁ、今後に期待!」と思っていたのが、
たまたま久しぶりに耳にしたら「エエヤン!(°∀°)」となって音源確保。
相変わらず、恥ずかしいくらいのXA(臭)メタル。無茶振りハイトーンw だがそれが良い!ww




Posted at 2017/12/25 21:00:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記
2017年11月28日 イイね!

11月の読書

11月の読書
はい、岡国まだですよw
読書感想文にお付き合いくださいw
ワタクシも早く岡国ネタ書きたいんですけどね、
じっくり腰を据えて落ち着いて書きたいと思うので、
先に片付けるモン片付けておきたいというアレです。
でも、子供の頃は夏休みの宿題は完全後回しで放置してるタイプでしたがw















 ジョージ・オーウェル 『一九八四年』 (1949)


ジョージ・オーウェルは読んどかなあかんやろ、と。
ちなみに、ハルキ・ムラカミの『1Q84』とは関係ありませんw


<ビッグ・ブラザー> 率いる “党” が全てを支配する全体主義的近未来。
“共通の敵” を作り出し、それに対する憎悪で団結心忠誠心を煽る憎悪運動
言葉を単純化して語彙を減らし、反体制的な思考をしにくくさせる新言語ニュースピーク
公私を問わず人々の言動をあらゆる場所で監視するテレスクリーン。その実働部隊、思考警察
過去の記録を改竄する真理省、反体制的人物を拷問し修正する愛情省。架空の経済効果を報道し、実際は最低限の配給制度を管理する潤沢省。経済は回し続け、しかし個人に富は与えない、その最適解として架空の戦争を展開し続ける平和省
党が黒と言えば白も黒。紛れもない黒。しかし、それは後に覆り白とされる事もある。その時、それが黒だった事実は存在しなくなり、最初から白であり続けた。

真理省記録局に勤務し、歴史の改竄を仕事としている主人公ウィンストン・スミスは、以前より、完璧な服従を強いる体制に不満を抱いていた。
彼はある時、同じ党員ながら奔放な美女ジュリアと恋に落ちたことを契機に、伝説的な反体制派 <ゴールドスタイン> が組織したと噂される地下活動に惹かれるようになるが…



共産主義が究極に行き着くところはこうなのだろう、という世界。
本作が発表された1949年は、正に共産主義の全盛期。
作中の <ビッグ・ブラザー> の描写がスターリンに酷似しているのも偶然ではなかろう。

今21世紀に生きる我々がコレを読んでも、あくまでフィクションとして読める(とはいえ、今の日本にも幾らか通じる部分はあり、色々と考えさせられる)が、オーウェルはどんな気持ちでコレを書いたのだろうか。
差し迫った脅威、起こりうる未来。
しかしその時 “東側” ではこれは既に現実だった。
…そして、北の将軍様の所は今もコレをやっているワケで。

Red13指定 必読図書。















 シェイマス・スミス 『わが名はレッド』 (2002)

『Red Dock』


はい、出オチですw
古本屋で見つけて、あらすじすら確認せずにタイトルだけで買いましたww
ジャンル的にはミステリーなので普段から読んでる領域。
コレはイッとかなあかんでしょw


孤児院育ちで犯罪組織の幹部になった主人公が、
自分が孤児院に入る原因となった人々に壮大な意趣返しの復讐をするお話。



…と言うのも、この作品の発表の少し前90年代に、アイルランドの多くのカトリック系孤児院が伝統的に虐待を行っており児童の強制労働所のようなものだったという事が暴露され、当時の首相が謝罪声名を出した。
それに絡めての社会派ネタが根底にありつつ。
中盤から飛び道具的な展開になり、また主人公のドライな性格も相まって、ふつーの物語とはひと味違います。
「ふつーやったらそこはこうするでしょ!?」って所を色々と外してくるw
…が、それも全て、読み終えたときには合点が行く伏線。

完全にネタで買ったけども、意外性のあるストーリーで楽しめました。















 スティーヴン・ハンター 『魔弾』 (1980)

『THE MASTER SNIPER』


以前読んだ『Jack the Ripper』モノが面白かった…というか「この作家は頭が良いな」と思ったので他の作品も読んでみたいとずっと思っていたのですが、
なにぶんスティーヴン・ハンターというと、所謂 "スワガー・サーガ" の連作の数が凄いので、なかなかそれをイチから手を出すというのが気が引ける。シリーズ物の良し悪しですね。
ので、何か単品が見つかったら良いのに、と古本屋を物色していて見つけたのがコレ。
ハンターのデビュー作で御座います。


物語の始まりは1945年1月。つまり二次大戦末期、ナチス統治下のドイツ。
ドイツの敗色が濃厚になるなか、ナチス親衛隊は持てる力の全てを結集して、ある作戦を実行に移そうとしていた。
作戦の中心人物は、武装親衛隊一の狙撃の名手 レップ中佐。
一方、偶然にその作戦を察知した連合国側の戦略事務局に属するリーツ大尉とアウスウェイス少佐は、わずかな手がかりを辿って作戦の全容を明らかにしようと奔走する。
レップが狙撃しようとしている相手は? 作戦の目的は何なのか?



