昨夜、BMW@Kansaiの吹田SAオフで黒鷹さんから質問があったんで
ネットワークオーディオについてメモっておきます
長くなるので興味のある方だけご覧ください
【目的】
音楽をデータで取り込み、ファイル管理する
CDプレーヤーレス・PCレスで音楽再生する
インターネットラジオを聴く
ハイレゾリューション音源を試してみる
【導入機器】
メディアサーバー(DMS):Shuttle NAS KD20
サーバー機能を持つネットワーク型HDD
DLNA準拠
メディアプレーヤー(DMP):
Pioneer N-30
LAN経由でNASやPCに保存された音楽ファイルを再生するネットワークオーディオ専用機
インターネットラジオ搭載
スマホ・タブレット用操作アプリあり(Wi-Fi経由)
DLNA準拠
コントローラー(DMC):SAMSUNG GALAXY SⅢ SD-06D
スマホアプリでN-30を操作
【構成】
NAS >>(LAN)>> N-30 >>(同軸デジタル接続)>> デジタルアンプ >> スピーカー
※他のオーディオ機器は省略
仕組みがわかればネットワークオーディオって難しくないです
CDなどから音楽を取り込む、またはインターネットからダウンロードします
保存先の機器でファイル(またはフォルダ)を共有設定し、
プレーヤーとなる機器を同じネットワーク(LAN)に繋ぐとプレーヤーが共有ファイルを認識します
DLNAに対応している機器であれば容易に繋がります
そのファイルをプレーヤーで読み込んで再生し、オーディオに繋いで聴きます
オーディオはアンプ&スピーカー、またはヘッドホンアンプ&ヘッドホンです
ファイルの保存先はネットワーク上のドライブ(NAS、PCなど)です
こちらや
こちらが参考になります
PCにファイルを保存しPCをプレーヤーとして再生した音楽を聴く場合は
PCオーディオと呼ばれ、PC再生用の優れたソフトもあります
今は過渡期と思って小遣いの範囲で楽しんでますが、上を見れば天井知らずになります
オーディオとして音質を求めるのか、それとも手軽さを求めるのかで機器選択が変わりますが
何れにしてもメディアの出し入れが不要になり利便性が高いです
[プレーヤー]
ワタシはN-30でNASの音楽ファイルを再生し、そのデジタル出力をアンプに繋いで聴いています
専用リモコンが付属しますが、
スマホアプリで操作できるのが便利です
再生できるファイル形式が多いのも魅力です
「シャッフル再生」も可能でBGMに使っています
音楽専用機以外にもプレーヤー機能を持つ機器があります
ゲーム機、CDプレーヤー、BDプレーヤーやアンプ、コンポなどにも選択肢があり
N-30導入前はちょっと思案しましたが使い勝手は音楽専用機ならではと思います
意外だったのは、スマホでもNASの音楽ファイルが再生できたことです
保存ファイル形式に対応していないと思っていたのに???です
外出先からでも再生できる、スマホも立派なプレーヤーでした
[アンプ]
アンプにはアナログアンプ、基本がアナログのDAC(デジタル・アナログ変換機)搭載アンプ、
DAC搭載デジタルアンプ、フルデジタルアンプとあります
真空管アンプはアナログアンプの一種です
アナログアンプにはプレーヤーのアナログ出力を繋ぎます
音質はプレーヤー側への依存度が高く、高音質はプレーヤーの価格に跳ね返ります
もしくはプレーヤーのデジタル出力を単体DACでアナログ変換してアンプに繋ぐ方法があります
CDプレーヤーなどのデジタル機器は搭載するDACで音質の鎬を削っていますが
デジタル入力できるアンプではプレーヤーの音質は無視していいと思います
つまり古いCDプレーヤーでもデジタル出力を最新のDACに繋げばアップデート効果があります
一方、CDによってはアラが聞こえてしまうこともあるようです
同じ理由で古いDAC搭載アンプでは最新プレーヤーのアナログ出力のほうがよかったりします
DAC搭載デジタルアンプはデジタル入力をアナログ変換し、
D級という従来とは違う方式で増幅します
最近のD級は音質面が改善し、低消費電力で発熱が少なく、主流になりつつあるようです
フルデジタルアンプはデジタル入力をスピーカー出力の手前までデジタル処理するものです
これも電力・出力の変換効率がよく消費電力のわりに出力が大きく取れます
方式としてはマイナーですが、ちょっと古いフルデジタルアンプをワタシは使っています
そこで最近のDAC搭載デジタルアンプを試してみたくなり
コンパクトで拡張性が高い
この機種を注文してしまいました
脱線しましたが、デジタル音源ではデジタル・アナログ変換が肝になります
それを実行するのはプレーヤーかアンプか、それとも単体DACにするかは
システムを組む上で大きな判断材料です
デジタルアンプは小型化が可能で、電気食い、デカい、重いというイメージは古くなりつつあります
出力が小さくてもスピーカーのドライブ能力が高いです
まるで真空管アンプのようです
深みにハマりそうなのでこの項はオシマイ
[ファイル形式]
音楽の取り込みは「
EAC」というリッピングソフトを使い、PCからNASに保存しています
保存形式は「WAV(WAVE)」です
ファイルサイズが小さい割に音がいい圧縮ファイル「MP3」が主流ですが
ビットレート(kbpsで表す数値)が低いとオーディオ機器で鳴らすには役不足を感じます
圧縮時にデータが劣化する(間引かれる?)のが原因です
汎用性の高さではMP3が有利なので高ビットレートで取り込むことをおすすめします
LAN接続環境下で音楽を取り込むなら、Windowsは「WAV(WAVE)」、Macは「AIFF」
(どちらも非圧縮、CDをまるごとコピーできる)
MP3ほど小さくならないけど音質が良い圧縮ファイル「ALAC」「FLAC」が定番のようです
さらにはSACD(スーパーオーディオCD)で採用されている音質追求の「
DSD」も登場し
インターネットでダウンロード購入できる音楽ファイル形式はさまざまです
音が良い≒ファイルのデータサイズが大きいので、使い勝手、使用機器が対応するファイル形式、
求める音質など目的に合うものを選択すれば良いと思います
[余談]
ちなみにLAN環境がなくネットワーク化できない別邸で使う前提で
同じPioneerのBD/DVD/SACD/CDプレーヤー
BDP-150という安価な機種を購入してみました
外付けHDDからUSB接続で音楽再生できるという情報があったので
NAS導入で余っていた外付けHDDへ音楽ファイルをコピーしてみると、
BDP-150ですんなりと音出しできました
BDP-150は1諭吉さんほどなんでかなりお手頃です
使い勝手が良くないですがデジタル出力(この機種は同軸とHDMI)は価格以上、
アナログ出力の音質は価格なりと感じました
これがデジタルの怖さですね
しかし、そもそも映像機器なんで映像コンテンツや画像を読み込めます
LAN環境ならネットワークプレーヤー機能やスマホアプリも使え利便性が向上します
音楽再生はオマケ的機能ですがいろいろ楽しみたい向きにはこういう選択もあります
ここまで書くのにだいぶん疲れました
頭の中にある情報を整理して文章化するってなかなか大変です
十分理解しているつもりなんですが(笑