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イイね!
2021年05月27日

乗り手のセンスが問われるプラグインハイブリッド

レビュー情報
メーカー/モデル名 ミニ / MINI Crossoverハイブリッド クーパー S E クロスオーバー オール4_RHD_4WD(AT_1.5) (2020年)
乗車人数 1人
使用目的 その他
乗車形式 その他
総合評価
おすすめ度
3
満足している点



MINI独特の愛くるしさとSUVの逞しさがうまく同居しているエクステリアとインテリア。

シート眼前にある有機ELディスプレイとHUDの見易さ。

何色にも自在に変えられるインテリアのイルミネーション。








ユニオンジャックが刻まれたリヤコンビレンズ。
そして、解錠すると地面に向かってロゴが点灯するウェルカムランプ。
こういう遊び心は個人的に大歓迎。

不快にならないレベルの硬さを持ったシート。
レカロの出番がなくなりそうなほど支え方が絶妙。
惜しむらくはランバーサポートの可動範囲が下すぎ。

1.5Lガソリンターボ+モーターにより、1.6t以上ある車重を何のストレスもなく走らせられる。

EV走行時のシームレスな加速感が病みつきになる一方で、ガソリンエンジン走行時の静粛性の高さにも驚かされた。
とても3気筒とは思えないほど音も振動もキッチリと抑えられている。

意外なほどしなやかな乗り味。
18インチ採用でも不快感があまりない。

足をバンパー下にかざすだけで開閉出来るパワーリヤゲートは非常に便利。


不満な点 BMW流儀のMINI故、高級志向に振ることを悪いとは思わないが、もう少しだけフレンドリーなキャラクターでもいいような気がする。

ナビゲーションの画面が垂直なので、少々見辛い。
なので、夜間モードは明るさをMAXにしても暗い。暗すぎる。

ワンタッチウインカーは3回点滅じゃ足りない。
せめて5回は欲しい。

些細なことではあるが、ドアミラー自動格納装置や低速域追従型のクルーズコントロール、アンサーバックのブザー、オートホールド機構の電動パーキング(F60の場合、リリース時は自動で解除されるが、その逆は無し)等、「このクラスの日本車にあって当たり前」の装備が無かったりする。

車速追従型のクルーズコントロールが30㎞/h以下で作動しない。
多くの人は渋滞時にこそ作動して欲しいと願うのに・・・。

全幅1820㎜は都市部で扱うにはギリギリ許容範囲内。
室内から見る景色、サイズ感がほぼF48。
つまり、ワクワク感が足りない。

ボンネットの開け方が特殊。
(説明書を見ればすぐにわかるが、2回レバーを引くことでロックが外れ、開けられる)

e-DRIVEのモード切替スイッチの位置が悪い。
もっとドライバーにわかりやすい位置に引き寄せるべき。
(理由は後述)

バーグラフ以外、ECOランプやREADYランプ、瞬間燃費や平均燃費等の表示が一切無いため今現在のDRIVEモードが非常にわかりづらい。
(単に私が機能に気付いていないだけの可能性もある)

CD/DVD等が一切再生不可。

ミニデルタに先に商標登録されたため「カントリーマン」が使えず、日本向けのみ「クロスオーバー」な点。







総評


「32時間オーナー体験」にてたまたま希望日で空きが出たためお借り出来たが、踏むだけでベストな燃費を出すために”ほぼ”自動制御してくれる日本メーカーのハイブリッド車と同じ感覚で乗ると不満が出ると思う。

自分で燃費の稼ぎ方や電気の貯め方・使い方を創意工夫しながら車と成長していく楽しみが残されているんだな、と思って接していくのがBMW流儀のプラグインハイブリッドなのかもしれない。

いずれにしろ、今のMINIに対する偏見を悔い改める大変有意義な2日間だった。

「自分の使い方に合うのはPHEVよりディーゼルなのかも?」と感じる部分もあるので、今度はディーゼルでその魅力を試す予定。

事業の件もある為すぐは絶対に無理なので(Dにもその経緯は伝えている)、ゆくゆくはMINI NEXTで優良物件が出てきたら買えれば・・・とは思っているが、最近はライバルも強力すぎるので、迷うところ。
果たして・・・

