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2022年03月09日 イイね!

ネジ盛りネジだくネジ祭り

ネジ盛りネジだくネジ祭りDIYで困ることといったら、パーツを壊す、部品をなくす、組付け後になぜか余る、そして最後の最後にちゃんと動かないこと。
その中で、私がZ31の頃から地味に困ることの代表格が、ボルトやナットの不足。

メーカー独自規格のボルト&ナットを、トルクを掛け過ぎて捩じ切ったり、落下して行方不明になるなどして、涙すること数知れず。

エンジンルームの奥ギリギリにある取り付け部分に、エクステンションロッドにボルトをはめて、腕を思いきり伸ばし、プルプル震える筋肉をこらえながら、やっとその先をネジ穴に載せ、いざ回そうとした途端、むなしくアンダーカバーへと落下していくなんて悲劇が毎年のように(涙)
そして、そのまま行方知れずとなるという・・・

ことBMWにおいては、Mから始まる所謂『ねじの呼び』は適合していても、ピッチが違うなどJIS規格でないものが多く、近所のホームセンターで買ったのが着かないなんてこと日常茶飯事。
先日、オイル交換後にTKさんに伺ったのも、実はナットを紛失してしまい、それだけの為だけに寄らせて頂いたのでした。
でもって、何かいい方法はないかと思案し、ネットを徘徊していると、こんなものを見つけてしまい、衝撃のあまり、ポチってしまいました!!

廃車かなにかの事情で部品を切り売りされた結果、余ったネジ類をジャンク品として一山にした、名付けて『ネジ盛り』いや、つゆだくをもじって『ネジだく』と言うべきでしょうか。


こちらはF30のアクティブハイブリッドから外されたものです。
他にもいくつかBMWのネジ盛りはあるもF80M3はなし。
そこで、ボディ形状が同じのF30セダンのものを選び、注文することに。

商品説明のWEB画像からも只ならぬジャンク感が漂っていたのですが、届いた現物は、さらにその上をいく、文句のつけようもない鉄クズぶり♡
嫁に見つかる前にガレージへと退避させ、ネジ祭りの開催です。

ビニールからは、オイルと鉄くさい金属臭が立ち上り、F30を10年近く車たらしめていた年季と凄味すら感じてしまう。
そこに手袋をせずに素手を突っ込み、少し乱暴にガチャガチャと掻き回し、指先に当る硬い感触を無造作につまんで眺めて、『どこのボルトだったのだろうか?』と勝手に想像しては箱に戻してを繰り返していると、どこからともなく、懐かしくもあり、原始的な欲求のようなものが湧き上がってくるではありませんか。
そう、それは、男の子は皆大好きな、ガラクタからお宝を探す感覚
もうね、めっちゃ楽しいの、これ♪
ガラクタから部品をかき集め、それでロボット兵器を作ってしまうのはスーパーロボットアニメの王道。身近なところでは、コロ助に始まり、マジンガーZのボスボロット、で、究極形はグレンラガンかな。

それに加え、根が貧乏性なので、パーツがあればあるだけ増していく安心感。
「オラ、何だかワクワクしてきたぞ!」
とホクホクしながら、指先を真っ黒にしてネジ盛りを一心不乱にまさぐっていると、背中に突き刺さる刃のような冷たく鋭い視線・・・
振り返ると、スマホを書斎に置き忘れ、昼食が出来たと何度となく声を掛けてもちっとも返事のない私を呼びに来た嫁の姿が。