この作品(に限らず、ハンターの著作)の上手いところは、それぞれの人物、それぞれの陣営の視点をニュートラルに描いている点。
どちらかの思想に肩入れするわけではなく、事実として冷静に描く。
例えば本作では、ナチスドイツと切っては切れない "ユダヤ人強制収容所" に関して。
それに対する価値観を多くの立場で描いている。そして、どれも一個人の感覚としてリアルさを持っている。
脇役の個性も非常に際立っていて「いるいる、こういうヤツ」と膝を打つ。
とある脇役が終盤に重要なポジションに躍り出る、成長物語的な展開も流石の構成力。

またナチス物のある意味一つの安定感として、SSの徹頭徹尾の悪役っぷりがある。
ヒムラーという名前が出てくるとなぜか「あぁ来た来た」とニヤっとくるのは不謹慎か?w




Posted at 2017/11/28 21:00:19 | コメント(2) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記
2017年10月26日 イイね!

10月の読書

10月の読書はい、今月もなんとかカツカツようやく2冊。
ちょっと最近読書熱が下がり気味です。
いや、読みだして "入って" しまえば早いから別に熱がどうこうでもないのか。
単に忙しい? 気が他の事に向いてる?
まぁ、筑波の準備はドタバタしてましたが。

…なんかねぇ…
また台風来てますねぇ…
週替わり台風かよ。
日曜の朝はまだ関東には掛かって無いかもですけど、
ドライで走るのは望み薄か…
ワタクシが筑波走る時くらいジッとしてろっての←















 キジ・ジョンスン 『霧に橋を架ける』 (2012)

『THE MAN WHO BRIDGED THE MIST』


んまぁここ最近、読書のモチベーションが若干下がってるのは確かで、
それは「本屋に並んでる中で、面白そうな目ぼしい長編をあらかた読んでしまった感」がありまして。
ここのところ短編集が多いのもそういう理由です。( ̄▽ ̄;)

んで、これも短編集。
タイトルになんとなくソソられて前から気にはなってたけど「んー…短編かぁ…」と棚に戻していた一冊。
結局、読後に思った事も、
表題作の中編『霧に橋を架ける』をもうちょっと膨らませて長編にして1冊にしてほしい、という身も蓋もない感想。

『26モンキーズ、そして時の裂け目』や『蜜蜂の川の流れる先で』といった短編で見られる、動物をテーマにして別れの哀愁を描く作風が得意な作家らしいです。
んが、中には女性(女子の世界)特有の残酷さが出ている、良い気のしない話もあり。
「…で?だから?」というような話もあったり。全体的に短編が短すぎて物足りない。
『シュレディンガーのキャットハウス(娼館)』はそのタイトルからしてニヤリとして、内容も正にタイトルから連想するまんまのモノで、「割と誰でも思いつきそうな話だけど、実際に活字化してみた事が面白い」と思った。
※シュレディンガーの猫:
超ザックリ乱暴に一言で言うと、「蓋のついた箱の中に猫が居る。一定時間経過後にこの猫が生きているか死んでいるかの確率は、どれだけ論じても結局は50:50であり、蓋を開けて確認するまで “猫が生きている” と “猫が死んでいる” の2つの状態が同時に箱の中に存在すると捉えることができる。」という屁理屈染みた思考実験。実際はもっと込み入った内容の量子力学の話。


もう一度言いますがw
表題作の『霧に橋を架ける』は素晴らしい。















 『猫は宇宙で丸くなる』 (2017)


これは短編集は短編集でも、作家もバラバラのいわゆる "アンソロジー" 。
"猫SF" というテーマで10篇(地上編5篇、宇宙編5篇)の物語が入っています。
個人的に、最近猫と触れ合う機会が増えたのもあり、
ぶっちゃけ、衝動ジャケ買いw

だけど、これがなかなか楽しめましたよ♪
SFなので "ふつーの猫" は出てきませんw
だいたいどれも超絶知能を得たスペシャルな猫達。
でもその程度というか覚醒の方向性がいろいろあって楽しい。
とりあえずSFでは、猫にテレパシー能力を与えるというのがポピュラーな模様w
喋ったり、歳をとらなかったり、マシュマロを焼いたり、宇宙船の中で脱走を企てたり、幽霊を撃退したり、神の生まれ変わりになったり。
ほんのり気持ちがホッコリする話もあり、憎たらしい猫にイライラしつつも最後にはやっぱり憎めないヤツだったり、スカッと爽快に一気読みな話もあり。
ふつーの短編集よりもアンソロジーって結構面白いかも。




Posted at 2017/10/26 16:00:19 | コメント(1) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記

プロフィール

「今日は珍しく電車移動でお出掛け。
しかし家出て5分で汗ばむ…
こんなん無理ゲーやん…」
何シテル?   08/28 09:58
派手な赤い車なんで、どこ行ってもすぐバレますw 死ぬまでMT宣言。 _/_/自分で運転した事あるクルマ_/_/ スバル インプレッサ...

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2018/11/08 16:29:26
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2017/12/07 20:24:32
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