
フジサンケイビジネスアイより
軽自動車の開発・生産から撤退することを決めている富士重工業が提携先のトヨタグループであるダイハツ工業から供給を受ける軽自動車のOEM(相手先ブランドによる生産)計画が16日、明らかになった。
供給車種はダイハツの「ムーヴ」「ミラ」などの3車種を軸に調整しており、2012年までに商用車を含めた現在の5車種を3車種のOEM車に集約。
12年の供給台数は昨年度の富士重の生産台数(約13万3000台)のほぼ半分の7万台規模となる見通しだ。
富士重は4月に資本・業務提携しているトヨタグループとの関係強化を発表。
トヨタが富士重への出資比率を8・7%から16・5%に引き上げるとともに、富士重が軽から撤退しダイハツからOEM供給を受けるほか、トヨタと富士重がスポーツカーを共同開発することなどで合意した。
富士重では国内販売台数のうち軽が3分の2を占めるが、スズキやダイハツとの販売競争の激化で採算が悪化していた。
富士重とダイハツでは合意を受け、車種や台数について協議を重ねていたが、このほど大筋で計画がまとまった。
計画によると「ステラ」の後継車としてダイハツの「ムーヴ」を、ハッチバッグタイプの「R1」と「R2」の後継車としては、ダイハツの主力車「ミラ」の供給を受ける方向だ。
富士重は当初「タント」を要望していたが、発売から間もないことや売れ筋商品であることから見送られた。
また、ワゴンや荷台付きタイプがある商用車「サンバー」シリーズの後継車は、ダイハツの商用車「ハイゼット」シリーズとする方針。
ただしサンバーは全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会(赤帽)に配送車として大量納入しており、両社では大口顧客である赤帽とも調整した上で最終決定する。
富士重は軽以外にも今年10月からダイハツから「クー」(=トヨタbB)を、10年末をめどにトヨタからも「ラクティス」のOEM供給を受けることが決まっている。
富士重ではすべての軽をOEM供給に切り替えるほか、小型車のラインアップも強化。
強みである「レガシィ」や「インプレッサ」などの主力車種に加え、水平対向エンジンなどの独自技術の開発に経営資源を集中し、経営の効率化を図り、生き残りを目指す。
・・・どうやらある程度の納入車種が決まってしまったようですね。
クーは4月の時点でアナウンスされていたのでそれほど驚いていませんが、2010年までに納入をすすめている小型車がヴィッツではなくラクティスだというのは少々肩透かしを食らった感があります。
・・・っていうか、趣が違うといえ「トールワゴンを一緒に置いてどないすんねん??」という気持ちはありますよねぇ~・・・
また、軽については「ステラ→ムーヴ」、「R1&R2→ミラ」というコンベンショナルなスイッチとなってしまう点は致し方がないと思う半面、在庫を捌くという観点からソニカを検討したり、ならばいっそ軽を扱わないほうがいいのでは?とも思ったりします。
特に赤帽への納入100%の実績を持ち、赤帽専用エンジンをも持つサンバーへの「廃止しないでくれ」などといった問い合わせは連日凄いらしく、すぐにでもハイゼットに切り替えたいトヨタ・ダイハツの思惑を振り切って2012年まで延命することが決定しているほど。
それほどスバル軽って信頼があるんだなぁ・・と。
その半面、タントを欲しがっていた・・・というのはギミック好きなスバルらしいのですがさすがにタントばかりは六連星マークで売られるのを拒まれた模様(笑
でも、どうせお願いするのならコペンとかも嘆願してみてはどうでしょう?
レガシィやエクシーガなどで水平対向をウリにする一方、六連星をつけたトヨタ・ダイハツの車種が店頭に並ぶ日がまださまだ先とはいえ刻一刻と迫っているわけですが、そうなってしまえば店舗の前を通過するのは少々抵抗が出てくるかもしれない・・・個人的にはそう感じています。
Posted at 2008/07/17 12:19:29 | |
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