項目別評価
デザイン
☆☆☆☆☆ 4







MINIのクラフトマンシップが息づくデザイン。
気に入る人にはドンピシャでハマと思う。
一見、チープに見える部分も絶妙な色遣いやソフトパッド使用でしっかりコストをかけている。
スイッチ類もクロームのバタフライ式を積極的に使用し、クラシカルテイストなのも好感触。

やたらめったら最新のテクノロジーが誇示されているわけではなく、クラシカルな部分もしっかり同居している。

走行性能
☆☆☆☆☆ 4



1.5Lガソリンターボ+モーターにより、1.6t以上ある車重を何のストレスもなく走らせられる。

EV走行時のシームレスな加速感が病みつきになる一方で、ガソリンエンジン走行時の静粛性の高さにも驚かされた。
とても3気筒とは思えないほど音も振動もキッチリと抑えられている。

回頭性の良さ。
1.6t以上あるのに、4WDだと思えないほど操作性がライト。
背の低いSUVの美点を体現している。








e-DRIVEの「SAVE」「AUTO」「MAX」をドライバーが積極的に選んで走行することで、燃費と電費を積み立てていくあたりがBMW流プラグインハイブリッドなんだろう。
日本のメーカーのように「D」レンジに入れてアクセルワークを加減するだけの簡単操作で好燃費が叩き出せるわけではない。

慣れないうちはAUTOで走るも、油断をしていると、みるみる電気残量が減る。
そうすると、今度は出来るだけスタンドで充電したくない一心でSモードに入れて電気を貯めようとする。
すると、今度はガソリンの消費量が気になってくる。
しばらくはそのジレンマに悩まされた(笑

慣れるまで色々と試してみたが、私的にはGO/STOPの多い市街地では「AUTO」、それの少ないバイパスや高速では「SAVE」をメインとし、下り坂ではSモードに倒すかアクセル閉で電気を貯め、燃費の悪化する上り坂では「MAX」という使い方がベストだった。
故に、操作頻度は日本メーカーの比じゃないほど多いので、e-DRIVE切り替えスイッチは右ハンドル仕様の場合は運転席側に、そしてわかりやすく引き寄せるべき。




乗り心地
☆☆☆☆☆ 4


18インチタイヤ採用であるにもかかわらず、ゴツゴツする印象も少なく、凹凸もしなやかにいなしてくれる。
但し、ロードノイズは若干大きめ。

積載性
☆☆☆☆☆ 4
4.3m強しかない割には広い。
4人旅も十分こなせるレベル。
狭苦しいとまでは思わない。


燃費
☆☆☆☆☆ 3
都内~甲府間の往路は色々手探りで試しながらの走行だったので、電気を貯めるパターンが良く読めずにSモードに入れていた時間が比較的長かったことも影響し、あまり良くなかったと思う。

しかし、帰路は往路で学んだパターンを活かしての走行だったので、慌てず最適なモードを積極的に選んで走った。

往復265㎞で18.2Lだったので、14.64㎞/L。
WLTC高速モードの数値に1.2㎞/Lも及ばなかったが、無知の状態からの運転にしてはまずまず。
知恵のついた今なら15.0㎞/Lは楽に超えられると思う。

とはいえ、操作性と燃費最優先で選ぶならディーゼルのほうがいいかもしれない。
軽油はハイオクよりもリッター30円以上安いし、燃費と電気を稼ぐための頻雑な操作も無いしね(笑
価格
☆☆☆☆☆ 3
510万円は内容を鑑みると驚くほど高価ではないが、個人的には460~480万円が妥当だと感じた。
(ライバルが次々と戦略的なプライスを掲げて来ているので尚更そう感じる)

カントリーマン全体に目を通すと、販売の中心がディーゼルとなり、「ONE」や「バッキンガム」が廃止され、JCWとSEを除き現在はすべてがディーゼルのクーパー系となったため、購入のハードルが一気に上がったことは非常に残念。

COOPER Eがあれば尚いいと思ったし、キャプチャーや2008等に対抗できる300万円前半の買い得グレードが1つぐらいあってもいいのでは?とは思う。



※追記
「バッキンガム」は2021年5月末に再設定されました。
ブログ一覧 | クルマレビュー
Posted at 2021/05/27 02:33:42

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