1年ほど前に「オカルト映画とイタリアン・ロック」を題材にGoblinの事をブログで書いたのですが、Goblinは1972年結成のItaliaのProgressive Rock グループです。
「Suspiria」(邦題:サスペリア)(1977年作)、「Zombi/Dawn of the Dead」(邦題:ゾンビ)(1978年作)、1985年「Phenomena」(邦題:フェノミナ)(1985年)等の映画音楽で知られています。
【Goblin - Suspiria (Discoring 1977)】Live on television.これはさすがに口パク、当て振りですね
【Goblin - Zombi】
キャリアは非常に長いもののメンバーが流動的で、Studio Original Albumは最近の再結成後のものも含めて5枚だけで、一方Original Sound Truckは30枚前後は出ている様です。Apple Musicでも15枚ほどOriginal Sound Truckが登録されているのを確認しました。
Goblinはメンバーの入れ替わりが激しく、離合集散、再結成を繰り返し、そのメンバー構成によってくつかのグループが存続している複雑な状況があります。再結成後の正式なグループ名を取ってみてもBack to the Goblin, New Goblin, Goblin Rebirth, the Goblin Keys, The Goblins,Claudio Simonetti's Goblin等があり、参加した主要nメンバーの個人名だけでGoblinを名乗っていないものもあります。
オランダのProgressive Rockグループながら一時期世界的に有名だったFOCUSでの活躍で知られる伝説のGuitaristであるJan Akkermanが10月に来日公演を行うそうです(^^;;
10/26(水)にBillboard Live Osaka、10/28(金)にBillboard Live Tokyoでコンサートを行います。
FOCUSは、1969年にThijs Van Leer(Vocal,Keyboard,Flute)が中心に結成されたオランダのProgressive Rockグループで、1970年に中核メンバーとなるGuitaristのJan Akkermanが加入し、1971年に「In and Out of Focus」でデビューしています。
同年リリースの2nd Album「Moving Waves」からSingle Cutされた「Hocus Pocus(邦題:悪魔の呪文)」は、Jan AkkermanのHeavyなGuitarとThijs Van Leerのヨーデルの歌のインパクトの強さから世界的なヒットとなりました。
しかし、徐々にThijs Van LeerとJan Akkermanの音楽性の違いが表面化し、1976年にJan AkkermanはFOCUSを脱退してしまいました。1978年にAlbumをリリースするも結局Jan AkkermanのいないFOCUSはあまり支持されなかったようで解散する結果となってしまいました。
以後何度か再結成の動きがあったものの結局実現せず、1985年にThijs Van LeerとJan Akkermanが再会し、共同名義でAlbumを制作するも、結局FOCUSの再結成にまでは至りませんでした。
しかし、2001年に若手が結成したFOCUSのTributeバンド「Hocus Pocus」が、あろうことか本家Thijs Van Leerをゲストに招き入れると意気投合し、結局TributeバンドがFOCUSを名乗ってAlbumを制作することとなりました。
2003年に「FOCUS 8」がリリースされました。この年に川崎のClub Citta'で新生FOCUSは来日公演を行っています。
【FOCUS 8】(2003年)
その後Memberを入れ替えながらもThijs Van Leerを中心としてFOCUSは活動を継続し、2006年に「Focus 9 / New Skin」、2012年にFocus Xをリリースしています。再結成以降のAlbumは全く聞いたことがありませんが、Jan Akkermanが所属していた時期のSoundにかなり戻っているとのことです。
2012年にはI Pooh、New Trolls-UT、Le Orme、Locanda Delle Fateを招聘して「Italian Progressive Rock Festival Vol.2」を開催。
2013年にはArea、Mauro Pagani、Formula 3、Il Rovescio Della Medaglia、Museo Rosenbach、Maxophoneを招聘して、「Italian Progressive Rock Festival最終楽章」を開催し、その後Italian Rock FestivalからEuropean Rock Festivalへと発展させました。
SwedenのThe Flower Kings、Anekdoten、Moon Safari、Trettioåriga Krigetを招聘し「European Rock Festival 2013」を開催しています。
そして、2015年4月26日にはClub Citta'とEuropean Rock Festival 2013を協賛していた音楽誌のStrange Daysが、独自に東京国際フォーラムで「第2回European Rock Festival 2015」を開催しました。
フランスのAtollの再結成版André Balzer Atoll、SwedenのKaipaの再結成版Kaipa Da Capoの大ベテランとともに、SwedenのThe Flower KingsとイギリスのThe Pineapple Thiefのベテランのシンフォニック・ロック・グループの計4組でFestivalが開催されました。
そしてStrange Daysと分裂開催となったClub Citta'は、2015年7月にThe Best of Italian Rockと題して7月4日にVol.1 Osanna「パレポリ 40周年記念」特別公演、7月5日にVol.2 Arti&Mestieri「結成40周年記念」特別公演を行う予定です。
そして同監督の1977年「Suspiria」(邦題:サスペリア)、1982年「Tenebre」(邦題:シャドー)、1985年「Phenomena」(邦題:フェノミナ)と手がけていきました。2000年のDario Argento久々の監督作品「Non ho sonno」(邦題:スリープレス)では、分裂状態にあったGoblinの再結集に繋がっています。
【SuspiriaのOriginal Sound Truck】
他の監督の作品も手がけており中でも1978年「Zombi/Dawn of the Dead」(邦題:ゾンビ)は有名で、Goblinの最高峰とも言われています。重たくダークな音作りがうまく、映画に迫力を与えています。
【ZombiのOriginal Sound Truck】
【Goblinが手がけた主な映画音楽】
1975年「Profondo Rosso」(邦題:サスペリア2)
1977年「Suspiria」(邦題:サスペリア)
1978年「Zombi/Dawn of the Dead」(邦題:ゾンビ)
1982年「Tenebre」(邦題:シャドー)
1985年「Dèmoni」 (邦題:デモンズ)
1985年「Phenomena」(邦題:フェノミナ)
1989年「La chiesa」(邦題:デモンズ3)
2000年「Non ho sonno」(邦題:スリープレス)
【Original Album】
1976年「Roller」
1978年「Il Fantastico Viaggio Del Bagarozzo Mark」(邦題:マークの幻想の旅)
【Rollerから1曲目のタイトル・チューン】
Original Albumは少なく、分裂、結集を繰り返しているものの、未だに活動を続けています。2011年11月にはClub Citta'が4日・5日・6日・7日と開催した「Italian Progressive Rock Festival」で初来日を果たし、4日、5日の2日間にわたり出演しました。