10/9、3代目となるアクセラが登場しました(発売開始は一部を除き11/21~)。
スポーツ
セダン
今回からフル・スカイアクティブとなり、燃費・重量ともに大幅な改良が施されると同時に、エクステリアにはアテンザやCX-5で導入済の「魂動」を採り入れています。
なので、雰囲気はまさに「ミニ・アテンザ」です。
ラインナップは従来通り「セダン」と5ドアの「スポーツ」ですが、従前との大きな違いとして・・・
①マツダ初の「ハイブリッド車」を設定
②アクセラ初の2.2L「SKYACTIV-D」を設定
③ガソリン車/ディーゼル車全車に「SKYACTIV-AT」および「SKYACTIV-MT」(4WDを除く)、ハイブリッド全車には「電気式無段変速機(CVT)」を設定
④クラス初の「アクティブドライビングディスプレイ」を設定
⑤マツダ車初のコミュニケーションツール「マツダコネクト」を採用
以上が主だったものですが・・・
①についてはセダンのみの設定で、スポーツには設定がありません。
逆に、②はスポーツのみに設定され、セダンには設定がありません。
しかも、②はスポーツにおける最上級車種という位置づけとしており、アテンザの「XD」よりも8万円以上高い設定となっている点に疑問を感じます。
本来、SKYACTIV-Dは経済性と運動性能の両立を目指して開発されているはずなのですが、「ディーゼル版マツダスピードアクセラ」的な立ち位置で売り出すのはかなり”賭け”にも思えます。
装備に違いがあるため単純比較はできませんが、内容を鑑みても上級のアテンザやCX-5よりも高い298.2万円(6AT/6MTとも)ではアドバンテージを見出しにくいというのが個人的な感想です。
ハイブリッドのユニットはトヨタの「THSⅡ」をそのまま譲り受け、それにミラーサイクル化された2.0L「SKYACYIV-G」を組み合わせたものとなっており、JC08も30.8Km/Lでプリウス比0.4Km/L勝ち・・・と一応の独自性は打ち出されています。
価格も237.3~262.5万円で、プリウスの「L」を除いた各グレードとほぼオーバーラップします。
スポーツにハイブリッドを設定しなかったのは、リヤマルチリンクに拘ったことで5ドアの優位性を見いだせなかった(=電池とスプリットシートの配置関係に影響)ことと、プリウスとの直接的なバッティング(5ドアvs5ドア)を避ける意図があるのかもしれません。
更に嬉しいことに、ハイブリッドと1.5Lの4WD以外の全車に6MTも設定されることで、ここいらは「マツダらしいな」と素直に思えます(2.0のみ来春発売開始予定)。
と同時に、「教習車仕様もにらんだ設定?」と勘繰りたくなるのは自分だけ?(笑
③は先でも触れましたが、既にアテンザなど他のマツダ車で採用済の6ATと6MT。
驚くことに、1.5Lでも6MTが用意されるのです。
そして、ハイブリッド専用となるCVTはプリウス用をほぼそのまま移植(シフトパターンも同じ!)。
モーター出力もプリウスと全く同じなんだそうです。
④はフロントウインドに車速が映し出されるというものですが、OP設定されるナビの機能の一部もここに映し出されるという優れもの!
⑤はいわゆる「車内ネットワークシステム」なわけですが、ナビのみならず、ツイッターやFBとも連動できるという画期的なもの!
エクステリアは全体的に「アテンザの弟」な雰囲気がプンプンですが、なかなか凝った面構成で好感が持てます。
但し、Fグリル内のナンバーは位置が悪すぎる!!!!!
せっかくのスタイルがスポイルされまくっています。。
自分なら納車後に即刻、アルファロメオ車のようにオフセットさせます。
室内の質感は、画像を見る限りではいいとも悪いとも言えないなぁ・・・という印象。
良く言えば「質実剛健」で悪く言えば「シンプルすぎる」インパネはもうひと頑張りしてほしいような気もします。
最後に・・・
ラインナップと装備関係を紐解くと、マツダ的にはハイブリッドと1.5Lを積極的に薦めてくるものと思われます。
個人的なおススメは「15S(FF)」「20Sツーリング(スポーツのみ)」「ハイブリッドS(セダンのみ)」で、④が欲しければ「15S」は諦めるしかありません。
「20Sツーリング」「ハイブリッドS」に12.6万円プラスで設定される「Lパッケージ」は安全装備が強化される仕組みで、ココはお好みでどうぞ・・・とい感じです。
ディーゼルはゴルフGTDのようなキャラが欲しい人にはうってつけですが、そうでなければあまりお勧めできないです。
自分だったら素直にアテンザのXDを薦めます(^^;
1.5Lと2.0Lは「S」どうしで比べると35万円以上の開きがありますが、2.0Lにはi-ELOOP、スマートシティブレーキサポート、AT誤発進防止システムも付くので、実質的な差は15~20万円といったところでしょうか。
さらに、2.0Lとハイブリッドでは「S」どうしで比べると約29万円の差となります。
2.0Lのアドバンテージは1.5Lと比べると絶対的に大きいパワーとトルク。
ハイブリッドのアドバンテージは1.5Lや2.0Lと比べると絶対的な低燃費ときわめて優秀な環境性能。
でも、それらのアイテムに魅力を感じなければ1.5Lで充分のような気がします。
Posted at 2013/10/10 22:49:52 | |
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