「ねえ、これってさ、さっき届いた荷物だよね。」と抑揚のない乾いた口調が背中で響く。
「なに?もしかして買ったの?言っちゃ悪いけどゴミでしょ?」
返答次第では、追加の経済制裁待ったなし。
「ち、違う、、ゴミじゃなくて、予備、そう、、スペアだよ。」
「スペアって言っても、汚れたネジしかないじゃん。」
「M3のネジが足りなくなった時の、、、あの、、、規格が違うから、売ってないんだよ。」
「ふ~ん、じゃあ私も探そっかな。」
と言うと、隣に座ってネジ盛りを覗き込み、
「これなんかいいかもしれない。」と一際大きいボルトを手にする嫁。
怒られると思いきや、DIYで棚や机を作ったりしている嫁のこと、もしかして理解してくれたのかとつい嬉しくなり、
「ん、どれどれ?何のネジを探してるの?どのくらいのやつ?」
一緒になって探そうとしたとき、
「これが合うかも。」とさっきのデカいボルトを持ち上げ、ニコリと笑って、私の頭頂部に突き立てグルグルと廻しだしたのではありませんか。
「はい、パパの頭のネジ。」
「すいません、、多分、抜けているの一本だけじゃないです、、あと、ちゃんと邪魔にならないよう整理しときます。。。」

ネジよろしく、規定トルク以上でしっかりとシメられた、とある平日のお昼時。
男の子が大好きなことって、やっぱり、いくつになっても、女の子には永遠に理解されないことを思い知ったのでした。


Posted at 2022/03/09 16:34:21 | コメント(4) | トラックバック(0) | F80M3 | 日記
2022年03月07日 イイね!

プラグ&チャージパイプ交換でミルキーシックスに

プラグ&チャージパイプ交換でミルキーシックスに先週末は啓蟄ということもあって、越冬をした生き物たちがそろそろ冬眠から目を覚まし、巣穴から顔を出す頃。
ただ、この季節、私にとって、最も出てきてほしくないのは、住宅建材として不向きな上に、政府の無計画かつ無秩序に植林され、SDGSなどとの環境利権のせいで割りばし追放という善意を利用したキレイごとが定着して、すっかり伐採されなくなり、その甲斐あって、毎年、指数関数的に飛散し続けている、、、そう、スギ花粉。
既に根治できる治療法が確立しているはずが、関連グッズが売れまくっていることから、スギ花粉は環境問題ではないなどと環境省ものたまう始末により、私のように、充血し、半分も開かなくなった眼をこすりながら、エイリアン顔負けの粘液をエンドレスくしゃみによりマスクの中で爆散させている哀れな被害者が増え続けているという・・・
この辺り、武田邦彦の「偽善のエコロジー」に詳しくあるとして、本題に入る前にいつも通り長くなりましたが、

そんな、啓蟄の土曜、スギ花粉のクラスター爆撃を縫って向かったのは、並行車に慣らされまくり、リコールですら畏れ多すぎてディーラーの敷居をまたげなくなった不自由な体の私をはじめとしたはぐれBMW乗りの頼もしい味方、TK-Squareさん。
先月から、吸気&点火系のメンテの予約をしてあり、やっとその日が巡ってきたのです。

行きと帰りのフィーリング変化を確かめたく、じっくりと下道で。
どの回転域もMotulの効果とほぼ毎日走り込んでいることもあって、デッドスムーズなS55。
すると、道中、80&90年代J‘sホイホイ体質になったのか、信号待ちで出会ったのが

リアスポからすると、SR搭載の後期S13でしょうか。
一時、あれほど街中やらサーキットで見かけたのに、今やすっかり希少種の仲間入り。
バンパー上部がズル剥けになっておりましたが、ナンバーが54と二桁ということは、都合、23年以上を共にしている、いわば柱の傷のようなもの。
マフラーなどノーマルのようですので、是非とも、大切乗り続けてもらいたいものです。

本日のメニューがこちら。


純正プラグ。
NGKの適合はなく、代替品を入れている動画などありましたが、TKさんでは純正をお勧めしているとのこと。
数えてみると、なんと7本入り。
コーヒーチケットか回数券みたいなものなのだろうか・・・


