3日、韓・ルノーコリア自動車が社名を「ルノーコリア」に変更し、長年親しまれてきた台風の目をモチーフにした「ダイナモエンブレム」を社章から消し、本家と同じ最新型の「ロザンジュ」を採用したんだとか…。

ダイナモエンブレム

最新型の現行ロザンジュ

その結果、「ルノーコリアQM6/QM6クエスト(2シーター商用モデル)」はフェイスリフトを経て「ルノー(ニュー)QM6/(ニュー)QM6クエスト」として韓国国内専売モデルへ。
(コレオスはエスパスⅥに吸収統合され廃止済)

「ルノーコリアXM3」は他国同様の「ルノー(ニュー)アルカナ」に。
(しかも日本に先駆けてMCモデル!)

但し、次期モデルの予定のないSM6だけはCIが旧ダイナモのまま…💧
韓国も(グレンジャーを除き)日本同様にセダン不振のため、近いうち廃止されるのは間違いなさそうです…。
また、2022年のルノーグループと吉利グループの技術提携により、共同で電動車を開発することが発表され、吉利にルノーが保有していたルノーコリア株が全売却されたことからもわかるとおり、釜山工場が電動車製造の中心となることも発表済であり、今後は(ルノーは2025年〜予定と発表済)ルノーと吉利(特にポールスター)向け電動車にウエイトを置いた製造となることが必至なため、電動車を持たず且つモデルライフが長めのQM6もじきフェードアウトする(もしくはエスパスE-TECHハイブリッドに切り替わる)ことは不可避でしょう。
今回、社名を「ルノーコリア自動車」から「ルノーコリア」にしたということは国産メーカーとしての韓国市場からの事実上の撤退へのカウントダウンなのかと勘ぐってしまうわけです…が、どうやらそれは半ば杞憂に終わりそうです。
というのも、朝鮮日報の記事によると…

CEOのステファン・デブレイス氏は
「社名変更はルノー本来のDNAに戻ろうという意図だ。毎年1車種以上は発表する。今年後半には中型スポーツSUV(オーストラル?)を発表、来年にはセニックE-TECHを発表する。」
と公言したため、これから少しづつでも巻き返しを図る意思自体はあるようです。
デビューから8年経つQM6が未だコンスタントに売れているとはいえ、現代や起亜はもとより、KGモビリティ(旧サンヨン)にすらシェアで負けている現状を回復させるにはかなり努力しないと厳しいかと…
半ば輸入商と化しつつあるルノーコリアを見るにつけ、自分的には韓国GMに続き、またひとつ韓国自動車メーカーが消滅したかのような印象ですが、まだ諦めずに挑戦するルノーコリアはあらためて凄いなぁ…と。
※吉利はルノーの経営には口出ししないと発表済。
※朝鮮日報の記事は一部間違い。
正確には2年前、22年ぶりに初代ダイナモエンブレムから2代目ダイナモエンブレムに変わったので、わずか2年でロザンジュに変わったことになります。
また、XM3は社名変更を機に日本と同じ「アルカナ」に変更しています。
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2024/04/05 02:40:35