徘徊中に発見。
ちょっと日にちが経ってますが・・・ご勘弁を。
朝日新聞マイタウン 福岡・北九州 より
日産自動車九州(苅田町新浜町)の児玉幸信社長(57)が22日、朝日新聞の取材に応じた。九州の自動車生産台数が過去最多を記録するなど好調が続くなか、今後の生産動向や需要増にどう取り組むか聞いた。
――世界的な需要見通しをどう見ていますか。
米国はリーマン・ショック以前の水準に戻り、アジアも伸びている。欧州は金融不安で弱含みだが、ロシアの需要増が見込まれる。一方、国内もエコカー補助金で好調だ。不安要素はあるが、世界的な総需要はまだ伸びるとみている。
――今年度の生産見通しを教えて下さい。
昨年度が過去2番目に多い51万台。これに1割ぐらいの増産を考えている。そうなれば九州工場時代を含めて最多記録となる。
――増産の主力になる車種はなんでしょうか。
米国向けのローグのほか、セレナも好調だ。今年度中に新しい小型車の生産に入る。そのために土曜日も操業する。サプライヤー(部品会社)にも土曜日操業の協力を要請した。
――現状の円高水準をどう見ていますか。
80円が定着すると日本国内の生産台数の維持は厳しくなる。部品の輸入も増え、地元の部品産業も痛手を受ける。90~100円でなければ適正な利益は上げられない。
――京築地域のポテンシャル(潜在力)をどう見ていますか。
北九州市に近い「工業の街」なのでモノ作りへの理解が深く工業高校も非常に優秀な人が多い。ポテンシャルは高く、自治体も企業誘致に熱心だ。ダイハツ九州(大分県中津市)もあり、サプライヤーも立地しやすい。北九州空港も近く、東九州道が開通すれば交通インフラが整い、非常に産業的に便利になる。
――今後の自動車産業はどうあるべきですか。
グローバル化と言われるが多くのモノは日本発。日本で作り出したモノを海外に「転写」しているのが現状だ。工場の現場技能員に技術開発力を持たせて技術を前進させることが、新しい車の作り方、新しいもの作りの進化につながると信じている。
・・・2010年にセレナを日産車体から移管させた効果か、昨年は年産51万台を達成した日産自動車九州。
現地サプライヤーとの連携や海外需要の好調もその一翼を担っていたのは事実ですが、やはりキャパが空きつつあった九州工場は日産発祥地としてのプライドが許さなかった部分もあったんだと思います。
「日産といえば横浜だろ?」「いやいや、銀座じゃないの?」という声も多いかと思いますが、実は戸畑鋳物(今の日立金属)に端を発した製造メーカーであることはあまり知られていません。
登記上は横浜がずっと本社なのですが、本当の意味でのホームグラウンドはここ福岡なのです。
さて、話はそれましたが・・・
このインタビューを拝見していて気になる部分がありました。
米国向けのローグのほか、セレナも好調だ。今年度中に新しい小型車の生産に入る。そのために土曜日も操業する。
すなわち、これは小型車とEVの生産に特化している追浜工場から人件費や輸送コストを考慮したうえで量産効果の大きいものを引っ張ってくるということ。
C11ティーダが登場から8年が経過しているので「ティーダか?」と考えるのが普通ですが、次期型は日本では設定しないというもっぱらの噂です。
そうなると、C11のポジションに近いコンパクトが必要となってくるわけですが、それに近い車種といえばE11ノートぐらいしか思い当たるものがありません。
E11、登場が2005年ですので、こちらもすでに7年選手。
ジュネーブショー2012で発表された「インビテーション」が次期型のスタディとされていますが、これだけのインパクトがあれば売れはするでしょう。
アジア圏や北米圏での販売も視野に入れて開発・生産するのなら次期ノートの九州への移管は十分現実的な話ではあります。
生産キャパ的にも追浜や栃木と比べると余裕はあるわけですし・・・
(事実、追浜はリーフの生産でてんやわんやのようです)
そうなれば、現地サプライヤーのみならず、地域全体、ひいては北九州工業地帯の活性化にもつながりますし、キャパに問題が生じれば、車体九州に移管するという手も講じれるわけですから。
Posted at 2012/05/28 08:49:42 | |
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