
何度か行ったことがあるメルセデスのディーラーから、様々なAMGモデルが一堂に会する試乗会の案内が来ました。
SLS GT ロードスター、E63AMG S、A45AMG Edition1、GL63AMG、S63AMG、SL63AMGなど、総勢10車種から選ぶことが出来ます。
土曜日曜の2日間あるのですが、日曜は所用があり1日ダメで、土曜も夕方まで身体が空きません。
時間的に1車種しか選べないのです。
今までに乗ったことがあるSLSやA45やE63AMGSなどは除外し、これから乗る機会がいくらでもあろうS63を外し、それほど興味のないSUV系を切ると、残るのはC63AMG Edition507。
早速、試乗の申し込みをしました。
Edition507は珠玉の名作C63AMGのファイナルエディションと言うべきもので、ただでさえ爆発的な加速力を見せる6.2L V8 NAをチューニングすることで50ps増しの507psを発揮します。
名前の「507」は最高出力です。
車重は1770kgで、0-100km/h加速は4.3秒。
価格はセダンで1210万円で、クーペはその10万円高、ワゴンは20万円高です。
E63やS63がターボ化したので、NAで乗れる数少ないAMGでもあります。
試乗車は左ハンドルのクーペでした。
実車を見ると、まず目に付くのはボンネットの黒いエアアウトレットです。
リアには黒いスポイラーリップが施されているなど、外装色が白だったこともあり、かなり黒のアクセントが目立ちます。
迫力十分でカッコ良いなあ。
内装はノーマルのC63とさほどの違いは感じませんが、ステアリングがアルカンターラで、かなり握り心地が良い。
ホールド性抜群のバケットシートに座ると、まさにコクピットに入り込んだような感覚を感じます。
しかし、ベースが7年前なので、さすがにインテリアは古臭い。
特にナビは画面も小型でちょっと見づらく思います。
エンジンをかけると低い音が響きますが、そこまでの迫力はありません。
私はノーマルのC63AMGには何度か試乗したことがありますが、それに比べても走り出しはかなりマイルドに感じました。
足もそこまで固くなく、ノーマルの方がキツイ乗り心地のように思えます。
しかしモードを「S」に変更した瞬間に別物の姿を現しました。
エンジン音からして変わり、レーシングカーと聞き紛うばかり。
かなり引っ張るようになり、どこまでも伸びるエンジン音が気持ちが良い。
加速も爆発的でありながらも自然で、これがNAの魅力です。
「S+」モードにもしてみましたが、「S」との大きな差は感じませんでした。
街乗りでは中々分からないのでしょう。
マニュアルモードでシフトダウンすると自動的にブリッピングし、気持ち良いサウンドを奏でていました。
やはりこのくらいの大きさだと扱いやすくて良いですね。
不満点は特徴の少ないミッションです。
スムースで良いのですが、マニュアルモードで操作してもダイレクト感に乏しい。
また7速もあるので何速に入っているのか分かりづらいです。
ヘッドアップディスプレイか、せめてフェラーリのようにステアリングホイール上にエンジン回転数を示すような機能が欲しい。
せっかくサーキット仕様なのだから、そこの煮詰めはして欲しかった。
同乗したディーラーの方がメカの人で、構造的な詳しい話が聞けてとても楽しい時間を過ごせました。
車の魅力もさることながら、やはり最後は人ですよね。
このディーラーのAMG試乗会には過去何回か来ていますが、いつも通りお客さんの車は結構面白そうなものが多かったです。
ガヤルドスパイダー、グランツーリスモ、911GT3、ジャガー・XKRなど、それらを見ているだけでも目の保養になります。
試乗車ではありませんが、CLA45AMGやマットホワイトのSLSも展示してありましたし。
さらに2014年カレンダーやクリスタル置物などの予期せぬお土産まで頂け、ホクホク気分で帰って来ました。
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試乗記 | クルマ
Posted at
2013/11/16 21:59:30