
職場の友人がイヴォークの初期点検に出すと言うので付いて行きました。
Fタイプのクーペが試乗車として用意されたと聞いたからです。
クーペには
・クーペ(V6 3.0Lスーチャ 340ps/45.9kgm) 823万円(税込・以下同)
・Sクーペ(V6 3.0Lスーチャ 380ps/46.9kgm) 1029万円
・Rクーペ(V8 5.0Lスーチャ 550ps/69.3kgm) 1286万円
の3種類のグレードがあります。
クーペとSクーペは同スペックのコンバーチブルに比べて150万円程もお安い。
「R」の称号はクーペだけに与えられ、同じエンジンのコンバーチブルは495psに抑えられているので、「V8S」を名乗ります。
RクーペとV8Sコンバチのお値段は一緒。
全長4470mm×全幅1925mm×全高1315mmで、車重は1730kg。
ジャガーの常で、オールアルミの割りには意外と重い。
ミッションはトルコン式8速AT。
なぜかクーペよりもクーペSの方がカタログ燃費が良く、10.6km/Lとなっています。
試乗車は赤のSでした。
遠目から見てもカッコ良くて存在感が抜群です。
リアが独特で、細いライトなどが人目を引きます。
開口部の狭いテールゲートですが、全く収納力の無いコンバチに比べればはるかにマシで、機内持ち込み可のスーツケースなら何とか入りそう。
シートの後ろにも底が浅いハンドバック置きとも言える窪みがありました。
内装は基本的にコンバチと一緒で、「S」の刺繍が施されています。
質感の高い内装です。
イヴォークオーナーがいるからか、「お二人でご自由にどうぞ」とおっしゃっていただきました。
最初は友人がステアリングを握ります。
乗り心地の良さと気持ちが良いエキゾーストを感じます。
スポーツシートは硬過ぎず、ホールド感があって良かった。
次は私の番です。
スポーツマフラーを装着しているので、低音も高音も気持ち良い音を奏でます。
乗り心地はシットリかつネットリ。
ジャガーの足回りは本当に私に合います。
速度を上げれば剛性の高さが明確に感じられます。
ダイナミックモードにすると雰囲気が一変。
低いエンジン音が唸りをあげ、足も明らかに硬くなり、アクセルの反応がとても機敏になります。
ステアリングも重くなり、ダイレクトな反応に変わります。
高速走行になるとリアスポイラーが自動的に立ち上がるそうです。
さすがジャガー生粋のスポーツカーですね。
とても面白い。
難点もいくつかあります。
この頃流行りの下部がフラットなステアリングは、ホイールが太いこともあって回しづらい。
ミッションの繋ぎはスムースですが、変速スピードとダイレクト感は今一つ。
パドルがステアリングホイールと一緒になって回るタイプなので、コーナー途中での変速がしづらい。
スポーツセダンならこれでも良いのかも知れませんが、スポーツカーである以上、パドルシフトは固定式であって欲しい。
走行距離が900km程だったからかブレーキが馴染んでいなく、あまり効きが良いとは思えませんでした。
内装の写真からも分かるように、ミッションのクボミがレンズのように光を集めて、ドライバーを直撃します。
カーボンパネルか何かを貼りたいところです。
屋根は開きませんが、コンバチに比べて荷室が拡大し、剛性が向上し、150万円安い。
特に素のクーペの800万円台は戦略的な価格ですね。
ポルシェと同じくオプションの種類が豊富で値段が高いので、買う時は自制心が必要です。
メルセデスCクラス試乗記につづく
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試乗記 | クルマ
Posted at
2014/07/12 18:13:42