
中高時代にサッカー部だったくせに今は殆どサッカーに興味がない私ですが、やはり祭りは楽しまなければとばかりに、7時のイタリア対イングランド戦からテレビの前に。
「フェラーリ対ジャガーだ」なんて思いながらフェラーリが勝ったことに喜びましたが、肝心の日本は…。
普段は殆どテレビを観ないので頭が痛くなり、気分晴らしにどこかに行くことにしました。
ラガーあきさんのブログを拝読し、マセラティから「今ならお得な条件が出せます」との内容のメールを頂いていたことを思い出し、妻のギブリの評価が知りたいこともあって行って来ました。
日本に導入されて間もないベースグレードの「ギブリ」の試乗車が用意されていました。
ギブリSと同じ3.0L V6ツインターボエンジンにZFの8速ATの組み合わせながら、ギブリSの410ps/56.0kgmから330ps/51.0kgmにスペックダウン。
0-100km/h加速も5.0秒から5.6秒に落ちています。
一方、燃費は9.6km/Lから10.4km/Lと改善されています。
このクラスとしてはまあ及第点でしょうか。
車両本体価格も967万円から834万円と133万円も安くなります。
試乗車は喜ぶことに右ハンドルです。
今まで左ハンドルのギブリしか乗ったことがなく、買うなら右と決めていたのでこれは嬉しい。
それなりにオプションが付いているようで、見た目的にはギブリSと全く違いが分かりません。
内装の質感の高さには惚れ惚れします。
後部座席も広く、座り心地が良いとの妻の感想です。
センターコンソールの出っ張りが多少気になりますが、許容範囲内です。
街乗り試乗程度ではギブリSとの違いを体感することなど殆どできませんでした。
発進加速には不満ありませんが、一度アクセルを緩めた20km/h位からの加速にもたつきを感じる点が違いでしょうか。
全般的には素直な加速を見せ、これで十分だと感じます。
330psもあるわけですから。
乗り心地に優れ、大きく見やすいナビが好印象です。
それにしても右ハンドルは乗りやすい。
アクセルが軽く、踏み応えが薄いのが気になるところです。
またステアリングの径が大きく、とてもスポーツモデルを運転している気分になりません。
パドルシフトも付いていませんし。
グラントゥーリズモと比べて大味なステアフィールに感じます。
ところが、スポーツモードにすると雰囲気が一変します。
アクセルの反応が明らかにダイレクトになり、乾いたエンジン音に変わります。
余分な贅肉がそぎ落とされた感じ。
マセラティに乗っているのを実感できます。
燃費はかなり悪化するようですが。
総合的に見て、ギブリSと同様にギブリもとても良い車だと思います。
ギブリSの967万円もマセラティブランドを考えればかなり安いですが、ギブリはそれよりも130万円以上も安いですし。
しかも、ギブリSが日本導入された当初は決められたセットオプションしか選べませんでしたが、今は自由にオーダーできるようになりました。
ただしオーダーすると年内納車は難しいようです。
しかし、ギブリは130万円安いとは言え、ギブリSで標準の様々な装備がオプションになっています。
電動シートやシートヒーター、電動ステアリング、リアビューカメラ、Bluetoothなどで、総額53万円以上になります。
結構必須の装備がオプションなので、ギブリにもそれらを付けると差額は80万円程。
さらにブレーキキャリパーを赤にするオプションなどはギブリには設定さえされていません。
それらを考慮してグレードを選ぶ必要があります。
平均的な乗り出し価格は、ギブリで1030万円、ギブリSで1150万円位とのことでした。
この日の午前中は全くお客がいなかったそうです。
みんなサッカー観てたのでしょうね。
肝心のお得な話ですが、どうやらクワトロポルテに適用されるもので、ギブリは出たばかりと言うこともあり、値引きも厳しいようです。
ローン金利もギブリは通常の3.9%で、1.99%はクワトロポルテのみ対象とのこと。
ギブリが発売になり、クワトロポルテは苦戦しているのでしょうね。
たとえ特別にお得な話がなくてもギブリは条件によっては乗り出し1000万円以内で買えるマセラティですから、魅力的なことに変わりはないですね。
う~ん、欲しいなあ。
ちなみにギブリを買う人の殆どが初めてのマセラティだそうです。
フェラーリにおけるカリフォルニアに似てますね。
また右ハンドルの要望がかなり多いそう。
マセラティでさえそうなんて、時代も変わったものです。
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試乗記 | クルマ
Posted at
2014/06/15 20:44:29