YR-Advanceさんで買った中古の車高調.せっかくなのでO/Hして付けることにしました(^^ 負荷のかかるフロントのみO/Hする予定でしたが、せっかくなのでリアもお願いしちゃいました.
O/H思いの外安いです(@0@!
にしても、黒っ9が抱えるタスクの一つが終盤を迎えていてなかなかいじりに集中できませんでした.
黒っ9のおしごとはグローバル的に見ても特殊な開発をやっていて、新技術や新材料、理論を駆使して方針に従ったお題を具現化するメカ設計をやってます.1年かかった1おく弱のプロジェクトも無事に完了しそうです♪ 1人にこういう規模が任されちゃうこともあるので、設計好きにはおもしろい部署です.日本屈指のいや世界屈指の制御屋さんがこれを動かします.イイ特性がとれることを期待.ちなみにアメリカの研究所ではちらほら見かけたんだけど、今は同じチームメンバの
一人でヘビーな車マニアがいます.同じ部署の人とは思えない(笑)黒っ9は節約家です.
てなことで、ちょいとパーツいじりに専念♪
HIPERMAX3 Sport のレビューを見ると固くて乗ってられないというレビューも見るし、逆にそういう感想を持たない方もいて不思議に感じていました.が、今回のO/Hで納得.この車高調には製造時期によって2タイプあり、07Specと09Specが存在するようです.07の減衰力は09のそれに比べて2.5~3倍大きな値を持ちます.つまり、同じスピードで足を縮めたときの抵抗力がそれだけ違うことになります.なるほど.レビューで書かれている感想は間違っていないようで、そういった事情があったのですね.
と言うことは、07Specは国際サーキットの様な高速走行でその性格を発揮しやすく、ミニサーキットでは懐の深い09Specという棲み分けのようです.しかし、07Specは一般ウケが良くなく・・・.より広いユーザに好まれる味付け、つまり減衰力を落とした09Specに進化したようです.
HIPERMAX4 SP
は最新の足ですが、倒立式のフロントはアルミ化されて耐腐食/軽量化されたくらいで、減衰力を生み出す構造は踏襲されてます(正立式はMシャフト化されて、低速での減衰力の立ち上がりが改善).
で、気になる今回の車高調は・・・ 07Specでした.ふぅ、そのまま付けなくて良かった~.
エボ9では6セットくらい車高調を試しましたが、総括すると09Specが好感触.とてもお気に入りだったので、迷わず09Specへ構造変更を依頼しました.
O/Hの依頼は初めてでしたが、とても良心的で発送してから2日で完成します.ステッカーも新しいモノに張り替えられ、ショップの帯ステッカーも貼られて帰ってきました.性能には関係ないけど、気分はイイですネ/
中古品なので当然外装も汚れてましたが、分解ついでに洗って綺麗にしました.
◆購入時の状態
・スプリングはSWIFTの13kg/mmに変更
・リアはEIBACHの10kg/mmに変更(色が綺麗だから(^^;)
・スラストベアリングを前後装着(防塵構造).
・ヘルパスプリングの内側の隙間には砂がたまりやすいので、ゴムシートで隙間を埋めてやりました.
本当はヘルパを上に持って行きたかったのですが、そうするとダストブーツが装着できないのであきらめ.
・ダストブーツは水洗いしてそのまま流用.
・特注したステンレスシムは適所に挿入.
・減衰構造は09Specに変更
・減衰力オフセット変更(Fのみ)
※減衰試験データを依頼したのでMatlabで動解析に使ってみます.
・ピロアッパーマウント交換(Fのみ.Rは劣化が全くないのでそのまま使用)
・ブラケットの溶接部/内部は錆びやすいので、防錆コートを吹いて、クリア層を付けときました(ねじ部は除外).
・小さい金色のロックナットは前オーナが掛かり部分をなめていたので、2個交換.
で、できあがったオモチャがコレ(笑)
まだ仮組みした状態なので、プリロードの調整はこれから.
今までつるしでしか使ったことありませんでしたが、好みの部品付けるのもおもしろいですね.
エボ9では付けたり外したり自分でやってましたが、エボ10は未経験.足回りの構造とかトランク内の作業性を確認して、来週あたりDIY取り付けしてみよ~かな~
◆スラストベアリングに関して◆
そうそう、スラストベアリングにゴミとか水が進入しないように、シムを特注(ワイヤ放電加工で切り出し)してその間に摺動用Oリングがパコッってはまるようにしてみました.バネが回転してもOリングはよじれることなく動いてくれます.ダストや水の進入を防止して内部の潤滑剤を綺麗に保ってくれるでしょう(画像は仮組みした状態).
↓専用ハウジング作ろうかと思ったけど図面書いて見積とったら結構高い・・・
ので、できるだけ安く済むように作ってみました.
↓できあがりを確認するためのCG(フロントマウント部)
さりげなく仕込んでみました♪
本当は、ダンパブラケットが軸回転してすぐにスラストベアリングでアイソレーションするのが自然なんだけど、砂や水が頻繁にかかるので環境が良くない.今回付けたところはブラケットの回転がバネを介してアッパーマウント部でアイソレーションされるので、物理的にはバネの回転軸を中心としたイナーシャがステアリング操作に加味されるので気分は良くない.が、イナーシャ量は”鼻くそ”程度なので環境を優先した設置で問題ありません.また、上側に付けると応答うんぬんに影響するんじゃ?いや、問題ナッシング.
※スプリングに関して
許容外荷重を与えることはまず考えられないのでへたりに関して詮索する必要なし.
例外的な入力が入ったらどのメーカ品もお釈迦なんだから.
そして『リニア』の謳い文句に翻弄される必要なし.立ち上がり領域なんて使わないし.
ハイパコは・・・・ HP見て冷めました.
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Posted at
2014/11/23 23:06:48