F82&80にはお馴染みのFTPのチャージパイプ&ターボパイプ
内部も陽極反応と思しき鮮やかな赤に皮膜化され、抵抗なく圧縮空気を送り込めそうです。

以前、ハイブーストで弾けると噂を聞き、TKのT社長に確認すると「そんな事例はうちではありませんよ。」とのことでしたので、『まいっか。』程度に考えていたものの、『それって、うちのM3がその第1号になるんじゃないの!?』との盛大なフラグにしか聞こえなくなり、ついポチってしまったのです。

土曜だけあって、ケイマンやE46M3などなど来客が続くピット。
作業が並行する中でも、手際よく外されていく補器類。
プラグホールにレンチが入れられ、最初の1本が抜かれようとしている。
プラグはエンジンのバロメーターともいえるもの。

さて、その具合は


やや白くはなっているものの、色味はうっすらきつね色をした良好な状態でした。
端子の摩耗も、33000㎞と距離に比べ軽微といったところでしょうか。
まだまだ性能は十分そうです。

作業を待つ間、お車拝見。


E36M3、E46M3、二柱リフトにはE92M3、そしてうちのF80M3、さらにG82M4(X-Drive)と、歴代のS系ユニットが勢ぞろいとこれまた眼福でございました。

最近入手した浅田次郎の新作『母待つ里』が才能の枯渇ともいうべき駄作だったので、口直しに、都合3周目となる『ガダラの豚Ⅱ』を読み終え、ピットを覗いたり、待合室でお菓子を頂いたりしている内に、2時間ちょっとで作業終了。

お会計は毎回、本当にこれで合っているの?と心配になる良心的プライス。

お見送り後、いよいよ、プラグ交換とチャージパイプ後のインプレ開始です。
始動一発目に感じたのは、排気音が気持ち静かになっていること。
アクセルの踏み出しから、国道への合流、春日井ICへ向かう途中では、ただでさえデッドスムーズなS55から、より雑味が消えたフィーリングとなり、綺麗に燃焼してクランクシャフトが軽く回っているかのように。
チャージパイプは、低速からのブーストの掛かりが良くなっているのか、ストップ&ゴーでの速度の乗り方が違っている様に感じました。

ふと思い出したのは、とあるスタジオミュージシャンから、「ギターやピックアップをいくら良くしたって、それがちゃんとアンプに伝わらないと意味がない。だから、シールドはCanareを使うんだ。」と言われたこと。

しかし、この気持ち良さはプラシーボや親の欲目を差し引いても、どう説明したものか・・・
鼻先で回っている6個のシリンダーは、もはやシルクのようと形容された質感を通り越し、芳醇な香りと濃厚なコクを湛えたコンデンスミルクにたっぷりと漬され、とろけるような滑らかさで、まるでブッダに乳粥を振舞ったスジャータの慈愛溢れる手の中へと、、、、
そう、S55のアトキンソンサイクルは、まさに、解脱へと誘う宇宙の真理だったのです!
それがイニシエーションとなって目の前に広がり、ハンドルを握ったまま、空中浮遊しそうになった途端、
『こ、こんなん、内燃機関のミルキーシックスや~!!!』と叫んでしまっておりました。

で、肝心な高速インプレッションは、合流した途端、高速警ら中の愛知県交通機動隊御一行様とご一緒してしまい、解脱どころか、法定速度で次のICを降りましたとさ。

作業内容は整備手帳にて。
プラグ交換はこちら>>>
チャージパイプとブーストパイプ交換はこちら>>>


Posted at 2022/03/07 12:43:52 | コメント(3) | トラックバック(0) | F80M3 | 日記

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「[整備] #1シリーズハッチバック 梅雨の中休み、酷暑を迎える前のオイル交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/192969/car/3401148/8270320/note.aspx
何シテル?   06/20 12:44
20年前に偶然出会った96年式M3CLimousineを溺愛すること4年、そして涙の別離を乗り越え、その後、やって来たE46M3と忘れえぬ10年来を共にした不人...
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