-昨年11月11日にFMCし、2月より発売を開始したV37ですが、以前から噂されていたメルセデス製エンジン搭載車が予定よりも大幅に前倒しで「200GT-t」(ZV37型)として国内発表となりました。
言うまでもなく、ルノー=日産アライアンスとダイムラーの技術提携の賜物なわけですが、カングーのOEM車種「シタン」、そして欧州向けV37に搭載される2.2Lコモンレールディーゼルに続く3例目となるのは皆さまもご承知の通りで・・・
エンジンはW212に搭載される2.0Lターボ「M274型(日産名:274930型)」で、アイドリングストップや直噴ターボ、可変バルタイといったW212の主要デバイスはそのまま引き継ぎ、出力こそ211PS/35.7kgwと同じながらも、成層燃焼・リーンバーンを行わないため、JC08はW212の15.5km/Lから13.6km/L(Type SPとType Pは13.0km/L)まで落ち込んでいます。。
そうは言っても(国内市場での)直4の復活はR32以来21年ぶり、DOHCターボに至ってはDR30以来なんと29年ぶりの復活(!!!)となるわけで、他国の血が入り、しかも7ATのみの設定とはいえ、直4スカGの走りっぷりが気になっている人は多いはず。
訊けば、この274930は日産が独自にチューニングをしているらしいんで、W212とのフィールの微妙な違いって案外あるもしれませんねぇ~・・・
惜しむらくはコストとの兼ね合いからなのか、はたまた制御の兼ね合いなのかわかりませんが、ハイブリッドモデル(HV37型)でのウリである「ダイレクトアダプティブステアリング(DAS)」が電動パワステに変更され、DASのリニアなハンドリングが味わえなくなってしまったことですね。
まぁ、一説によると今秋~今冬に追加されるとの噂もあるので、単に発表に間に合わなかっただけかもしれませんが。
その代わり、ハイブリッド用の電池が要らなくなったことでトランク容積は100Lも拡大され、トランクスルーにも対応出来るようになった点は大いに賞賛に値します。
尚、価格は383.4~456.84万円で、ボトムの「200GT-t」が400万円を切ったとはいえ、全体的に高めである印象は否めないですが、殆ど同じエンジン採用のW212が599.0(E250)~673.7万円(同 アバンギャルド)なので、この2台で単純比較するとZV37のコストパフォーマンスは頭ひとつもふたつも抜きん出ています。
国内外でライバルとされる30のISと比べても1割以上は安いので、30のISやL10のGSと迷う人はZV37に乗ってから答えを出すぐらいの余裕があったほうがいいかもしれませんね。
もっとも、従前のスカイラインファンは「こんなのにスカイラインなんて名前付けるな!」と、納得がいかないでしょうが・・・(^^;
何せ、ZV37/HV37の月販目標は各200台ですからねぇ・・・
もはや、インフィニティのCIを奢った時点で「スカイライン」という名は以前にも増して、単なるお飾りに成り下がった感があります。。
開発主査の長谷川さんには申し訳ないんですが、渡辺さんや伊藤さんはともかく、櫻井さんが今もご存命であったならきっと「こんなのスカイラインとは認めねぇ!全くの別車種だろ!!」と喝を入れたのではないでしょうか。。
(クルマそのものの出来は別として、です)
尚、200GTt発売後もV36は継続販売されるそうですが、ズルズルと売る意味はあるのかなぁ・・・・・・
Posted at 2014/05/27 15:13:01 | |
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