本日、ちょっと時間があったので、近所の日産プリンスでP15を観てきました。
試乗車は上級の「X ツートーンインテリアエディション」(約287万)。
ボディカラーはテーマカラーでもあるプレミアムホライズンオレンジ/ピュアブラックの2トーン(これだけで+82500円!)。
エクステリアは4年前に登場した南米版や3年前に登場した北米版と基本的な母屋は同じながらも、フロントはC27後期のテイストを連想させるダブルVモーションで個性的な顔つきに一新されました。
自分は前期の顔がどうしてもなじめなかったので、この変更は大いにアリだと思います。
メーカーはプレミアムホライズンオレンジ(と、そのツートーン)を推したがっているようにも思いますが、自分的にP15にはチタニウムカーキかラディアントレッドが似合うような気がします。
ツートーンインテリアは「X」の約11万高ですが、オレンジタンの合皮でまとめられた室内の配色センスは中々いいと感じましたね。
やや派手目なのに嫌味が無く、個人的には好みです。
感じ方は人それぞれですが、自分はこれだけでも11万出す価値はあると思います。
但し、ひとつだけ欠点があって、このシート配色はプレミアムホライズンオレンジ(と、そのツートーン)かピュアブラックでないとカチッとハマりにくいという事・・(笑
翻って、インテリアですが、南米版や北米版と基本は同じながらも、細部はe-POWER向けに進化させているのがポイントで、パーキングブレーキはサイドレバーから電動式に、シフトレバーも他のe-POWERに準じたジョイスティックタイプに変更されています。
パネルの手触りも「いかにも・・」と感じる部分は少なく、いい意味で裏切られました(笑
HR12DEエンジン+EM57モーターによるハイブリッドユニット「e-POWER」はスペック的にはノートとセレナの中間ぐらいの力感ですが、実際に乗ってみると、e-PEDALとの相乗効果で「セレナと同一!?」と思えるほどパワフルでスムースに感じました。
E12のe-POWERをレンタカーで600㎞ほど走ったとき、エンジン作動音とe-PEDALによる挙動が非常に気になりましたが、これはその2点が大幅に改良されている印象を受けました。
エンジンの作動する時間が明らかに減り、e-PEDALの操作感もかなり自然になっていたように感じました。
エンジンの問題は言い換えればモーター走行の時間が増えているという事なわけで、技術は日進月歩であることを見せつけられました。
乗り味については、このサイズのSUVにしてはすこぶるスタビリティがいいと感じましたし、凹凸も不快だと思うシーンがなく、奇麗にいなしてくれている印象で、個人的には好感触。
プロパイロットに関しては、残念ながら試すチャンスがありませんでしたが、最新式のバージョンが与えられているとのことで、大いに期待してよいと思います。
足回りをよく見ると、南米/北米仕様の100/4Hから114.3/5Hに変更されています。
これについては、ライバルの動向と剛性向上が目的かと思われます。
あくまで推測の域ですが・・・(笑
今回、タイ日産製であることやe-POWER/2WDしか設定が無いこと、そして南米の発売から4年遅れで「新型車」であることから、各方面より批判の声も聞こえてきますが、良くも悪くも日産らしい1台だとは思いますね。
e-POWERのみだとC-HRやヴェゼルに割って入ることは難しいかもしれませんが
、HR16DDTや(欲を言えば)KR20DDTTとか載ると、台風の目になる可能性は十分あるかと思います。
Posted at 2020/07/05 21:22:54 | |
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