
今週放送されたカンブリア宮殿に
ハイデイ日高(日高屋)の会長が出ていました。
全国チェーンの飲食業、それもラーメンとなればとかくブラックな職場環境と思いがちですがあに図らんや、
未来工業や海山商事(マスオさんの勤め先)
も驚きのホワイト企業なのです。
この会長、神田正氏は村一番の貧乏な家に生まれ中卒で世にだされ、苦労の末 一代で東証一部上場企業を築き上げた人物。
しかし貧乏な頃の気持ちは片時も忘れたことはないとのことで、社用車は持たず今も移動は電車。そして
「お金の使い途が分からない」と真顔で言う。
「運転手付きのハイヤーを使うくらいなら、その分、従業員の給与を上げます」とも。
なんと立派な人がいるものかとつくづく思いました。
一方、何の努力もしないで
金があればあれ買ってこれも買ってと夢想ばかりしている自分。これじゃだめだ。ダメなんですが・・・
さらなる夢想のネタを増やしにのこのこ出向いてしまいました。
インターナショナルオーディオショー
東洋最大規模のオーディオショー。
総額2,000万円クラスのセットが惜しみなく展示されしかも
無料で楽しめる。
JAIAが大磯でやる「輸入車試乗会」は報道関係者に限定されるがこちらは素人もOKだし職業も年収も次の買い換え予定も聞かれない。
となると貧乏性(というか貧乏)な自分としては一番高っかいのから持ってこーい!となる。で最初に訪れたのがここ。
エソテリックブース
それにしてもEsotericって良いブランド名つけたものだと思う。
カウンタックやギャラクティカマグナムみたいな
声に出したい必殺感が漂う。
そこが輸入しているアヴァンギャルドの最高峰
トリオ・クラシコ
ハイレゾかぶれの街宣車はこれをつけるのが流行りとか(嘘)
お値段ペアで660万円!
さらに1つ210万円するバスホーンが2台で軽く1,000万円超の音と相成りました。
ホーン型はやはり低域が苦手なようでオーディオファイルを満足させる低域を出すにはこのようなエクストラウーハーが必要。これが18~100Hzまでフラットな良い低音を出すのです。
で音の印象はというと、見た目ほどの特徴は無いなと言うもの。普通に良い音のスピーカーが鳴っているわいという。JBLの4365あたりの方がもっとホーンらしいふわっとした音出してたような。まあ聴く位置や部屋のセッティングの影響もありますしね。
開発者の1人、
デビッドブラウン氏のコーナーが始まりました。
しかし・・この人
話が長い! 自分の生い立ちとかなぜオーディオに興味もったかを延々話しつづけてその間
CD演奏無し。
20分経ってもいっこうに終わる気配が無いのでこりゃだめだと会場を後にしました。残っていた人はおそらく英語ヒアリングの練習をしていたのでしょう。
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続いて訪れたのは
ディナウディオのブース。鳴らされていたのは
Confidence C2 Platinum ペア175万円
小ぶりな筐体ながらチャイコフスキーの序曲1812年のカノン砲を
ドッコンドッコン打ち鳴らしていました。
解説はオーディオ評論家の小林貢氏。この方は坦々と機器や楽曲の解説をしてくれるので良いですね。
さっきのデビッド氏じゃないですけどコーナーの一時間殆ど
自慢話だけで終わる人も多いのです。掛けたCDのアーティストとは古い付き合いであるとか、女性ヴォーカリストとの交流の話とか。
M氏! あなたですよ。でも不思議と人気でいつも満席なんだよな。
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さて
LINNです。話題のスコットランドの企業。
去年ブログで書くと言って
結局書く書く詐欺になってしまった
EXAKTシステムが今年も展示されていました。なので今度こそ書きます。
彼らの言うEXAKTテクノロジーとはどのようなものか。
それは
1,除去 2,補正 3,最適化 の3つの概念で成り立っています。
1の
除去とは、ぶっちゃけ途中のCDPやDACやプリアンプの過程で乗っかるノイズやジッターを無くそうぜと言うもの。
で何をしたかというと、スピーカーの中に全部入れた。
DACもアンプもチャンデバも全部。
これは発売予定の最小EXAKTシステム スタンドにその機能が内蔵されている。
その入力端子。
LAN端子と電源しかありません。受け付けるのはデジタル信号のみ。
2,の
補正とは
ユニット間の製造過程で生じる個体差を無くすというもの。
どの程度生じて影響があるのかは知りませんがデジタルで事細かく補正できるのだとか。
そして。去年一番衝撃をうけた
3,最適化。
これは部屋のデータをPCで取り込んで
定在波を無くしてしまうとうもの。
定在波とは本来一方通行であるはずの音波が壁や天井に跳ね返ってきたそれとぶつかって一定の場所に留まっているかのような状況を言います。
それがもたらすものは
特定周波数の増幅か打ち消し。ブーミーな低音や、ある帯域のみすっぽり消えてしまうと言う、オーディオファイルの悩みの種。
どんな高級なオーディオを持っていてもこれに泣かされる人は多いのです。
定在波の発生位置は機器とリスニングポイント、壁、天井の距離で算出することができます。
こちらのページが詳しいですよ。
http://www.k3.dion.ne.jp/~kitt/audio/diary/resonance.html
LINNの場合も専用ソフト(ルームチューン)を入れたパソコンで計算し、結果をEXAKTに戻せばリスニングポイントで最適な音になるよう調整してくれるというもの。
この部屋にも当然その設定が施されています。昨年はこの機能を
オン・オフしたそれぞれを体験させてもらったがまあ
笑ってしまうくらいのすごい差。
オフにすると低音がボンついてボーカルの低位もあいまいに。引っ込んでしまう。
オンにすると低音がタイトかつ量感を持ち、ボーカルはスッキリ明瞭、前に出てくるように。
このルームチューンが行ったことは
5箇所のピークとギャップの補正
特に
17Hz付近が凄まじくここは-17dbも補正していた。低域がボンついた理由はここにあったわけです。
上の
KLIMAX EXAKT 350はペアで¥640万円
今年は別室にてその下位モデルも紹介。
EXAKT AKUBARIK ペア¥345万円
これでB&Wの800Dとほぼ同額。見た目は800Dの圧勝ですからその機能にどこまで惚れ込めるかですね。
ちなみにルームチューンで補正できるためこのような壁ギリギリの設定でもそこそこの音を鳴らしていました。
実はこの手のルームチューン的な機能は日本のAVアンプに早くから搭載されいます。それは付属マイクで測定して電子イコライザーで調整するというもの。ある程度平らにはしてくれますが、結局原音より悪化することが殆のため、ピュアオーディオでこの機能に着目する企業はいませんでした。
なので
デジタルチャンネルデバイダーで精緻にこれを行うというのはかなりの
ブレイクスルーなのです。あとはもっと裾野まで下りてくれないかなと。
せめて100万円切りを!
さて長くなりましたので今回はここまで。
次回は
ソナスファベール のブースから始まりますよ!
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Posted at
2014/09/28 10:33:24