
同僚がハリアーの試乗がしたいと言うので、仕事帰りにトヨタに寄って来ました。
ハリアーのスペックを紹介します。
全長4720mm×全幅1835mm×全高1690mmで、車重はガソリン車が1600kg前後、ハイブリッド車が1800kg弱です。
ガソリン車は2.0L直4(151ps/19.7kgm)にCVTを組み合わせ、カタログ燃費は2WDで16.0km/L、4WDで15.0km/L前後。
ハイブリッド車は4WDのみで、2.4L直4(152ps/21.4kgm)にフロントモーター(143ps/27.5kgm)とリアモーター(68ps/14.2kgm)が備わります。
ミッションは電気式無段変速で、カタログ燃費は21.4km/L。
ガソリン車の4WDはカップリング式ですが、ハイブリッドはこれまた電気式のE-Fourと呼ばれるものです。
プロペラシャフトやトランスファーが不要となり、ガソリンエンジンと変わらぬ室内空間を実現できているとのことでした。
価格はガソリン車の2WDが272万円~360万円、同4WDが291万円~379万円、ハイブリッドは361万円~447万円です。
ハイブリッドの試乗車は1月まで無く、2.0Lガソリンエンジンの2WDが試乗車でした。
グレードは上から2番目の「プレミアム」です。
外装色は昼間は紫にも見える「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」です。
何て長い色の名前だ。
フロントマスクはかなりシャープで、SUVにはいかつさを求める私は少し物足りなく感じましたが、同僚はとてもスリムでカッコ良いと好印象。
逆にリアはライトがマセラティのような形状で尚且つ凹凸ある立体的感を良く思いましたが、同僚はゴテゴテし過ぎとあまり評価せず。
2人とも口を揃えて良いと言ったのが、ガンメタのホイールと内装です。
特に内装はワインレッドのダッシュボードやドアトリムがオシャレ。
今までの日本車にはあまり見られない大胆なカラーリングです。
ブラックのセンターパネルとの調和が見事です。
ナビもエアコン類も無駄なスイッチが全く無く、とてもスッキリと上品なものとなっていました。
シートはこのグレード標準の上級ファブリックでしたが、見た目も座り心地も素晴らしく、革シートにする必要性を感じません。
トヨタはこのような上品な内装を作り上げるのが本当にうまいですね。
最初は同僚が試乗し、私は助手席に乗りました。
乗り心地がシットリとしていて、とても上質な走りに感じます。
マークXなどの上級グレードに採用されているFADショックアブソーバーによる恩恵なのでしょうか。
荒れた路面のいなし方は見事なものでした。
足元も広く、助手席でくつろぐには最高です。
次は私が運転をする番です。
ステアリングの太さ、見切りの良さ、メーター類の視認性の良さとどれも不満ありません。
ハンドルも軽く、最小回転半径も5.6mなので、大きさの割りには取り回しが楽です。
特にステアリングの操舵量と切れ角が見事に一致し、S字がとても楽しい。
アイドリングストップも自然で、静粛性も抜群でした。
一方、エンジンは割りとガサツで気持ち良さに欠けます。
スポーツモードにしていなくても直ぐに4000回転まで回ってしまうので、カタログ燃費に近い数値が出るとは到底思えません。
スポーツモードにすれば意外と俊敏な加速を見せて中々面白いのですが、ブレーキの効きが甘めです。
ただし、試乗した日が雨だったので、そこは割り引いて考える必要がありますが。
本命のハイブリッドではなくガソリン車でしたが、完成度の高さに唸りました。
これほど良いと思ったトヨタ車はFJクルーザー以来です。
ハイブリッドは先代に比べて40万円~60万円程度値下がりしていますし。
早くも2万台も受注しているのが分かります。
売れに売れているので、ハイブリッドは今注文しても納車は来年の8月以降(!!)とのことでした。
ガソリン車の2WDの最高グレード(ナビ付き)で、ムーンルーフやコーティングなどのオプションを付けて見積もりを出してもらいました。
すると乗り出しで414万円(革シートにすれば+22万円)です。
私のフォレスターXTはサンルーフやら革シートやらエアロやら電動パワーゲートやら色々と付けましたので、413万円になりました。
ほぼ同じ金額です。
走りはフォレスターの方が楽しいですが、内装の質感は圧倒的に負けています。
フォレスターはうん十万円の値引きがありましたが、ハリアーは5万円+コーティング代(6.3万円)しか値引きが出来ないようなので、支払金額にはかなりの差がありますが。
それでもスバルはもう少し内装を頑張って欲しい。
因みに、同じ条件でハイブリッドにすると乗り出し481万円(革シート+22万円)です。
担当して下さった営業の方は知識も豊富で、何でもすぐに答えてくれました。
毎度のことではありますが、トヨタはこのような社員教育が見事です。
私の好きなスバルやホンダは営業の当たり外れが激しくて、良い車をつくっているのに勿体ないと思う時もあります。
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試乗記 | クルマ
Posted at
2013/12/19 22:04:08