チューナーとは厄介なもの・・・(^^; の、
続きの続きでつヨ
前回、チューナーの「ステレオセパレーション」についてチェックしてみたわけですが、
もう一つ気になっていたことがあります
チューナーには上位機種になると「Direct」ポジションという切換スイッチが付いていることが多く、
これは何かというと、アンテナからの入力(電波)が強すぎて音が歪んだりする場合に、
チューナー内で信号を弱める働きをします
実際の動作としては受信した信号の内部増幅回路を一部キャンセルするようで、
信号強度は15~20dBほど抑制されます
増幅回数が少なくなると、聴感ではクリアさが増して音質が良くなる印象ですが、
「ステレオセパレーション」が低下してしまうものもありました
※Directで回路上の信号強度が低下する分は測定器の出力で調整
それは調整作業は「Normal」もしくは「Distance」ポジションが基本だからだと思います
「Direct」はあくまでトラブル回避のために設けられているんでしょう
しかし強い入力(電波)が得られるのなら、「Direct」で調整すれば良い結果が得られるんでは?
それは電波強度(入力)が90dB以上ある場合
Directに切り換えて20dB抑制されたとしても回路の信号強度は70dB以上と適度になります
まぁ、良い受信環境でも電波強度は80dBがいいとこだと思いますが。。。
ハイ、試してみました
今回はチューナー「F」です
前掲のチューナーは軒並み嫁に行ってしまって、記録も残してなかったんで・・・(^ ^;)
定価が10万円を超える高級チューナーで試してみました
Distance(=Normal)とDirectでシグナルメーターの振れ具合が揃うように電波強度を調整しています
ステレオセパレーション実測値
ポジション切換 Distance(=Normal)調整後 Direct調整後
Distance 67 dB 66 dB
Direct 66 dB 67 dB
おや、これは・・・
ほとんど変わりませんでした、、、さすが高級機ですね
Directで調整すればDirectで使う場合はやはり良くなると言える、かな?
あと気付いたのは、この条件下ならDirectのほうが若干ですが高調波歪率が良かったことですね
ちなみにステレオセパレーションは
50dB=「可」、十分
60dB=「良」、優秀
70dB=「優」、極上 ※WIDE/1kHzでの数値
と判断してます
実測で50dB以上あれば良好に聴くことができます
バリコン式チューナーの時代は50dBを超えればかなり優れていましたが、
その最終期やシンセサイザー式になると60dB超えでスペック競争が繰り広げられたようです
しかしカタログ値が60dBを軽く超える機種でも調整してみると50dB台しか出なかったり、
調整時の設定電波強度の場合のみカタログ値で、それ以外ではガクッと低下するものも多いです
カタログのセパレーション性能には「1kHz」、「50~10kHz」、「15kHz」などと
音声周波数ごとの表記があったりします
「1kHz」が調整ベスト値、それ以外は実用値ということかなと思います
音質に影響するのは実用値の方じゃないかという気がしてきました
このチューナーFでは、以下のカタログ値でした
1kHz・・・・・・・60dB
50~10kH・・・47dB
15kHz・・・・・・40dB
音声周波数ごとのステレオセパレーション値がどれほど音質と関係あるのか興味が湧きますね
引き続き実測で確認していきたいと思います
Posted at 2016/10/08 08:19:27 | |
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